ハイカーホリックの介護日記~機能訓練指導員の一日~
体の衰えは筋肉の衰えです。筋肉を復活させる事に全力を尽くします。
打倒サルコペニア。まずはウェブで!
 



今年初のカタクリです。計画の段階では時期はバッチリのはずだったのですが、ずいぶんと早かったようで小さなつぼみがたくさんありましたから、5月の連休でも十分に楽しめそうでした。

★カタクリ








去年は2月、3月の花が異様に早かったのに、桜が咲く頃から寒くなって4月、5月の花は遅れました。今年はずっと遅れています。大体の見当で、1週間から10日くらいは遅れているようです。



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仕事場では読売新聞を購読しているのですが、その中に「人生案内」という人生相談のようなコーナーがあります。お昼休みに毎日一通り新聞には目を通すので、その「人生案内」もほぼ毎日読むことになります。

「人生案内」では読者が悩み事などを投書し、それに対してコメンテーターの方がアドバイスをするという形をとっています。コメンテーターの方が何人いらっしゃるのかは知りませんが、その中に元マラソン選手の増田明美さんがいらっしゃいます。かつては「女瀬古」と呼ばれた一流ランナーです。

どのコメンテーターの方の回答も素晴らしいのですが、その中でも増田明美さんの回答は群を抜いていると思っています。妻も増田さんが一番いいと言っていました。とにかく的確で、そして言葉が優しいのです。お会いしたことはありませんが、素晴らしい人間性が綴られる言葉の中に溢れています。

たまたま今日(4月7日)は増田さんの回答だったので、勝手に引用していいのかどうかはわかりませんが、引用してみます。「息子が少年野球で孤立」というタイトルで、母親からの相談でした。


(相談文)
30代主婦。小学生の息子のことで相談します。

 息子は約1年前から少年野球を始めました。体験入団が楽しかったらしく、親としても集団で過ごすことで社会性を身に着けられればと思い、入団させました。

 当初は喜んで参加していました。でも、息子は運動神経がよくなく、性格も優しすぎて、スポーツクラブ活動には向かないようです。先日、練習を見に行ったら、2人組で練習する時、相手の子に「こいつとは組みたくない」と言われ、息子は一人で、皆の球拾いをしていました。いつもこんな状況だそうです。

 そんななかでも通い続けている息子が哀れで、私は安易に入団させてしまったことを後悔しています。夫は「子どものことだから放っておけ」と言い、あまり手助けしてくれません。

 無理してまで続けなくてもいいかと思いますが、こんな中途半端な状態でやめては、今後の息子の人生によくない影響を与えるでしょうか。アドバイスを下さい。


 (増田さんの回答)
立派な息子さんですね。皆の球拾いをしながら、悔しい思いや恥ずかしい思いをいっぱい味わっているでしょう。それなのに野球をやめるとは言わない。耐える力の強い子どもだと感じます。この経験はこれから少々の困難には負けない強い心を育みますよ。

 そして息子さんにとって、自分が向上しているという実感をもつことも大事です。スポーツの良さは自尊感情を高めることにあります。今こそお父さんの出番ですよ。お休みの日に一緒にキャッチボールをするなど、楽しみながらコツをつかむお手伝いをしてあげてほしいと思います。たとえ試合に出ることができなくても、息子さんにとっては自分がうまくなったと思える喜びが、あらゆる方面へ向かう力になります。

 せっかく始めた野球ですから、やるだけやってみる。それが大事です。その結果やっぱり自分に合わないと思った時は、息子さんが決断するでしょう。野球で得た様々な経験を、自分に合ったものにぶつけられたら素晴らしい結果につながるはずです。今は世間の波風に負けない、自分という木の根っこを作る時です。



相談するお母さんの気持ちもわかります。僕も子供を持つ親ですから、たったひとり皆から少し離れたところで、一生懸命に球拾いをしている男の子の事を想像してしまい涙が出そうになりました。

増田さんの回答はベストアンサーです。僕も回答するとしたら同じような事を言いたいと思いましたが、ここまで優しい言葉で回答することは絶対にできません。このご両親が増田さんの言葉に従って、この男の子を上手に育て上げてもらいたいと切に願いました。

増田さんの人柄を語るエピソードとして、明石家さんま主演のドラマに「ブスだけど心優しい女性」というとても失礼な設定で出演のオファーがあった時に、笑顔で快くОKを出した、というものがあります。本当に聡明で優しい方なのだと思います。素晴らしい女性です。


もうひとつ、新聞を読んでいて感動した文章があるので紹介します。こちらも勝手に引用していいのかどうかはわかりませんが、引用します。

美輪明宏さんの「歴史が証明、日本は必ず立ち直る」というスポニチのコラムに掲載された文章です。この文章を読んだおかげで、沈んだ心がちょっと元気になりました。美輪明宏さんも文章を読んでいて、とっても優しい方なのだなと思いました。

東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。このたびの地震は1000年に一度のものと言われ被害も甚大です。被災地の惨状を目にすると果たしてここから復興することが可能なのだろうかと不安を抱く方も少なくないでしょう。しかし絶望する必要はまったくありません。それは日本の過去を振り返ってみれば明らかです。

日本人は66年前、敗戦を経験しました。この国は米軍の無差別爆撃で全国66カ所が焦土と化しました。私はあの時、故郷の長崎で被爆しました。爆心地の母方には私は運良くおらず丘一つ隔てた父方にいて助かりましたが、原爆投下から1週間後に家族を捜しに爆心地をさまよいました。原爆は新型爆弾らしいとしか言われておらず、放射能という言葉は日本人は誰も知らなかったからです。爆心地周辺は見渡す限りがれきの山でした。自分の家はどこがどこやら分かりませんでした。そして、そこに放射能が充満していたことはずっと後で分かったのです。

しかし、私は76歳になる今でもこうして元気に暮らしています。しばらくは悪性貧血で失神することもありましたが、ほかの後遺症は出ませんでした。私以外にもあの時被爆しながら今も生きている人たちは大勢います。確かに福島の原発事故は深刻ですが、日本中が汚染されているかのような誤解はしないでください。無責任な流言飛語に惑わされないでいただきたいと思います。

日本は国中が廃虚と化したあの敗戦から立ち直ることができました。戦後10年の昭和30年代にはもうすでに復興が形となり、そこから目覚ましい高度経済成長を遂げました。江戸時代から大正の大震災、阪神・淡路大震災でも、当初は復興まで20、30年はかかるだろうと言われていたのに、10年目にはもう形になっていました。日本人の生命力、底力、再生力はものすごいのです。みなさまがその揺るぎない実績を信じ、不屈の精神で行動していけばまったく心配する必要はありません。必ず日本は近い将来立ち直ります。

震災後、世界が日本人の資質に驚いています。これほどの大災害なのにみんな冷静で、阿鼻(あび)叫喚のパニックを起こさなかったからです。私はテレビで被災者のお年寄りを見ていて感動しました。自分たちもつらいはずなのに別の場所の子供や孫たちに「私たちのことは心配しなくていい。自分たちの生活をしっかりやってほしい」とメッセージを送ったのです。自分のことはさておき他人のことを思いやる老若男女のこの精神こそ日本人の美徳です。そういう方々や亡くなった方々に、我欲の天罰だと非道きわまる暴言をたたきつけた石原都知事は自分こそが罰当たりの恥知らずです。

被災地ではボランティアの方々も活動しています。助け合い、一致団結が必要です。災い転じて福となすという言葉通り、これを機に日本人が悪意、ねたみ、そねみ、軽薄で攻撃的な下劣文化を一掃し、人間本来の姿勢の正しさを取り戻してくれれば結構だと思います。そして、その芽はすでにあちこちに元気に見え始めています。

このコラムはきょうでいったんピリオドを打ちます。これでお別れか、またお目にかかる日が訪れるか、今は分かりませんが、私はみなさまの人間力を固く信じております。みなさまの力が発揮されれば、必ずまた日本に明るい明日が訪れるのです。それは歴史が証明していますから。



もうすぐ地震から1カ月が経とうとしています。早いですね。店の前の皮膚科の桜は満開を迎えています。季節は確実に流れています。先の事を思うと暗澹とした気持になりますが、明るい明日が訪れると信じるしかないんですよね。

★向島小学校の寒桜(3月27日)


今年は寒かったので開花がずいぶん遅れました。

★オキナグサ(4月3日)





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