ハイカーホリックの介護日記~機能訓練指導員の一日~
体の衰えは筋肉の衰えです。筋肉を復活させる事に全力を尽くします。
打倒サルコペニア。まずはウェブで!
 



現代はストレス社会と言われ、それに伴い、様々なストレス解消法やグッズなどが紹介されていたりします。でも一番簡単でお金のかからないストレス解消法は「食べる」ことと、「笑う」ことです。

ストレスが過度にかかりますと、自律神経の中の交感神経が緊張します。交感神経は「戦い」の神経ですから、いわゆる精神が高ぶった状態になります。もちろん仕事中やスポーツをしているときなどは交感神経がある程度緊張していなくてはいけないので、交感神経の緊張自体は悪いことではないのですが、ストレスが過度にかかりますと、リラックスしなくてはいけないときでも交感神経の緊張がとけなくなります。一番わかりやすいのは「不眠」です。

では交感神経の緊張をとくにはどうすればよいのかというと、拮抗する神経である副交感神経を緊張させればいいのです。副交感神経は「リラックス」の神経ですから、副交感神経が緊張すると、とてもゆったりとした気持ちになり、血行も良くなります。神経が緊張してリラックスというのは相反するような感じがしますが、眠るときには副交感神経が緊張していないと絶対に眠れないのです。

副交感神経を緊張させる最も簡単な方法が、先ほど述べた「食べる」ことと、「笑う」ことなのです。お金がかからないと言いましたが、「食べる」ほうは多少なりともお金がかかります。しかし「笑う」ほうは落語でも見に行くとなればお金がかかりますが、基本的にはタダです。

よく女性が太った言い訳として「ストレス太り」と言いますが、あれはあながち嘘ではないのです。ストレスが溜まり、交感神経の緊張が強くなると、体は副交感神経を緊張させることを要求します。その要求に答えた形が「食べる」ということに繋がっているのです。この傾向は男性よりも女性に強く現れるようです。また大リーグの選手がよくガムをくちゃくちゃ噛んでいますが、あれも余計な緊張を解く手段として有効なようです。日本人から見るとお行儀が悪く見えるのですが、ガムならばカロリーもそれほど高くないので、太る心配もありませんから、有効な手段だと思われます。

そして「食べる」ことよりももっと有効かつ簡単な方法が「笑う」ことなのです。歳を重ねるにつれ、「笑う」ことが減ったと思いませんか。最近おなかをかかえて思いっきり笑ったのはいつだろうと考えて、すぐに思い出せる人の方が少ないのではないでしょうか。僕も「笑う」ことが体に良いとはわかっていても、なかなか腹をかかえて笑うようなことはなくなっていたのです。ところが先日、思いっきりおなかをかかえて、涙がボロボロとこぼれて、おなかが痛くなるくらい笑ってしまったのです。

前置きが長くなりましたが、それほど思いっきり笑わせてくれたのはジャリズムというお笑いコンビのコントでした。そのコンビの中のボケ担当が「世界のナベアツ」と呼ばれる渡辺あつむという人物なのですが、このナベアツのボケが最高でした。吉本興業所属の芸人さんなのですが、かつて子供の頃に間寛平、岡八郎、チャーリー浜などのコントを見て笑っていた頃を思い出させてくれました。このナベアツは久々に見た本当の「アホ」でした。最近の芸人さんはちょっと売れっ子になるとお笑いをやらずに司会やバラエティの出演者になってしまいますが、この人だけはいつまでもお笑い一筋でいてもらいたいと思いました。

丁度子供がそのコントをビデオに撮っていたので、子供たちと3人で何度も何度も繰り返して見て、思いっきり笑い転げました。もう可笑しくて、本当におなかが痛くなりました。ただ笑っていて気付いたのは笑うということが意外と難しいということでした。「笑い方を忘れた~」というフレーズの歌があったような気がしますが、本当に笑い方を忘れていました。うまく説明できないのですが、笑うための顔の筋肉の使い方がうまくいかなかったように感じたのです。すごく可笑しくて笑いたいのに顔の筋肉が思うように動いてくれなかったように感じたのです。おそらく普段あまり笑わなくなっていたので、顔の筋肉が動かし方を忘れていたのだと思います。

おかげでずいぶんストレスが解消されたと思います。「YouTube」でも見ることが出来ると思いますので、興味のある方は見てみてください。

あと、「食べる」「笑う」以外で副交感神経を緊張させる簡単な方法は「深呼吸」です。1日に一度は「もう吸えない」というくらいに思い切り息を吸い込むと良いそうです。またカッときて怒鳴りたいと思ったときには大きく息を吸い込むと良いそうです。怒ると極度に交感神経が緊張するそうなので、怒る前に深呼吸をして心を落ち着かせると良いそうです。

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これまでに「ひざまくら」「Buddy on Demand」など何度か面白グッズを記事にしましたが、今回は「カラテマスター」という商品を見つけたので記事にしてみました。



商品の詳細は下のリンクから見ていただくとして、何かと腹の立つことの多い世の中ですから、ここは一発「ウリャ~」と厚い板を割ってスカッとしたいものです。でも5040円はちょっと高いです。

気分爽快!、分厚い板が真っ二つ!「カラテマスター」


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新潟県を中心とした中越地震は日が経つにつれだんだんとその被害の大きさが浮き彫りになってきました。そんな中、長岡市に住む知り合いから暑中見舞いが届きました。長岡市も震度6の揺れに見舞われたそうで、知り合いのところは被害はなさそうでしたが、柏崎市は悲惨なことになっていると書いてありました。一日も早い復興をお祈りするばかりです。

地震関連のニュースの中で気になるものがあったので記事にしました。それは柏崎市にある自動車部品メーカーの「リケン」の操業が停止してしまったために、国内の主な自動車メーカーのラインがほとんどストップしてしまったというニュースです。ようやく操業を再開したようですが、その間に生産できなかった自動車の台数は12万台にのぼったそうです。

気になったのはこのことをニュースで大々的に報じてしまってよかったのかということです。現在国内の自動車メーカーのほとんどはコスト削減のために「カンバン方式」と呼ばれる部品の在庫を極力持たない方式で自動車を作っています。ですから部品が供給されなくなると自動車の製造が止まってしまうというのはわかります。ただ、たった一社の部品メーカーの操業が止まっただけで、国内の主要メーカーのほとんどの製造ラインが止まってしまうというのは、ほとんどの人が知らなかったのではないでしょうか。言い換えれば、現在の日本の好景気の一部分を担っている自動車産業をストップさせようと思ったら、国内のあっちこっちにある工場を攻撃しなくても、柏崎市にある「リケン」の工場1ヶ所を壊滅的に破壊してしまえばよいということを世界中に知らせてしまったことになります。

これって「機密事項」ではないのでしょうか。そうでないにしても、わざわざニュースで知らせなくてもいいと思うのです。こういうことを危機管理意識が低いというのではないでしょうか。でも誰もこんな事言いませんよね。自動車メーカーすらマスコミに対して抗議したという話も聞きません。やっぱり日本という国は平和ボケしていると言わざるを得ません。安倍さんも民主党の揚げ足取りに一所懸命でそれどころではないようです。もともとこの人はちょっとボケたような人ですから仕方がありませんけどね。

柏崎市というところは拉致被害者の多かった新潟県にありますから、北朝鮮が何かしようと思えば一番やりやすい場所ではないかと思うのです。そういう場所に安全性の低い原子力発電所があり、自動車メーカーにとって重要な工場があるというのはちょっと怖ろしいように感じました。僕の思うことが取り越し苦労であることを祈るばかりです。

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ヤンキー先生こと義家弘介さんのことは多くの国民が知っていると思います。多くの国民が知っているからこそ自民党は彼を参議院の比例代表の候補にしたのです。

これから書くことは僕の推測の部分もあるので、事実とは違うかもしれません。彼にはこうあって欲しかったという僕の希望みたいなものを書くので、異論は多々あると思いますが、そのあたりはあまり深く突っ込まないで下さい。

彼が元々ヤンキーで、荒れていて、それから北星学園余市高校に入学し、立ち直り、その経験を元に教師となり母校で教鞭をとっていたことは多くの人が知っていると思います。僕は彼を立派だと思いました。テレビですからある程度の脚色があるかもしれないと思いつつも、彼を立派だと思いました。

僕も教員免許を持ち、一度は教師になろうと思ったことがあったので、そのときには今考えればとても青臭い教育理念のようなものを持っていました。青臭くていいんです。青臭い考え方は若いときにしか持てません。青臭さも必要だと思っています。きっと彼も青臭い教育理念を胸に勉強し教師となり生徒と向き合っていたのだと思います。生徒の方もほかの教師にはない彼の経歴と青臭さに惹かれていたのだと思います。青臭さは彼の財産だったと思います。ただいつまでも青臭いままでいるわけにもいきませんから、その彼の貴重な経験と熱意の上に教師になってからの経験を積み上げていって、ずっと現役で教師をやっていくのだと思っていました。

ところがいつの間にか彼は北星余市高校を辞めて横浜市の教育委員になっていました。このところの経緯についてはよくわからないのですが、きっと彼がテレビに出て有名になったせいでやっかみとかひがみとかあり、それで高校を辞めてしまったのだと、このときはまだ彼に対して好意的な見方をしていました。そしていつかまた現役の教師としてどこかの学校で教鞭をとるものだと思っていました。

その考えが間違いだと気付いたのは彼が安倍首相が作った「教育再生会議」の委員になったときです。最初の感想は「何でこんなもの引き受けたの?」でした。この期に及んでも僕は彼が生涯現役教師でいるものだと思い込んでいたのです。ところがこのときすでに彼は教師でいることを止めていたのですね。教師に戻る気もなくなっていたのでしょう。職業選択は自由ですから彼がどのような仕事をしようが彼の自由ですし、それに対して僕が意見を言う立場にはないことはわかっています。ただ彼にはずっと現場の教師でいて欲しかったのです。「そんなのお前の勝手な思い込みだろ」と言われれば、そうです。僕の身勝手な思い込みなのです。

そもそもこの安倍首相が作った「教育再生会議」の意味がわかりません。今の日本の教育の現状が良くないということはわかります。どうにかしなくてはいけません。だからといって有識者と呼ばれる人たちを集めて会議室で「あーでもない、こーでもない」と話し合ったところで何かが解決するとは思えないのです。そしてこの会議と文部科学省との関係がよく理解できません。教育を再生するための公的な機関といえば文部科学省のはずです。その文部科学省を差し置いてこのような機関を設置するということは文部科学省が役立たずだと言っているのと同じなのではないでしょうか。

確かに文部科学省が推し進めてきた「ゆとり教育」というのが大失敗だったというのはおそらく間違いないと思います。僕は常々、このゆとり教育の実施中に学校に通っていた人たちに対して、「受けるべき教育を政府の愚策のせいで受けさせてもらえなかったのだから、これは明らかに教育を受ける権利の侵害です。一致団結して文部科学省を訴えればよい」と言っています。必要であるべき知識を教えてもらえなかったのですから、僕はこれは一種の犯罪だと思っています。でもそれだからといって文部科学省から独立した「教育再生会議」の設立にも納得はできません。もしどうしてもそういう会議を設置したいのであれば、まずは「教育再生会議」ではなくて「文部科学省再生会議」から立ち上げるべきだと思います。

結局安倍首相は教育を再生したいのではなく、教育を再生しているというパフォーマンスをしたかっただけだと思います。ですから会議を立ち上げることが重要なだけで、その会議に実効性があるかどうかなんてどうでもよかったわけです。ですからどうせメンバーも安倍首相のお気に入りの集まりで、イエスマンばかりだったはずです。本当に教育を再生しようという気がある人の集まりならば、この会議の設立自体に疑問を唱える人が1人くらいいても良さそうなものです。端からそんな気概のある人はいなかったでしょうから、実効性のある答申というよりは、安倍首相が気に入るような答申を出すための会議だったのです。この会議の立ち上げにも多額の税金が使われたでしょうから、「税金のムダ遣いをなくす」だのと耳あたりのよいことを言っているそばからムダ遣いをしていたわけです。

それはさておき、義家さんが教育再生委員になってからの言動を聞いていると、この人はそのうち自民党から立候補するかもしれないなと思っていました。彼の言葉は教師というよりもすでに教育評論家のようになっていて教育理論を語るようになっていたからです。そう思っていたら案の定、今回の参議院選挙に出馬というニュースが流れました。どうも予定としては次の衆議院議員選挙だったのではと思われるのですが、大仁田議員が立候補を取りやめたので、その後がまに立候補となったようです。どうせ安倍首相あたりから「あなたの教育に対する情熱と理論を是非政治の世界で生かしてください」なんて言われて、きっとその気になったのでしょう。でも自民党にしてみれば欲しいのは彼の教育の理念などではなく、彼の知名度だけです。ですから彼がヤンキーだろうがモンキーだろうが「金ピカ先生」だろうが「赤ペン先生」だろうが、国民への知名度があれば何だってよかったわけです。僕はそこが悲しいのです。

教育にはいろんな側面があって、例えばテストで良い点を取るとか、良い学校に入学するとか、そういういわゆる勉強にはある程度のノウハウとか理論があって、そういうものを持っている人が「カリスマ講師」などと呼ばれて生徒のテストの点数を上げています。またスポーツに関しても、例えば野球などでは優勝請負人みたいな人がいて、そういう人が監督になった学校の野球部はいきなり強くなって甲子園に出場したりします。こういう人は野球を強くするという独特のノウハウを持っているのだと思います。これも教育のひとつだと思います。ところが教育の中には理論だとかノウハウだとかではどうすることもできない部分もあると思うのです。例えば不登校の問題とか引きこもりの問題など、それらを解決できる理論など存在しないはずです。つまりテストの点数を上げるとか、志望校に合格するとか、野球で優勝するなどの結果のはっきりしているものは目的もはっきりしていますから、目標も立てやすいですし、おのずと理論とかノウハウが生まれてくるのでしょうから、こういう教育の方が簡単といえば語弊がありますが、わかりやすいと思うのです。

ところが今は目標や目的を持てない子供たちがたくさんいます。自分がどうしていいのかわからない迷子のような子供たちです。こういった子供たちをどのようにして指導していくかということが現代の教育の課題になっていると思うのです。義家さんのドラマが人々の共感を呼んだのも、彼の本がたくさん売れたのも、こういう迷子になっている子供たちがたくさんいたからではないでしょうか。そして彼らは「こういう人が世の中にはいるんだ」とか「サラリーマンのような先生じゃなく、こんな熱い先生もいるんだ」と勇気づけられたはずです。たとえ直接に彼の指導を受けられなくても、そういう人が日本の教育現場にはいるんだという事実だけで立ち直った子供もいたはずです。彼の書いた本をまるでバイブルのように胸に抱えていた子供もいたはずです。だから彼には教育現場にいて欲しかったのです。

彼は言うでしょう、「教師として救えられる子供は限られているが、政治家となり教育の制度を変えていけば多くの子供が救われる」と。ところが今の制度は政治家や官僚が作ったもので、その制度が完全に疲弊しているから教育再生が謳われているのです。もっといえば制度を作っている人たちが率先して悪いことをし、自分たちの私腹を肥やし、子供たちの悪い見本となっている世の中です。つまりいくら教育制度をあーでもない、こーでもないといじったところで、その教育制度を定めて行っている、立法制度や行政制度が変わらない限り絶対に良い方向へは向かいません。そして政治家や官僚が自分たちの首を自ら絞めるような制度改革を行うとは到底思えませんし、現実いつも政治制度改革とか公務員改革とか言葉だけは出てきても一向に変わらないのですから、これから先も変わることはないと思います。つまり彼がひとり政治家になったところで何も変わらないということです。それよりも彼がどこかの学校で、たとえ限られた人数の生徒しか指導できないとしても、彼が教育現場で先生をやっているということが、世の中の迷子になった子供たちに大きな影響を与えたと思うのです。

ところで現在言われている教育再生とは公教育の再生のことですよね。つまり公立の学校で起こっていることが主な対象になっていると思うのです。義家さんは先日テレビで「親学」ということを言っていました。つまり余裕があるのに給食費を払わない親、学校に無理難題を言いにくる親など、おかしな親が増えていると言っていました。これは事実です。それでこういうことの舞台はほとんどが公立の学校です。ところが現在の政治家の子供や孫、あるいは文部科学省の高級官僚の子供や孫、教育再生会議に招かれた人たちの子供や孫のうちどれだけの数の子供が公立学校に通っているでしょうか。あるいは若い政治家や若い官僚であれば、自らは公立学校に通ったのでしょうか。正確なデータを用意して書いているわけではなく、想像で書いているので間違っているかもしれませんが、ほとんどが私立の学校に通わせたり、通ってきていると思うのです。

現在、学校間の格差、つまり公立と私立の格差が広がっているように思います。以前は都市部だけでしたが、地方にも広がりつつあるように思います。経済的に余裕のある家庭は私立学校に子供を通わせて、そうでない家庭の子供が公立学校に行くという図式です。給食費もまともに支払わないようなおかしな家庭の子供と同じ学校に通わせるのはイヤだと思うようになるのは止められないように思うのです。この教育の格差をどうにかしないと将来とてもおかしなことになると思うのですが、誰もこのことには触れません。そりゃそうです。自分たちの子供や孫は私立に入れておいて、公立学校をどうしようかと議論しているのですから、まともな議論になるとは思えません。政治家や金持ちが自分の子供を公立学校に通わせないということが、すでに公立学校はもうどうすることもできなくなっているという証だと思うのです。どいつもこいつも自分たちは安全な場所に避難して、おかしくなっていく日本を高いところから見物しているように思うのです。

義家さんは公立学校からドロップアウトして、そこから立ち直った人です。そういう人でないと変えられない部分があったと思うのです。自らも高みの見物をしたかっただけなのでしょうか。最初から彼にとって先生とは成り上がるための道具だったとうがった見方もできます。でも僕はそうは思いません。最初は教師としての情熱を持っていたのが、テレビに出て有名になり、本を出してお金も入ったことで変わっていったのだと思います。彼自身は自分は何も変わっていないと思っていることでしょう。彼の特異な経歴や、熱い情熱は今の日本の教育現場にとっては貴重な財産だったと思うので、とても残念でなりません。教育評論家には教育はできませんし、政治家にも教育はできないのです。だから返す返すも残念です。大きなお世話だと云われれば大きなお世話です。

彼は自民党の比例代表から立候補しているので当選するのでしょう。「ヤンキーから国会議員へ」、立派です。でも政治家としての彼にどれだけの人が期待しているのでしょうか。何度も言いますが、自民党が彼に期待しているのはその知名度だけです。国民に飽きられてしまったら用無しです。これは過去のタレント議員やスポーツ選手出身の議員の例を出すまでもないでしょう。事実、プロレスラーの大仁田議員は「人寄せパンダ」が馬鹿馬鹿しくなって自民党を離党したのです。つまり彼にはその役割しか与えられなかったということです。

自民党が大勝した前回の衆議院議員選挙で当選した小泉チルドレンと呼ばれている人たちの議員生活ももうそれほど長くはなさそうです。安倍首相は早々に郵政造反組を復党させましたから、選挙区がかぶってしまう人たちはもう用無しです。もともと地盤のないチルドレンの皆さんは地盤のしっかりしている人たちには勝てません。「いい夢見させてもらったぜ」ということで次回はお払い箱です。いずれ義家さんも同じような運命をたどるのです。そのときに「俺はやっぱり教師だぜ」なんて言って教職に復帰したとしても誰も相手にしないと思うのです。そこのところはわかっているのでしょうか。

こんな風に考えてしまうと、何かとても悲しくなってしまいます。大人でも希望をなかなか見出せない世の中で、果たして子供たちが希望を見出せるのでしょうか。そこのところを政治家や官僚はどのように思っているのでしょうか。もう世の中は自民党が良いとか悪いとか、民主党がどうとかこうとか言っている場合ではないような気がします。すでに日本はいろんなことが末期症状で手が付けられないような状態になってきているように思うのです。もう対抗する政党の揚げ足取りをしている場合ではありません。もっと日本の未来を真剣に考えてもらいたいものです。

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参議院議員選挙が公示となりました。安倍内閣が発足してから初めての国政選挙です。次から次へと問題が噴出していますが、一番の争点はやっぱり年金問題でしょう。国民の現在の一番の関心事です。

ところが自民党の皆さんは参院選は政権を選択する選挙ではないのだから結果がどうあれ安倍首相の進退問題にはならないと言います。だとしたら国民は今の安倍さんのやり方ややっていることに対して、どうやってYESNOを表現すればいいのでしょうか。国政選挙だけがその唯一の方法ではないですか。それなのに選挙の結果は政権に影響しないと言い切っています。だったら参議院は不必要ということですよね。何のために参議院が存在し、多額の税金を使って選挙をし、議員の給料や経費を支払っていると思っているのでしょうか。すでにこのあたりの認識から間違っていると思います。

大体現在、安倍政権が強行採決などのやりたい放題の政権運営が出来るのは、小泉前首相が郵政民営化の真を問うとして衆議院を解散し圧勝したおかげです。圧勝させてしまった国民にも非があるといえばあるのですが、決して今の安倍首相のやりたい放題まで想定して自民党に票を投じたわけではないはずです。要するに今の安倍首相は小泉さんのふんどしを借りて相撲をとっているだけです。自らが国民に支持されているわけではないともうちょっと認識してもいいのではないかと思います。それなのに強行採決の連続でどうしようもない法律を次から次へと可決させています。

僕は今は整骨院をやっていますが、大学は法学部で専攻は政治学でした。ただとてつもなく不真面目な学生でバイトに明け暮れ留年もしました。ですから大した知識も身についてはいないのですが、それでも大学時代にひとつだけ印象に残った言葉があります。誰の言葉だったかは忘れてしまいましたが、次のような言葉です。

「国民の政治的無関心がファシズムの温床となる」

というものです。今の安倍政権がファシズムだというのはちょっと乱暴だと思います。ただファシズムを独裁政治だと解釈すれば、国会閉会前の強行採決の連続は自公の独裁とも考えられ、ファシズムに近いものがあると思うのです。そして数の上で圧倒的に有利ならば何をやっても許されるということを示した形になりました。これが議会制民主主義といえるのでしょうか。安倍首相は国会が閉幕する前に必要な法律は成立させておきたかったと説明していますが、その割には実効性のないザル法ばかりです。十分な審議がなされたとは思えません。そしてそのことを身内の赤城農水相が自ら証明した形になりました。

このような状況下で参院選の結果は政権に影響しないと言い切るのならば、衆議院を解散して安倍政権の支持不支持を国民に問うというのが筋道だと思うのです。そうすれば余計なお金がかかってしまうでしょう。しかし税金も国民のために必要で使われるのであれば誰も文句は言わないと思います。実体のない事務所費や光熱水費を架空に計上したりする姑息でせこい手段を使って小遣い稼ぎをする奴らが国会議員になっているから国民は怒るのです。いずれにせよ政治に無関心でいてはいけないということです。安倍首相というバカ殿に好き放題されてしまいます。

それにしても参院選を前にして久間防衛大臣は失言で辞任するは、赤城農水大臣は事務所費の問題が浮上するはで、安倍内閣が発足してから不祥事のない時がないと言っていいほど次々とでてきます。久間さんの失言は今に始まったことではありませんが、赤城さんは事務所費でもめて自殺した松岡前農水省の後がまに座った人です。この人がまた同じような問題で追及されているというのが不思議でなりません。

この問題では何人もの閣僚や議員が問題になり、自殺者まで出してしまったのですから、普通に考えれば事務所費や光熱水費に関してだけは問題のない人を後がまの農水大臣に据えるというのがまともな思考の持ち主だと思うのです。ところがまた同じようなすねに傷を持った人を後がまに据えるなんて、どう考えても頭のよい人のやることとは思えないのです。もしばれてしまったら大問題になることがわからないのでしょうか。赤城さんの事務所費の問題よりも、大問題になることがわからなかったという安倍さんのおつむの中身の方がはるかに大問題だと思います。ひょっとしたら自民党の中には事務所費に問題のない人は存在しないのでしょうか。自民党の国会議員全員で事務所費や光熱水費をごまかして、せこくて姑息な小遣い稼ぎをしているのでしょうか。そのように考えないとやっていることの辻褄が合いません。

安倍首相も危機感をかなり感じているのでしょうね。選挙の公示前にいろんなテレビ番組に出演していました。ブラウン管越しにも焦っているのがわかりました。しかし相変わらず、風呂の中で屁をこいたようなしゃべり方で何を言っているのかわかりません。その上どういうわけか質問に対して必ずと言っていいほど適切に答えません。限られた時間の中でやっているのですから、キチンと質問にすぐに答えればいいのに、ほとんどトンチンカンな答えをしていました。ですからますます何を言っているのかがわからないのです。言いたいことは沢山あるのでしょうが、国民が聞きたいことをキャスターが代わりに質問しているのだから、それに対してきちんと答えてから自分の言いたいことを言えよと、テレビの前でつっこんでしまいました。

おそらく質問者の質問の意味が即座に理解できないほど頭の回転が鈍いのでしょうね。あらかじめの打ち合わせで決めてあることはしゃべることが出来ても、それ以外のことはわからないし、あまりしゃべるとバカがばれてしまうので、決めてあること以外のことはしゃべらないようにしているとしか思えないのです。たぶん安倍さんの辞書には「レジーム」という言葉は載っていても、「臨機応変」だとか「ケースバイケース」という言葉は載っていないのでしょう。こんな方が政権をとっているというのは、ある意味やっぱりファシズムではないかと思ってしまいます。

僕は山口県民ですから、最初のうちは安倍さんに期待している部分もあったのです。ところが血統一流、実力三流以下というのが早々にばれてしまって、今では早く消えてくれよと思っています。ただ僕以上に期待を裏切られたと感じているのは拉致被害者の家族の皆さんではないでしょうか。小泉さんの時に北朝鮮による拉致の問題が進展し、そのときに安倍さんは拉致問題の顔ともいうべき立場にありました。その安倍さんが首相になったのですから、そのまま一気に問題解決に繋がると拉致被害者の家族の方が考えるのは当然だと思うのです。ところが問題は一向に進展せず、むしろ後退してしまったような感すらあります。拉致被害者の家族の皆さんもすでに安倍首相には期待していないように感じます。安倍首相に批判的な山崎拓元副首相などとコンタクトをとっていることからもわかります。

このように散々期待させておいて裏切るというのはとても罪なことです。横田さん夫妻も最近ずいぶんやつれてしまったように見えます。最近では安倍首相も拉致問題のことには極力触れないようにしているように見えます。できないんだったら最初から出来るようなことは言わないで、「出来ません」と言えよと本当に憤りを感じます。

そういえば安倍首相の近くにも人に散々期待させておいて裏切るという似たような行為をした人がいましたね。類は類を呼ぶですかね。明日はその人物についてちょっと書いてみたいと思います。

それにしても自民党はやっぱりヤバそうですね。原因は年金問題だと云われていますが、果たしてそうでしょうか。年金の問題は安倍さんの責任ではなく、社会保険庁のあるいは厚生労働省の体質の問題です。もちろん今起こっていることの救済に関しては安倍さんの責任において行われなくてはいけません。国民もバカではありませんから、年金の問題だけで安倍政権にNGを出そうとしているのではないと思います。やはり安倍さんの首相としての能力に対してダメ出しをしているのです。選挙後はこのあたりのけじめをきちんとつけてもらわなくてはいけません。

何が云いたいのかと言うと、おそらく今度の選挙は与党の敗北で終わります。ただその原因は年金問題だから安倍政権のせいではないと決められることが怖いのです。だから前もって政権選択の選挙ではないなどと予防線を張っているのです。数の力でいろいろな法案を成立させましたが、どれだけ国民のためになっている法律があるでしょうか。例えば学校の先生の免許は更新制になりました。つまり教育をダメにしたのはあたかも先生だと云わんばかりです。とんでもない話です。学校をダメにしたのは制度を決めている政治家や官僚、あるいは管理職である教育委員会の職員や校長などが無能で仕事をしなかったせいではないですか。そのあたりを放っておいて、それでなくても忙しい先生の用事をさらに増やすというのはどうかしています。

「ゆとり教育」と鳴り物入りで始めた制度はわずか数年で破綻しました。ところが誰も責任はとっていません。振り回された現場の先生や子供たちが迷惑を被っただけで、机の上の理論だけで制度を決めている文部科学省の官僚は涼しい顔をしています。こいつらにこそ更新制を採用すべきではないですか。このように安倍首相が成立させてきた多くの法律はうわべだけを取り繕ったザル法ばかりで、何の実効性を持たないものばかりです。ところがどんなザル法でも成立してしまえば拘束力を持ってしまいますから、結局迷惑を被るのは国民なのです。だから国民は安倍政権に対してNOを出そうとしているのです。

残念ながら安倍さんは無能で何も出来ませんから、首相だけでなく、国会議員も辞めていただきたいです。たぶんこの人は国会議員ではなくて、地域の世話人でもやらせたら、とても親切で熱心にやりそうですから、そういうことをやればいいと思います。国政を担うのはちょっと荷が重いようです。悔しかったら参院選挙の敗北後に衆議院を解散して総選挙をやってみればいいです。国民のために政治をしていると言い張るならばそうするのが当然です。そこで勝てれば安倍政権が信任されたということですから、堂々とやりたいことをやればいいのです。ただ残念ながら自民党も公明党もそれを許さないでしょうね。それをおしてでも解散総選挙に打って出たら僕は安倍さんを見直します。

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自民党の中川幹事長が閣僚の閣議での態度についてずいぶん手厳しく批判しましたが、正論ですよね。正論をズバッと言っちゃったものだから、安倍さんもキレていましたね。でもキレるところじゃありませんよね。中川幹事長に感謝しなくちゃいけないと思うのですが、どうでしょう。

おかげで翌日の閣議では、安倍さんが入るやいなや全員がシャキッと起立し、私語は一切なしになりましたものね。全く子供の集会じゃないんだから、言わなきゃできないのかって感じですよね。

でもこれだけ各々がバラバラの政権も珍しいですよね。でも結局責任は安倍さんにあると思うのです。以前の記事でも書きましたが、「美しい国日本」というお題目を唱えるのは結構です。しかし具体的にどうするのかということが見えないから、こんなことになるのです。「美しい国にするために、○○と○○と○○を、こういう理由で、いついつまでに必ずやります」とはっきり言えば、目的がはっきりしますから団結もできるでしょうが、それがいつまでたってもあやふやだからこんなことになるのです。結局安倍さんも明確なビジョンは持っていないのです。

閣僚たちもすでに安倍政権は長くないと思っているのでしょうね。ニュースで小泉さんのときの閣議の様子と安倍さんの閣議の様子を比較していましたが、緊張感が全く違っていました。すでに閣僚たちは次の政権に目が行ってしまっていて、やる気は失せているように見えました。こんな様子を見せられたら、ますます支持率は下がるでしょうね。

宮崎のそのまんま東さんが話題になり支持されるのは一生懸命な様子がテレビの画面からでも伝わってくるからだと思うのです。今の安倍さんに必要なのはあのひたむきさではないでしょうか。国民は安倍首相と東国原知事を比べているのだと思います。東国原知事のひたむきさが伝われば伝わるほど、安倍首相がボンクラに見えてきます。キャラは違うかもしれませんが、少しは見習うべきです。

全く細川の殿様以来の超ダメ政権です。

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今すごく気に入っているCMがあります。そう「時代は変わる。ラガーは変わるな。」のキリンラガービールのCMです。無茶苦茶かっこよくて、最近またYMOのCD引っ張り出して聞いています。今も聞きながら書いています。 「ライディーン」最高です。でもCMの「ライディーン」はとっても弾けていた昔の「ライディーン」ではなく、時間によって角が削り取られてしまったような、少し悲しげな「ライディーン」です。

丁度この曲が流行っていて熱狂していた年代は、僕も含めて今一番たいへんな年代になっていると思います。家庭でも子供にお金のかかる頃ですし、会社でも責任が重くなる頃です。体はあちこち少しずつおかしくなってきています。そんな仕事から疲れて帰ってきて、ほっとしてテレビのスイッチを入れたときに、昔とは違うこの哀愁を帯びた「ライディーン」が流れてきたら、胸が締め付けられて、涙が出そうになっちゃいますよね。ちょっと前まで新垣結衣ちゃんのポッキーのCMに胸がキュンキュンなっていたのに、今は断然こっちです。そういえばYMOにも「君に胸キュン」という曲がありましたね。

YMOのCMの前のサディスティックミカバンド(ということは高橋幸宏さんは再登場なんだ)や寺尾聰さんの「ルビーの指輪」バージョンも良かったけど、やっぱり今回が最高です。お酒が飲めないのでビールも飲みませんが、CMにはどっぷりはまってしまいました。CM見たい人はこちらからどうぞ。ちなみに新垣結衣ちゃんを見たい人はこちらからどうぞ。

この新しい「ライディーン」は「RYDEEN79/07」としてネットで配信されているらしいのですが、同じノリで「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー79/07」としてアルバムも出してもらいたいものです。お願いします。

★イエロー・マジック・オーケストラ「SOLID STATE SURVIVOR」


でもかっこいい人たちって年をとってもかっこいいですね。細野晴臣さんなんて、ちょっと太っちゃって髪の毛も白くなっているのに、キーボード叩いている姿と顔は無茶苦茶かっこよくて、凄いです。ほんとCMを見るたびに涙が出そうになるのです。

「時代は変わる。」

時代は変わってしまいましたね。この曲が出た頃は大きなラジカセかかえて曲に合わせて踊っていましたものね。頭はみんなカリアゲになっちゃいましたしね。ところが今では「ラジカセ」という言葉自体が死語になりつつあります。上のCDも最初に買ったときにはレコードでした。そのレコジャケをそのままCDのジャケットにしているものだから、字が小さくて虫眼鏡を使っても見えないんです。多分昔だったら虫眼鏡を使わなくても見えたんですよね、悲しいけど。

先日スマップの番組に「スタイリスティックス」が出ていて、スマップと一緒に「愛がすべて」を歌っていました。キムタクのギャツビーのCMで使われているので登場したのだと思うのですが、これがまたかっこよかったのです。ギャツビーのCMはこちらからどうぞ。スタイリスティックスのメンバーはみんな孫がいるくらいの歳になっているはずなのに、歌声は変わらず、ステップも軽やかでさすがでした。ほんとかっこいい人はいつまでもかっこいいです。

「時代は変わる。でも名曲はいつまでも名曲です。」

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保守が分裂してしまって三つ巴と云われていた宮崎県知事選挙でそのまんま東さんが当選してしまいました。誰が当選するにしても僅差の争いになるのかと思っていたら思わぬ大差がつきましたね、驚きました。

2位の川村さんと7万票以上の差、自民・公明推薦の持永さんとは12万票以上の差でダブルスコア以上です。圧倒的な勝利でした。いくらしがらみのない人に人気が集まりそうな選挙とはいえ、あまりにも一方的ですよね。

自民党は敗因として「保守の分裂」を早速掲げていましたが、例えば3位の持永さんの票が全て川村さんに行ったとしてもそのまんま東さんを3万票上回るだけですから、保守陣営を一本化できていたとしてもそのまんま東さんに勝てたかどうかは微妙です。宮崎県は山口県と一緒で自民党の強い場所です。その自民党の推薦議員が敗れて2位ならばともかく、大差の3位ですから、この体たらくはまたまた安倍さんにとっては強い逆風が吹いたと云わざるをえません。幹事長の中川さんの技量も疑問視されるのではないでしょうか。

前の知事の安藤はまた再逮捕されました。偉そうに疑惑を否定していましたが、結局悪さばかりしていたのです。ろくでもない奴です。10年くらい刑務所に放り込まないといけない罪だと思うのですが、実際は思っているよりもずっと軽い罪なのでしょうね。これも驚きです。

タレントや作家さんなどの行政経験のない人が知事になると、必ずといっていいほど議会や職員ともめますよね。議会や職員に迎合していては公約の「改革」はできませんし、かといってもめてしまってもできません。長野県では知事が挨拶として差し出した名刺を破り捨てた職員がいました。あんな幼稚園児みたいなやつが県職員の上のほうにいるのですから良い行政ができるわけがないと思うのですが、おそらくどこの都道府県も市町村も似たような奴らがいっぱいいると思うので、そのまんま東さんもバランスよく頑張っていただきたいと思います。

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安倍さんは郵政民営化に反対し離党していた衆議院議員を早々に復党させました。ところが郵政民営化に反対して選挙を戦い、選挙に敗れて議員でなくなってしまった人たちの復党は認めないそうです。これって絶対におかしいです。どうも郵政反対議員を復党させたことで支持率が下がったので今度は復党させないようです。この人にはポリシーというものがやっぱりないみたいです。政策はお父さんやおじいさんの受け売り、自分の主義主張というものは持ち合わせていないのではないでしょうか。

八方美人であっちにふらふら、こっちにふらふらと一貫性というものが感じられません。「美しい国」だの「戦後レジームからの脱却」だのスローガンだけは一人前ですが、結局何をやっているのかがさっぱりわかりません。安倍政権になって教育基本法が改正されました。防衛庁は防衛省になりました。あとは憲法の改正です。全て自民党が数10年来成し遂げたかった悲願です。ただ残念なことにこれらの成果について国民は安倍さんのお手柄だとは思っていないと思います。小泉さんが作った衆議院の圧倒的多数に支えられてできたと思っていると思うのです。安倍さんに期待を寄せた北朝鮮問題は膠着したままですし、身内は悪さばかりしでかして安倍さんの足を引っ張っています。結局安倍さんに変わって良かったと思っている国民は少ないのではないでしょうか。

ですから離党した議員を復党させたのならば、落選した議員も復党させなくてはいけなかったのです。それが「筋を通す」ということだと思うのです。国民は総理大臣にどうして欲しいのかといえば「筋を通して欲しい」と思っていると思うのです。「筋を通す」ということが「リーダーシップをとる」ということだと思うのです。「国民に対して筋を通す」ということが「国民の方を向いている」ということになると思うのです。今の安倍さんは国民の方ではなく、選挙の方に向いています。ただ安倍さんは選挙を戦うために総理大臣になったわけではないはずです。国民が平和で安心して暮らせるようにするためになったはずです。スローガンを念仏みたいに唱えるのはもう結構ですから、早く何をどうするのかを明確にしていただきたいと思います。

小泉さんは郵政を民営化するために総理になったのです。そうすれば公務員を大幅に削減できるからです。安倍さんもあれもこれもやらなくていいですから、憲法を改正したければ「憲法を改正します」と言えばいいのです。それから「憲法を改正することによって美しい国を作ることができます」とか「憲法改正こそが戦後レジームの脱却なのです」と言えばいいのです。今言っていることは順番が逆です。「美しい国を作るためには憲法改正が必要です」とか「戦後レジームから脱却するためには憲法改正が必要です」などと手段が姑息です。他の議員や公明党や米国やアジア諸国の顔色を窺っていては何もできません。ご自分の信念を貫きたいのであればいろんな方面に顔色を窺うのはやめていただきたいと思います。

でもおそらく安倍さんには小泉さんほどの確固たる信念はないように思うのです。もし信念があるのならば、もっと自分の言葉でわかりやすくしゃべると思うのです。信念がないから、あんな風に風呂の中で屁をこいたみたいなしゃべり方しかできないのです。国民は安倍さんはもっと強い確固たる信念を持った政治家だと思っていたのです。もっと明確なリーダーシップを発揮してくれる政治家だと思っていたのです。それがメッキが少しずつ剥がれてきて間違いだったことに気付き始めたのです。それが支持率の低下です。郵政反対議員を復党させたからとか、任命した大臣が不祥事を起こしたからとか、そんな小さなことで支持率が下がっているわけではないと思うのです。参議院選挙は民主党がだらしないので大敗はせず、大勝もせず自民党が勝つと思うのですが、安倍さんの支持率は上がらないと思います。

すでに「ポスト安倍」がささやかれているそうです。小泉さんの再登板という話もちらほら出ているそうです。こんな見掛け倒しの総理大臣は細川の殿様以来ですね。

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山崎豊子さん原作の「華麗なる一族」がまたドラマ化されました。主演はキムタク、何をやらせてもかっこいいです。

最近、昔のドラマや映画のリメイクが多いですね。ネタが尽きてしまったのか、こっちの方が視聴率が取れるのかは知りませんが、ドラマでは「セーラー服と機関銃」「砂の器」など、映画ではあの「八つ墓村」がまた石坂浩二さん主演で封切られるそうです。

キムタクのドラマといえばヒット作が目白押しですが、最初の頃の「あすなろ白書」のキムタクを見たときに、とてもいい人の役でしたし、格好良かったので「売れるな」とは思いましたが、すごい俳優さんになってしまいましたね。「あすなろ白書」の時にはスマップというグループさえ知らなかったのですが、あれで一気にブレイクしましたね。

格好良い芸能人は沢山いますが、キムタクほどソツなく何でもこなす人も珍しいですね。芸能人としてだけでなく、きっと家庭人としても完璧にその役割をこなしているように感じます。欠点というものが見当たりません。

それでドラマですが、やはりキムタクのドラマでした。すごいキャストでしたが、他の人はすべて完全な脇役です。キムタクのドラマはキムタク以外に注目される人が出てこないというのが特徴だと思います。例えば「踊る大捜査線」では織田裕二が主役でしたが、ユースケ・サンタマリアや柳葉敏郎主演の映画ができるほど、脇役の人たちも注目されました。キムタクのドラマでは脇役が注目されることがあまりないのです。「あすなろ白書」の時点で主役を食っていましたものね。

「キムタクのドラマ」ということで安心して見ていられますが、そろそろ飽きられるのではないかというのが心配です。どんなストーリーのドラマであっても、結局「キムタクのドラマ」になってしまうというのが唯一の欠点のように思います。

★華麗パン


コンビニで売られていた「華麗なる一族」に引っ掛けた「華麗パン」なるカレーパンです。思わず山でのお昼ごはんに買ってしまいました。でも普通のカレーパンでした。

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「♪梅ぇ~は~咲い~たぁ~か、桜はまだかいな~♪」なんて言っていたのに、あっという間に満開、今日あたり花びらが舞って散り始めています。

民主党の前原代表もあっけなく散ってしまいました。何をしにこの人は出てきたのでしょうか。若返りが目的だったようですが、結局、歳が若くなっただけでそれ以外のものは何もありませんでした。もっと新しい風を吹き込んでくれるのでは期待しましたがガッカリでしたね。

それからチルドレンは自民党の専売特許(この表現も古いなぁ~)かと思っていましたが、民主党にもチルドレンがいました。そしてこちらは正真正銘のチルドレンでした。こんなことを言ったら子供たちに失礼かもしれないと思えるほど、永田議員というのは子供でしたね。見ていて悲しくなりましたね。

そして「壊し屋・小沢一郎」の登場です。前回が鬼太郎の記事で、今回は一郎の記事です。3月2日の記事に書いたとおり、民主党にはこの選択肢しか残ってなかったように思います。僕の予想よりも時期は早まりましたが、人間の考えることというのは大体同じなのだと思いました。

小泉さんの成功と罪はその「パフォーマンス型の政治」にあると思います。ただこれは計算されたものではないので、真似をしようとしてもダメなのですね。前原さんは真似をしようとしたために党内にも国民にもソッポを向かれてしまいました。僕は小泉さんは「政界の寅さん」だと思っています。他の人には真似ができませんし、真似をしてもダメなのです。だんご屋のおばちゃんは寅さんが何をやっても「寅ちゃん、しょうがないねぇ」ですませてしまいます。他の人たちもだいたいそのように寅さんと接しています。小泉さんも同じで、何をやっても「純ちゃん、しょうがないねぇ」の域に達してしまったのです。努力をしたかどうかはわかりませんが、小泉さんだって最初からこうだったわけではありません。最初は異端児扱いだったのが、国民の支持を得て、ここまでの域にもってきたのです。ですから他の人が同じことをやっても「しょうがないねぇ」では済まないのです。人気があるからといって同じ事をすればいいというものではありません。永田議員も誰のまねをしたのかは(辻本清美?)知りませんが、一回ああいうのをやってみたかったのでしょうね。やってる最中は気持ちよかったでしょう。でもその代償は大きすぎました。

いくら国民の人気があるからといって小泉さんの真似をすればいいというものではありません。大切なのはオリジナリティーです。今まで小泉さんのような人がいなかったから余計に人気が出たのであって、二番煎じは通用しません。武部さんもインタビューを受けると小泉さんのようにしゃべろうとしますが様になりません。でもこの人も様にならないところをウリにするようにしましたから、そこにオリジナリティーが生まれました。「偉大なるイエスマン」なんて国会議員の先生が自分でなかなか言えるものではありません。僕はこの人をイエスマンではなく「小泉さんのパシリ」だと思っていますが、これほど有能で見事なパシリもそうそういるものではありません。

9月からの政局は僕は武部小沢になると今でも思っています。ポスト小泉に様々な人の名前が上がっていますが武部さんの名前はありません。安倍さんが圧倒的に有利だと言われています。僕はポスト小泉の第一の条件はまずは小泉さんの路線を継承することだと思っています。総裁が変わって路線まで変更してしまったら自民党の支持率はぐっと下がるでしょう。その意味で福田さんはないように思うのです。それから第二に人気があることだと思います。圧倒的な人気は安倍さんです。現在の自民党の切り札です。しかし小泉さんがそれ以上の人気を持っているので、その次というのは非常にやりにくいものです。そのやりにくい状況にいきなり切り札を持ってくるとは思えないのです。安倍さんはまだ歳も若いですし、何といっても現在の自民党は超安定多数に支えられているのです。何もわざわざ何の不安もないこの状況で切り札を使う必要はありません。衆議院選挙までもまだかなりの日数があります。ですからアジアを余計に刺激しかねない安倍さんは前向きな形で温存しておいて、小泉路線を確実に継承するというか、小泉路線の継承しかできない武部さんが適任だと思うのです。

そして民主党です。この党は代表を選出するといきなり代表を批判し始めるという変わった体質を持っています。必ず代表が選ばれると口々に「挙党体制」と言います。しかしどうも民主党の人たちは頭があまりよろしくないようで「挙党体制」の意味を知らないようです。野球のチームがキャプテンを選んでおいて、いきなりそのキャプテンの批判やあら捜しを始めたら、そのチームは強くなるはずがありません。批判分子を排除した上に超安定多数を獲得した自民党に勝つには自民党以上の結束が必要なはずです。ところが小沢さんが代表に選出されてからも、「壊し屋・小沢に民主党が壊されるかもしれない」とか「剛腕・小沢に党を好き勝手にされるかもしれない」という民主党員の談話が新聞に載っていたりします。この期に及んでそんなことを言っているようではダメなのです。まだわからないのでしょうか。ほんとに民主党はバカばっかりです。壊し屋だろうが剛腕だろうが、今は打倒自民党で結束するしかないのです。小沢さんの批判を民主党の議員がしてはいけないのです。マスコミに対しては常に小沢さんを持ち上げるような記事を書かせるようにしなくてはいけないのです。民主党への信頼回復はそこから始まるのです。小沢さんへの批判は民主党への国民の信頼が回復するまではしてはいけないのです。これが「挙党体制」です。挙党体制とはこんなに簡単なことなのです。

小沢さんが代表に選ばれて、田中真紀子さんの名前もチラホラ出てくるようになりました。そろそろまた活動を開始するようです。中には隠居した細川の殿様の名前を出しているところもありました。だんだん面白くなってきそうです。これで民主党にもう少し魅力的な若手が出てくればもっと面白くなります。とりあえずは小沢さんが何を始めるか、それに対して民主党の議員がどういう反応を示すか、それによって民主党の将来が見えてくるような気がします。

★天満宮の桜






3月11日の記事でつぼみだった桜がこんなにキレイに咲きました。今年はいつもの年よりもさらにキレイなような気がします。防府天満宮の裏は天神山公園として整備されていてたくさんの桜が植えられています。この日も大勢のお花見客で賑わっていました。

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 民主党壊すにゃ刃物は要らぬ、メール一通見せりゃいい

それにしても小泉さんはつくづく運の強い人だと思います。

これまで支持率や人気が下がると秘策を繰り出して人気を回復させてきました。北朝鮮にいきなり訪問したのなんかはその良い例です。

ところが今回、ライブドア問題やマンションの耐震偽装問題など問題が一遍に山積みし、民主党は「3点セット」「4点セット」などと称して国会に乗り込んできました。小泉さん、これまでで最大のピンチでした。ところが、永田議員です。

民主党が自らこけてくれました。自民党に思い切り逆風が吹いていたのが、ピタッと止んでしまいました。こういうのも「神風」と呼ぶのでしょうか。「口は災いの元」と言いますが、永田議員は子供たちに身を持ってこの諺の意味を教えたかったに違いありません。

でも、ひょっとしたら永田議員にこのメールを見せるように指示したのは他ならぬ自民党かもしれません。指示していないにしても、メールの存在は事前に知っていたと思われます。だとしたら、自民党にとっては大成功だったわけですね。

まず、メールのことを予算委員会で永田議員が言い出してからも、自民党にはさほど慌てた様子はありませんでした。小泉さんもすぐさま「ガセネタ」と言い切りました。武部さんも落ち着いていましたし、事前に永田議員がこのメールを持ち出すことは知っていたふしがあります。

あるテレビ局はこのメールの送信時間に堀江社長がメールを打てる状況ではなかったと報じていましたが、自民党にはメールに関して本気で調べているような動きは見られませんでした。真偽が不確かであれば、もっと偽物であるということを本気で調べたり、アピールするはずです。この自民党の行動も最初から偽物とわかっていたと仮定すれば説明がつきます。

武部さんも武部さんの二男もあれほどメディアの前で攻撃されたのですから、こうなった以上、もっと怒って法的な手段に訴えたり、マスコミを利用して被害者の立場を強調してもいいと思うのですが、二男は姿すら現しませんし、武部さんもさほど強硬な姿勢をとっているようにも見えません。これは逆風を鎮めるという目的が達せられたと考えれば説明がつきます。

公明党あたりからは永田議員の除名が言われていますが、小泉さんは「そこまでしなくていい」のスタンスをとると思います。民主党に恩を着せるわけですね。こうすれば前原代表は腑抜けになってしまいます。

このように仕組まれたと考えたほうが説明がつけやすいのですが、本当にこれが仕組まれたストーリーだとしたら、素晴らしい脚本家がいたことになります。武部さんあたりがストーリーを作り自作自演していたとすれば素晴らしいですね。代償に小泉さんのあとの「首相の椅子と二男の政界進出」、ありえない話ではないように思います。さらに永田議員は「自民党のモグラ」(※注1)だとしたら・・・、これはちょっとドラマの見すぎですかね。

民主党は前原代表の求心力が低下してしまいましたから、次期代表選びが活発化するでしょう。ぼちぼち小沢さんの出番ですかね。小泉相手では分が悪いのでおとなしくしていましたが、一応小泉さんは9月までですし、前原代表の後任も適当な人物は見当たりません。小沢さんにしてみれば、自分からやりたいというよりは担ぎ出される形をとりたいでしょうから、お膳立ては整いつつあるように感じます。これまで「壊し屋」のイメージが強かったので代表に推す声は多くありませんでしたが、ここまで壊れてしまうと逆に「壊し屋」が必要という声が高まり、小沢さんを推す声が高まりそうな気がします。

自民党も次期総裁は安倍さんが人気ではかなりリードしていますが、かなりのタカ派ですから小泉さんとの間にワンクッション置きたいという声も根強いようです。そこで登場するのが武部さんです。今回悲劇のヒロインを演じ、永田議員を深く追及せずに懐の深いところも見せつけました。人気も少しアップしたでしょう。こちらもお膳立てが整いつつあるように感じます。

僕の予想では9月以降の政局は武部小沢と予想しているのですが、いかがでしょうか(※注2)。

※注1・・・モグラとはスパイのことです。日曜日のドラマ「輪舞曲」で使われている隠語です。
※注2・・・この話はすべてフィクションです。登場人物は実在しますが、ストーリーはフィクションです。



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細木数子さんがホリエモンに対する自分の占いが当たったと強調してテレビでしゃべったそうです。細木さんの占いで「ホリエモンは大成する」とか「ライブドアの株価は5倍になる」と言ったので、それを信じて株を買い大損をした人から批判が出たために、このような弁解をしたそうです。

昨年の7月にホリエモンに対して、「気をつけないとスッテンテンになる」と言ったことを引き合いに出したそうですが、このときは「女性に気をつけないと・・・」というニュアンスで言ったそうですから、こういう弁解が許されるのならば、誰だって占い師になれます。

占いを信じて株を買うほうも買うほうですが、これくらいの厚かましさがないと、占い師として食べてはいけないのでしょうね。一般の神経の持ち主では無理な職業だということがよくわかりました。

おまけにホリエモンのことを指して、「常識と知識がないから、していいことと悪いことの『基礎工事』を教えられていない。今、こういう子ばかり」とまで言ったそうですから、開いた口がふさがりません。確か年末年始には褒めちぎっていましたよね。一転して「常識がない」になってしまいました。その言葉の「こういう子」の部分を「こういうババァ」に置き換えて、そっくりそのまま返してあげたいと思いました。

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前回でこのドラマの記事は終わりにしようと思っていたのですが、面白いだろうと思っていた以上に面白いので(表現が変?)、またまた書くことにしました。「同級生」コンビが気になるので見続けるつもりではいましたが、佐々木麻緒ちゃんが登場したり、他のキャストも素晴らしいです。

詳しいストーリーについては公式ホームページや他のブログにお任せするとして、何といっても小林聡美さんが素敵です。第3話では涙するシーンがあって、アップになりましたが、

 「美しい」

と思ってしまいました。ワーワーと声を上げて泣くのはともさかりえさんが似合いますが、小林さんには涙を堪えているのに次々と涙があふれて止まらないというのがすごく似合います。そのお顔が何とも

 「美しい」

のです。とても失礼なのですが、好きな女優さんでありながら、今まであまり「おうつくしい」と思ったことがなかったので、只々、テレビに釘付けになってしまいました。

ストーリーも先が全然読めなくて、変な役で出てるなと思っていた武田真治さんが、何だか重要なカギを握っているようで、ますます目が離せません。

話はコロッと変わりますが、篠原涼子さんの「アンフェア」も展開が読めません。準主役級かと思っていた西島秀俊さんは死んでしまいましたし、真犯人かと思われていた男も死んでしまいました。こちらも目が離せなくなってしまいました。

篠原涼子さんにしろ、小林聡美さんにしろ、ドラマの主役を張るような方はキレイで輝いていますね。「今が旬」って感じです。どちらも次回が楽しみです。

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石川県和倉温泉の「加賀屋」が「プロが選ぶ日本のホテル旅館100選」で26年連続で総合一位を獲得したそうです。

僕の大好きな温泉旅行番組などでたまに登場する「加賀屋」は外観も豪華で、女将なんかもテレビによく登場したりして、あこがれの旅館です。それにしても26年間も一位の座を譲っていないというのがすごいです。発表の時期になると女将などは胃が痛くなるのではないでしょうか。

それにしても100選に入っている旅館を見てみると、知っているところはあっても、安宿巡りの僕なんかが泊まったことのあるところはたったの一軒、「ホテルニュー塩原」が選ばれていました。山口県からは3軒選ばれていましたが、どれも敷居の高いところばかりで前を通ったことはあっても、中にすら入ったことのないところばかりでした。

意外だったのは僕が温泉王国と思っている大分県と熊本県からはそれぞれ1軒ずつしか選ばれていないのです。しかも人気の湯布院温泉や黒川温泉からは1軒も選ばれていません。全体的に東日本に偏っているとは感じますが、それにしても意外でした。

ここに載っている旅館というのは仲居さんが総出でお出迎えとお見送りをしてくれて、荷物はすべて部屋まで運んでくれて、食事はお部屋で、そんな至れり尽くせりの旅館なのでしょうね。サービスの部分にかなりお金を払わなければいけない旅館なのでしょう。

加賀屋に一泊するお金があったら、ユースホステルに何回泊まれるだろう」なんて考えているようじゃ一生泊まることなんてできないかもしれません。でもあの従業員の人に荷物を持ってもらうのは苦手です。自分で持っていったほうがずいぶん気が楽です。サービスに対してお金を払うことが気にならなくなったら泊まりに行くことができるかもしれませんが、そんな日が果たして訪れるかどうか疑問です。貧乏性は一生抜けないような気がします。今は貧乏性じゃなくて、貧乏なんですけどね。

まあこれも将来の夢のひとつに加えることにしましょう。「いつか妻と二人で加賀屋に泊まりに行く」。

それからついでにもうひとつ。「タイのザ・オリエンタルホテルにも泊まりに行く」。オリエンタルホテルは世界一サービスの行き届いたホテルと言われています。夢を語るだけならば許されるでしょう。

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