夫は、ワタシのすることなすこと、否定から入るようになった。
そして、それはありとあらゆるもの、方向へと進んでいった。
テレビ番組を見ては
「主婦が夜に出歩くのって、どうなんだろう」
「主婦なのに友達と飲みに行くって、どういう神経してるのか」
「僕と出掛けるときは、3cm以上のヒール履くの禁止ね」
まるで、ワタシや主婦に人権はないかのように。
主婦とは、いつも笑顔で夫に尽くし、子供のために身を削り、無償の愛をそそぐもの、とでもいうように。
夫は、さらにそれにプラスして、
妻はいつも綺麗にして、おしゃれな服に身を包み、魅力的な女でいなければならない、とばかりに押し付けてきた。
それは、夫婦生活にも及んだ。
子育てで疲れているワタシが拒もうものなら、お前の妻としての意識はどうなんだ!と責められる。
そして、自分の好むような女になれと、細かい指示が飛ぶ。
ネチネチと思い出したように言われる。
ワタシは、どちらかというと淡白で、精神的なつながりを求める方だった。
だから、夫の好みの女には、なれなかったなりたくなかった。
でも、「自分ばかりが誘ってばかりなのは気にくわないから、お前からも誘え」と言われたワタシは、
「そろそろ誘わないとヤバいか」という恐れがあったため、ある夜言葉にしてみた。
その時の夫から
「今日はいい。疲れてるから。それより、お前から誘うってなんなんだ?お前は淫乱女か!(怒)」
と激怒され吐き捨てるように言われたのだ。
どれだけ、自分勝手なんだ。
ワタシの心は、泣いた。
それからしばらく経ったある日。
夫から、誘いがあった。
ワタシは妊娠しやすい体質だったようで、二人目も授かりたい時にすぐに授かった。
その時、活発な二女のこれからも考えて、三人目はもう少し育児が落ち着いてから、と考えていた。
それを夫に説明し、今は妊娠しやすい時期だから避けてほしいとお願いした。
「え~なんで?いいやん、別に」
そういって、半ば強引に事に及んできた。
あれほど、ダメだって言ったのに。
避妊もせず、勝手にしていった。
ワタシは、妊娠した。
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