ハイカーホリックの介護日記~機能訓練指導員の一日~
体の衰えは筋肉の衰えです。筋肉を復活させる事に全力を尽くします。
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先週から逆子の治療に来られていたMさんより、

「今日、病院に行って検査してもらったら逆子が治っていました」

と報告がありました。良かったです。以前にもちょっと記事にしたことがありますが、逆子の治療のためにお灸の治療をします。お灸といっても「せんねん灸」のような間接灸ではなくて、もぐさを皮膚の上で燃やす直接灸ですから、熱いですし、わずかですがやけどもします(このやけどを作るためにお灸をすえるのです)。患者さんは妊婦さんですから若い女性です。若い女性にやけどをさせるというのは治療する側も少し抵抗があります。ですから赤ちゃんに「早くひっくり返ってくれ」と祈るような気持ちで治療をするのです。

紹介してくださる病院の看護婦さんに「もうちょっと早い段階で紹介してくださいよ」とお願いしているのですが、今回の方も今にも生まれそうなくらい大きなおなかをかかえて来られました。でも3回の治療、10日程度で戻りましたから、本当に良かったです。前回の方も2回の治療で戻ったのでなかなか好調です。

ただ、そこで疑問が生まれます。どうしてお灸をすえると逆子が治るのかということです。どの妊婦さんもうちに来られるまでお灸なんてすえたこともなかったし、もぐさを見るのも初めてという方ばかりです。そして皆さん「半信半疑」、というか「一信九疑」くらいで来られます。ですから最初にしっかりと説明をしてから治療に入ります。Mさんとの会話を再現しながら説明したいと思います。いつものように僕が青字で、患者さんが赤字です。

「どうしてお灸をすえると、逆子が治ると思います?」

「さあ?」

「お灸をすえると、その刺激が赤ちゃんにビッビッビッと伝わって、赤ちゃんがひっくり返ると思っているでしょ?」

「はい(笑)」

「実はそうではないんです。この治療は逆子を治す治療ではないんですよ」

「えっ!、そうなんですか?」

「そうなんです。この治療は赤ちゃんの居場所、つまり子宮の環境を良くしてあげることが目的なんです。赤ちゃんだって、きっと好きでひっくり返っているわけではなくて、できれば正常な位置になりたいと思っていると思うのです。ところが居心地が悪いものだから、ひっくり返っているんです。『まだこっちのほうがマシだ』なんて思っているはずです」

「そんなに悪いことをしているとは思いませんが・・・」

「具体的に言うと、おなかが冷えているんです。つまり赤ちゃんは寒いんです。きっと逆子でいるほうがまだ寒さをしのげるから逆子でいるのだと思います」

このあたりの話は以前記事にしましたので、こちらから見てみてください。

「そうなんですか」

「はい、ですからおなかの中が温かくなって赤ちゃんが健やかに過ごせるようになれば自然と赤ちゃんは本来の位置に戻るはずです」

「へぇ~」

「でもね、これは完全に東洋医学の考え方であって、西洋医学には全くこのような考え方はありません。ですからにわかにはなかなか信じられないと思います。ですが生まれてくる赤ちゃんのためです、僕を信じて治療に専念してください。人間、寒いと機嫌が悪くなります。赤ちゃんだって寒いとストレスを感じているはずなんです。そのストレスが生まれてからにも影響する可能性はあると思うのです。ですから赤ちゃんのためにしばらく頑張ってみてください」

「わかりました」

西洋医学では症状の出ている場所に直接アプローチして治療をするケースがほとんどですが、東洋医学ではそうではありません。実際、この逆子のケースでもおなかには全くさわりません。手を触れるのは足だけ、しかも膝から下だけです。「嘘でしょ?」と思われると思いますが本当の話です。このあたりの考え方がなかなか普通の人には理解してもらえませんが、人の体は症状のあるところに直接アプローチしなくてもちゃんと良くなるのです。

これは魔法でもなんでもなくて、東洋医学の理屈に基づいたちゃんとした治療です。もっと世の中の人たちが東洋医学的な考え方にも耳を傾けてくれたらなと思っています。

※当院のホームページに「逆子(骨盤位)の治療」のページを開設いたしました。こちらからどうぞ。

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秋吉台の秋を代表する花というのはいろいろとあると思うのですが、僕はヒメヒゴタイだと思っています。これまでに何度も記事にしてきました。

ところが去年、今年と見に行けなかったんです。そんなわけで代わりといっては何ですが、長崎県で見てきたヒナヒゴタイを記事にしました。名前が似ていますし、同じキク科トウヒレン属の花なのですが、違うものです。違いに関しては以前記事にしましたので、こちらから見てみてください。

★ヒナヒゴタイ




まだつぼみが多く、咲いていたのはこの株だけでした。

★ムラサキセンブリ


ムラサキセンブリも咲きはじめでした。

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雲仙岳①から続きます。

★普賢岳の大岩


国見岳から普賢岳との鞍部「紅葉茶屋」へと一気に下り、今度は普賢岳への急登を息を切らせながら登りました。ほどなく普賢岳山頂の大岩が見えてきました。

★普賢神社の祠


普賢岳の山頂直下に石の祠ができていました。

★普賢岳山頂


平成新山を真正面に見据えて普賢岳の山頂標識を写しました。この日の目的のひとつに平成新山の山腹にあるという「ハートストーン」を見つけるというのがありました。この日のメンバーには未婚の女性も含まれており、「見つけたら幸せになれるよ」などと言っていたのですが、残念なことに見つからなかったのです。「大雨で流れちゃったのかねぇ」などと言いながら下山したのです。

★平成新山


ところが家に帰って撮った写真を見ていたら見つかりました。思っていたよりもずっと小さかったのですが、確かにありました。これから登られる方は位置をしっかりと覚えていてくださいね。

★ハートストーン


同行した女性には「無意識のうちに見ているはずだから大丈夫」と、なぐさめになったかならなかったかわからないような事を言って、見つかったことを伝えました。

★ジンジソウ


下山路は紅葉茶屋から薊谷方面に下りました。ジンジソウが沢山咲いていました。

★登山口の鳥居


この鳥居をくぐれば仁田峠のロープウェイ駅です。

★野岳より望む雲仙岳


野岳は仁田峠を挟んで雲仙岳と対峙する小さなピークです。でも野岳の山頂から望む雲仙岳が一番でした。左から妙見岳、普賢岳、平成新山です。


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久しぶりの雲仙岳です。山口からだと遠いのでなかなか行けません。

休暇村・雲仙に「手ぶらでキャンプパック」というプランがあって、夜は自分たちで火を起こしてのバーベキュー(食材や道具はすべて用意してくださっています)、朝は休暇村の食堂でバイキング、寝るのは常設テントでお一人様3900円とお得なんです。

昨年も計画したのですが、台風の接近でキャンセルし、今年ようやく実現しました。テントで寝るのが苦にならなければ良いと思いますよ。食べ物も美味しかったですし。

歩いたコースは仁田峠から妙見岳、国見岳、普賢岳を周回し、仁田峠に戻ってから野岳も散策しました。天気に恵まれたので最高の山歩きができました。

★展望台より望む雲仙岳


一番高いのが平成新山で、その左側がかつての最高峰の普賢岳です。一緒に行った人が平成新山を指差して「あれに登るの?」と僕に尋ねましたが、平成新山にはまだ登れません。立ち入り禁止です。ですから平成新山の一番近くに行けるのは普賢岳です。
火砕流や土石流でとても大きな被害を出した雲仙ですが、今となってはとても素晴らしい観光資源を得ましたよね。写真の風景も平成新山があるとないとでは大違いだと思います。平成新山も下のほうからだんだんと緑色になってきました。

★妙見岳のロープウェイ駅


仁田峠からはロープウェイで妙見岳まで行くことができます。僕たちは当然歩いて登ります。まずは妙見岳のロープウェイの駅を目指します。途中ゴンドラを見ましたが大勢の観光客が乗っていました。
この道は5月の20日頃にはミヤマキリシマが咲き乱れてピンク色の道になります。

★センブリ


足元ではアキノキリンソウなどは終わり、センブリが咲き出していました。

★妙見岳の展望台より望む平成新山と普賢岳


平成新山の溶岩ドームは見る方向によってずいぶん形が変わります。以前見たときよりも崩落したのか小さくなったように思いました。形もドーム状ではなくて、尖った形になっていました。

★妙見神社


展望台から少し登って妙見神社に到着です。ここから国見岳へと向かうのですが、神社の左手から登山道に入ります。

★妙見岳


国見岳への縦走路より振り返った妙見岳です。ドウダンツツジの木が沢山あったので10月の終わり頃にはキレイな紅葉が見れると思います。

★国見岳への登路


国見岳への最後の登りは岩場の急登です。

★フクオウソウ


岩場の日当たりの良いところが好きなのですかね。沢山ありました。でもほとんど終わっていて写真のものが一番キレイでした。キレイなフクオウソウは九重のものですが、こちらからどうぞ。

★国見岳より望む平成新山と普賢岳


国見岳から見る溶岩ドームは槍ヶ岳の槍の穂先のような形でした。

雲仙岳②に続きます。


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患者さんには「ダンギクを見に行く」と言いましたが、本当の目的はこの花を探すことでした。だってダンギクは有名な花ですが、シマシャジンなんて普通は知りませんものね。

2年前に一度探したのですが、結局見つからず泣く泣く帰り、昨年も散策を予定したのですが、台風の影響で中止にし、ようやく今年出会えました。

長崎県の五島列島と平戸島にしか咲かない貴重種なんです。シャジンの仲間はこちらではサイヨウシャジンやツリガネニンジンが咲きますが、趣が違います。近いのはソバナの方が似ているように感じましたが、一番似ていると感じたのは夏に那須岳で見たミヤマシャジンでした。高山に咲く花と海のすぐ近くに咲く花が似ているなんて何だか不思議です。ただシマシャジンの花柱は外には出ていないようでした。

★シマシャジン




この美しい紫色に見惚れてしまいました。後ろ髪を引かれつつ、でも大満足で帰路に着いたのでした。

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まずは僕と患者さんとの会話です。僕が青字で、患者さんが赤字です。

「明日から連休じゃけど、またどっか山に行くんじゃろ?」

「行きますよ、明日から長崎です。」

「長崎まで行くんかね。長崎の山に何しに行くんね。」

「花を見に行くんです。」

「何の花かね?」

「ダンギクです。」

「ダンギクちゅうたら、あの紫色の花かね?」

「そうです、あの紫色の花です。」

「あれなら、今、うちの庭にいっぱい咲いちょるよ。長崎まで行かんでもウチに見においで。」

「ダメです。山に咲いちょるダンギクを見たいんです。」

「その山に咲いちょるダンギクと、ウチに咲いちょるダンギクとは違うものなんかね?」

「いいえ、同じものです。」

「じゃったら、ウチに見にくりゃええわね。」

「だから庭に咲いてちゃダメなんです。山の岩場の断崖絶壁のような場所に咲いているのを見たいんです。」

「そうかね、ようわからんけど、まあ断崖絶壁から転がらんように気をつけて行っておいで・・・」

と、まあ、こんな調子で会話が交わされたのでした。

そういうわけで今日はダンギクなのですが、山の断崖絶壁のダンギクはちょっと遅くて、終わっているものが多かったのです。そういうわけで近くなのですが、ちょっと違う場所のダンギクです。

★ダンギク








日当たりの良い岩場が大好きなんですね。これがカリガネソウと同じ仲間だとは信じられませんよね。カリガネソウは林床のちょっと暗い場所に咲きますから。

似てないと思っていましたが、つぼみの感じは似ています。でもそれ以外は色と咲く時期が同じだというくらいですよね。

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切手  


切手というと、普段は封書の80円や90円切手、はがきに貼る50円切手ぐらいしか目にすることがないのですが、先日ひょんなことから270円切手と350円切手が手元に来ました。そうしたらふたつとも花の図柄だったので、何だか嬉しくなったのです。

★270円切手~カワラナデシコ


別名が「ヤマトナデシコ」です。つまりナデシコジャパンです。本物を見たい人はこちらからどうぞ。群生を見たい人はこちらからどうぞ。

★350円切手~カタクリ


「山野草の女王」と呼ばれています。人気のある花です。僕も毎年のように見ています。今年の記事はこちらからどうぞ。

他にもないかと思って郵便局のホームページを調べたら、420円切手がノハナショウブでした。ですから買いに行きました。

★420円切手~ノハナショウブ


残念ながらノハナショウブの記事がなかったのです。毎年のように見てはいるのですけどね。湿地に咲く花なので、あまり写真にも撮りません。

カタクリとノハナショウブはわざわざ見に行く人がいるくらいの人気の花で、カタクリ祭りとかショウブ祭りとかイベントなども開催されます。しかしカワラナデシコはナデシコという花があることはよく知られていても、わざわざ見に行くことは少ない花です。そんな花を採用した郵便局のセンスに感心しました。


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野球  


去年の今頃といえば、長男と一緒に高校入試の問題と格闘していました。早いものでもう一年経ったのですね。

先日、中学1年生の次男の野球の練習試合をたまたま見に行ったら、全然打てないんです。体はクラスで一番身長が低いくらいなので、大柄の選手の中で見ると明らかに非力です。でも小さいなりに何か活躍できる方法があるはずです。

そのことを次男に言おうかどうか散々迷ったのですが、昨日言いました。そうしたら別に怒った口調で言ったわけではないのに、ポロポロと涙をこぼし始めたのです。どうも本人も気にはなっていたようで悔しかったようです。

「明日からお父さんと一緒に練習しようか」と提案したら、黙って頷きました。「頷くだけじゃダメだろ、お願いしますだろ」と言ったら、「お願いします」と泣きながら言いました。また余計なことを言ったなと思いましたが、今日仕事から戻ったら次男は練習しようと待っていました。

僕は野球をやっていたわけではありませんし、運動も活発にやっていたわけではないので、後から素振りを見てやるだけです。でも何かきっかけをつかんでくれたらと思っています。

今はショートの2年生がピッチャーをやる時にはショートを守り、打順は9番です。他の子がピッチャーの時はベンチです。目標は来年の4月までに「誰がピッチャーの時でも、2番ショート」です。「巨人の大道選手のような選手を目指せ」と言ってあります。

そんなわけで、明日は久しぶりに秋吉台に行って秋の花を見て来ようと思っていたのですが、次男とバッティングセンターに行く羽目になりました。でも次男がこれで自信を持ってくれたらと思っています。

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