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ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

「錦繍」

2007年08月20日 | そんなご舞台な2008
「錦繍」
重い舞台でした。でもその重さは、とても心地のよい重さでした。俳優陣がすばらしかった。これを下手な役者だったら、目も当てられない事になったでしょう。この原作を映画化するプロジェクトに、少しかかわった事があったので、とても気になっていました。とりたてて新しい部分がある舞台ではありませんでしたが、すごく手応えのある濃密な時間でした。見てよかったです

「衛星都市へのサウダージ」

2007年08月12日 | そんなご舞台な2008
「衛星都市へのサウダージ」 ヨーロッパ企画第24回公演

京都の大学の劇団で、出演者のほとんどが20代半の人達のようです。今回は「バックトゥ2000シリーズ」と銘打って、2000年当時の舞台の再演でした。私は、みな所見です初見です。で、この「衛星都市へのサウダージ」は今回3本上演された中で、最高の出来だったと思います。非常に計算されたストーリー展開で、全く飽きる事がありませんでした。で、なんとなくこの「ヨーロッパ企画」のテイストがわかってきました。これからどう発展していくか楽しみです。出演者達も、だんだん年をとって30代になっていくとどうなるのでしょうか?同じ京都の大学出身、劇団MONOの後を追いかけるのでしょうか?

「天国」 劇団ブラジル 

2007年08月08日 | そんなご舞台な2008
「天国」 劇団ブラジル 中野ポケット

なかなかおもしろい舞台でした。今年1番かもしれません。前回の「恋人たち」ほど痛くはなかったのですが、ビター味というところでしょうか。登場人物達が、あまりにも都合よく問題を抱え込んでいるのが、作りすぎなのかもしれません。でも、それをあまり表に出さずに、静かに暮らそうとしている所へ、どうしてもその傷や影が表に出てきてしまう、イラツキ感がたまりませんでした。そしてそれをラストで最高な形でやり過ごすカタチが好きでした。まだまだ出演者達が将棋の駒みたいなところがありますが、とても楽しみな人達です。とくに、こいけけいこ、さんはデカイ(^_^;)

「犬目線/握り締めて」 下北沢スズナリ  つまずきのいし

2007年07月31日 | そんなご舞台な2008
「犬目線/握り締めて」 下北沢スズナリ  つまずきのいし
前半どうなるかと思いましたが、後半は圧倒的な迫力でグイグイ押してきました。その迫力はすごかったです。特に、管理人室での長い会話はすごかったです。これまでこの劇団は、何かピントをつかみ切れていなく、やりたいテーマや方向は決まっているのですが、どうもパッとせず、ベストな方法論をとっていなかったように思います。しかし今回ははまりました。これでいいと思います。他の劇団にはない、テイストがあり存在価値が十分に感じられました。

「マクベス シアワセのレシピ」

2007年07月14日 | そんなご舞台な2008
「マクベス シアワセのレシピ」 THEATRE MOMENTS Vol.8

見終わってなかなか感想を書けないまま、一ヶ月たってたってしまいました。見終わった時の印象は、前回よりもすごくおもしろかった事です。それは、前回は、登場人物全員が「善人」だった事に比べて、今回はずいぶん工夫がなされていて、「善人ではない人」(悪人とは限らず)の深層心理まで追いかけようとする試みがされていた事です。あと、小道具の使い方がすばらしいアイディアに満ちていました。これはもっと大きな劇場であれば、すごい効果を出すでしょう。しいて問題点を述べれば、俳優陣達それぞれが、ストーリーを展開する将棋の駒になっているように思うのです。そこまで余裕がないように見えるのです。人気の「新感線」「大人計画」は、魅力的な俳優のキャラクターをうまく利用して、ストーリーを展開しているように思います。これが次のテーマでしょうか(^_^;)

「ファイナルファンタジックスーパーノーフラット」

2007年07月10日 | そんなご舞台な2008
「ファイナルファンタジックスーパーノーフラット」劇団本谷有希子第12回公演

最近とても話題になっている劇団です。そのとおりの勢いでした。ただ単に絵空事ではない現実を、うまく取り入れながらしっかりと人間の姿を見事に切り取っていました。そこには、絶対必要なユーモアもちゃんとあり余裕さえ見えました。自分たちのやりたい事を観客無視の舞台が多い中、そのバランス感覚は見事でした。複数の女性が同じスタイルで登場する不条理さの発送発想は、とてもおもしろいです。それに「現実へ逃げろ」という逆発想のオリジナル性。見事でした。高橋一生くんもギリギリの精神状態を痛くならない程度で、公演好演でした。あれ以上やるとやりすぎに感じたでしょう。そのバランスがよかったです。ノゾエ征爾くん、これまで見たノゾエくんの中で一番よかった。頭の悪い役はもういいかもね(^^;)

「ヒトカタ」 グリング第14回公演 シアター・トップス

2007年06月30日 | そんなご舞台な2008
「ヒトカタ」 グリング第14回公演 シアター・トップス

さすがグリングの舞台でした。手応え十分です。でも、そのレベルの高さを知っているからこそ、その向こうを見てみたいのです。この先に青木豪は何を見るのか、それを知りたいのです。この舞台の親戚関係が実はよくわかりませんでした。でもそれはたいした事ないかもしれませんね。弟が自殺した事に兄は、父親を恨む事が柱になっていますが、それだけではなく、もっともっとドロドロとほかの他の要素が、入り乱れるような展開を期待しようかな(^^;) 中野英樹さん、父と妻に対する細かい感情よく出てました。萩原利映さん、いつも爆弾投げる役でしたが、今回はそこまでの役ではなく、ちょっと欲求不満げが見えてたかな(^^;)

バンパイア ハンター」劇団3年物語

2007年06月28日 | そんなご舞台な2008
バンパイア ハンター」劇団3年物語

この劇団を見るのは2回目でした。不思議な事に印象がほとんど同じなんです。前回は森の中、今回は城の中と状況が似ていたせいかもしれませんね。演技者が熱く演じれば演じるほど、客が引く事があります。この舞台はまさにそんな感じなんです。みんな頑張って頑張って練習した成果は、見事に出ています。しかし・・・なんです。演技者は満足と充実感があるかもしれませんが、客は同じような充実感にはなれないのです。関口くん、頑張ってました。難しいドラキュラをちゃんとやってました。馬渡尚子直子さん、声が通ってこの劇団の中で存分に存在感を発揮してましたね。

「ドブの輝き」 大人計画 本多劇場

2007年06月27日 | そんなご舞台な2008
「ドブの輝き」 大人計画 本多劇場

第一話の宮藤官九郎パートは、とてもゆっくりと笑わせてくれました。池津祥子さんの大胆下着姿も大笑いでした。松尾さんのドギツサがソフトになっていて、私は好きでした。第二話の部分は、ちょっとドギツイので、なかなかなじめませんでした。第三話の松尾スズキ編は、もっともっとミュージカル風でもよかったかもしれませんね。特筆すべきは、なんといっても阿部サダヲです。彼は喜劇王に向かって驀進中といった感じですね。

「永遠かもしれない」 シベリア少女鉄道 vol.17 池袋シアター・グリーン

2007年06月25日 | そんなご舞台な2008
「永遠かもしれない」 シベリア少女鉄道 vol.17 池袋シアター・グリーン

前半の漫才は、なかなか笑うタイミングがつかめませんでした。前畑・篠塚コンビは頑張ってるんだけど、その一生懸命さが目立ってしまって、自分たちだけで走っている感じがて、なかなかついて行けませんでした。でも稽古の成果はよく出ていたと思います。吉原朱美さんも不思議な魅力で、一人時間軸がズレているようでおもしろかったです。ラブリーヨーヨーの加藤君も全開でしたね。ともかく先の、前畑・篠塚が全編走りっぱしりで、終演後拍手したいと思いましたが、恒例の出演者の舞台挨拶はなく、拍手出来なかったのが、心残りでした。

犬は鎖につなぐべからず」 ナイロン100℃第 30回講演公演

2007年06月23日 | そんなご舞台な2008
犬は鎖につなぐべからず」 ナイロン100℃第 30回講演公演

岸田國士の原作をアレンジした作品で、これまでのケラ作品とは全く違う印象を受けました。緒川たまきさんがとても美しく、見事でした。松永礼子玲子さんもあいかわらずうまく満足でした。背の高い植木夏十さんも、これからどんどん出てくる女優さんだと思いました。ただ、その他のうまい出演者たちがもしいなかったらどうなんだと、とても不安になったのも事実です。どうしてこの作品をやりたかったのか、その熱情がよくわかりませんでした。

「ツグノフの森」

2007年05月30日 | そんなご舞台な2008
「ツグノフの森」

頑張ってるとは思うのだけど、なかなか深い感動までは受けませんでした。やはり、このテーマをなんとしてもやりたいという理由が、よくわからなかったのが原因かもしれません。片桐さん、ノーマルの中の狂気をもっとアップしてもよかったかなぁ。坂田さん、あいかわらずのキャラ、おもしろかったぁ、このまま頑張ってほしい。権藤昌弘さん、九州弁で得してたね。立て板に水のセリフ回しに磨きをかけて。水野顕子さん、色がしろいーーー!きれいでした。久ヶ沢徹さん、ちょっとオカマ系キャラと硬派のバランスが絶妙でした。

「あたらしいバカをうごかせるのは、古いバカじゃないだろう」

2007年05月26日 | そんなご舞台な2008
「あたらしいバカをうごかせるのは、古いバカじゃないだろう」 劇団道学先生
楽しい芝居でした。中島脚本はこうでなくちゃ(^_^) 宮崎が出てくると、途端におもしろくなります。青山勝さんは何度見ても、なんだか堅い芝居する人だなぁと思っていましたが、今回は最高でした。こういう力の抜いた演技好きです。井之上隆志さん、さすがギターはダントツでしたね。みゃあみゃあいうセリフ回し大好きです。かんのひとみさん、最初誰かと思いました。アナグロでよかったです。いつもはおばさん役なのにね(^_^;)六角精児さん、あんなにギターがうまいとは知りませんでした。ただの電車オタクかと思っていたら、大間違いでした。すみません。

「冬のユリゲラー」 ヨーロッパ企画23回公演

2007年05月25日 | そんなご舞台な2008
「冬のユリゲラー」 ヨーロッパ企画23回公演 下北沢スズナリ
やっぱり関西の劇団のせいか、吉本の影響を強く受けていると思いました。どうしても、しゃべくりで間をつないでいく、その作りはまんまでした。東京は逆に、セリフを極端に少なくしたらどうなるか、みたいな劇団があって、その地域の差を感じました。しゃべくりでつないでいくので、その途中でセリフがとぎれる妙な間があって、私はそこがとても快感でした。「苦悩のピラミッダー」より好きです。本多力くんの妙な芝居は、記憶に残りますね。土佐和成くんの、ちょっと間をおいていうその絶妙さは見事でした。

「苦悩のピラミッダー」 ヨーロッパ企画

2007年05月25日 | そんなご舞台な2008
「苦悩のピラミッダー」 ヨーロッパ企画 第22回公演 下北沢駅前劇場
会話だけで、ストーリーを続けていくのはなかなか難しいですが、見事にクリアしてましたね。ラストにもう少しカタルシスがあると、最高でした。石田剛太さん、声がよく通って強く印象残りました。長野宗典さん、なんか冴えないサラリーマンとかやると、最高にいい味出しそうでしたね。松田暢子さん、昔の知り合いにとても似てました(^_^;)