7月20日の記事で書いたとおりの怖ろしいことが起ころうとしています。大方の予想通りというか、予想以上に自民党は今回の参議院議員選挙で惨敗しました。「俺は政治家の先生だぞ」と威張り散らしていそうな片山虎之助参院幹事長は大嫌いなのですが、まさか民主党の女性の新人議員に負けるとは思っていませんでした。それほどの惨敗だったということです。勝った姫井さんが一番驚いているかもしれませんね。
しかし安倍首相は続投するそうです。「責任は自らにある」と認めながらも、「途中で改革を放り出すわけにはいかない」ということで、厚かましくも首相の座に居座るそうです。惨敗の原因は年金問題と閣僚の失言ということで、安倍政権の行っている政治自体が国民に支持されていないわけではないという理屈です。こうなると思っていました。選挙前から数々の予防線を張っていましたものね。
改革は必要です。公務員制度改革、年金制度改革、教育改革、数々の改革が目白押しです。政治家の方々には絶対にやってもらわなくてはいけません。安倍さんに言わせれば「改革は私の使命」だそうですが、どのように思おうがそれは安倍さんの勝手です。でも国民は「改革は必要だけれども、安倍さんにはもうやってもらいたくない」と思っているのです。そうでなければ、ここまでの惨敗は考えられません。「もういいから早く辞めてくれ」と国民は訴えているのです。
もっと言えば、国民は安倍さんにはリーダーとしての資格も素質も教養もないと思っているのです。この人には日本の舵取りは無理だと判断したのです。これ以上日本がおかしなことにならないように、今のうちに安倍さんには改革から手を引いて欲しいと願っているのです。どうしてそういう結果が出たと判断できないのでしょうか。選挙に負けても相変わらず、同じ内容のことを繰り返してしゃべるだけで、何を言いたいのかがさっぱりわかりません。
さらに言えば、安倍さんの目的は憲法を改正したいだけなのです。それも国民のためとか、日本の未来のためとか、そういうことではありません。自分の祖父、自分の父親がなしえなかったことをやりたい、ただそれだけです。ですから、何故憲法改正が必要かという質問に対しても、トンチンカンな答えしか返ってこないのです。国民のためではなく、自分自身の自己満足のためだけなのです。こんな怖ろしいバカ殿に国の未来を預ける気にはなれません。「戦後レジームからの脱却」、いいでしょう、必要なことです。でも何故、今、戦後レジームから脱却しなくてはいけないのかということは、安倍さんは絶対に納得いく説明は出来ないはずです。
この安倍さんという人は子供の頃からゲームに負けたことがないのでしょうね。総理大臣の孫、外務大臣の息子、ということでいつも接待ゴルフのようなゲームしかやってこなかったのでしょう。だから自分が負けたときにはどうすればよいかということがわからないのです。欲しいものはいつでも手に入り、面倒なことは人任せ、弱者の痛みなんて、おそらく全く理解できないと思います。たくさんの法律を可決させて、いかにも実績を上げているように言っていますが、役に立ちそうもないものばかりです。判断の基準が「国民のためになっているか」でなくてはいけないのに、「何個の法律を成立させたか」ということになっているように感じます。100個のザル法を成立させる前に、たった1個でいいから、国民がほんとうに喜ぶような法律を作ってもらいたいものです。おそらく安倍さんの頭の中には「for the people」という気持ちは全くないのだと思います。
数々の閣僚の悪さや失言に対しても、「自分に責任がある」と言いながら、何の責任もとっていません。辞めさせることすらしません。「自らの判断」ということで人任せです。今度の赤城農水相の問題だって、「領収証を出して、キチンと説明しろ、説明できなければ辞めろ」と命令すれば済む話なのに、ワケのわからないことを言ってかばうだけです。「責任を取る」ということの意味が全く理解できていないのです。こんな責任の取り方すらわからない人に首相なんてやってほしくありません。
これだけの結果が出て、政権が変わらないのであれば、すでにもう日本は民主国家ではないということです。民主国家ではなく独裁国家です。あとはクーデターでも起こさない限り、政権を変えることはできないということですよね。そんなバカな話はありません。政権を変えなくてもいいから、せめて解散総選挙は行うべきです。前回は郵政の民営化を問う選挙でした。ですから今度は安倍政権の存続を問う選挙にすればいいのです。安倍さんにしたって、こんな不安定な状態で仕事をするのはよほどのバカでない限り、イヤなはずです。だったら衆議院議員選挙をやって、すっきりした形で政治を行えばいいと思います。勝てばの話ですけどね。
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