昨日のマンションの耐震強度の偽装問題に対する参考人質疑には呆れてしまいましたね。誰一人として自分のやったことの重大さがわかっていないように感じました。
マンションを買った人やホテルを建ててしまった人はお気の毒なのですが、それ以上に今、日本中が自分の住んでいる場所は大丈夫なのかと疑心暗鬼になっているはずです。自分で家を建てた大工さんならば、自分の家がどのようになっているかわかるでしょうが、それ以外の大多数の人は作る人を信用して、家を建てるなり、マンションを買うなりしてきたわけです。今、その信頼関係が大きく崩れてしまっています。この責任の重大さを全くわかっていないようです。
一連の人たちの態度を見ていると、どうもみんなグルのようですね。結局「自分だけが悪いわけではない、どっちかといえば他のやつのほうが悪い」と全員が思っているように感じます。マンションの販売競争に勝つために仕組まれた計画的な犯行のように感じます。絵を描いたのはH社の社長あたりでしょうか。国土交通省の官僚や国会議員の中にも一枚噛んでいて戦々恐々としている人がいるのではないでしょうか。
昨日の質疑の中で心からお詫びをしていると感じた人はひとりもいませんでした。その上、しまいには「検査制度に不備がある」などと言い出したりして、お門違いも甚だしい、盗人猛々しいとはこのことです。「検査制度に不備があったのではなく、不備のある検査制度を悪用したのではないですか」、無茶苦茶です。
あのヒューザーの小嶋社長、テレビの前で盛んに「この顔が悪人に見えますか?」と言っていましたね。
それに対して、テレビに向かって「思いっきり、見える」とか「悪人にしか見えない」などと突っ込んだ人が日本中にいっぱいいたでしょうね。僕も思いっきり、テレビに向かって言いましたもの。
それともうひとつ、「姉歯」さんという名前、かなり珍しいですよね。この一級建築士とは全く関係のない「姉歯」さんは気の毒ですね。非常に珍しい名前だけに気の毒ですね。
親戚でなくても親戚と思われてしまいますよね。病院や郵便局で「あねはさ~ん」と呼ばれようものなら注目の的になってしまいますよね。子供なんて「学校に行かない」なんて言い出しているのではないでしょうか。マンションの問題だけでなく、いろんなところに波紋を広げていると思われます。