公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

これは期待できる?

2006-04-18 06:21:46 | 公営競技論

Yahoo地方公営ギャンブル経営より

今年度の佐賀競馬(鳥栖市江島町)が15日開幕した。72年開業の同競馬場は、02年度は経費削減のため黒字を計上したものの、翌03年度に赤字転落。05年度も約3億円の損失が見込まれ3期連続の赤字は確実だ。県競馬組合(管理者・川上義幸副知事)は07年度からの黒字転換を目指し、3連勝式の馬券(勝馬投票券)の導入や、場外馬券売り場の新設など、本格的なてこ入れを始めた。【遠藤雅彦】
 ◇新馬券やネット活用に期待
 同競馬場で15日販売が始まった3連勝式の馬券は、3着までの馬を、着順に当てる「3連単」と着順に関係なく当てる「3連複」の2種類がある。また3着までのうち、いずれか2頭を当てる「ワイド」も新たに加わり、同競馬場で買える馬券は8種類に増えた。
 3連勝式馬券は的中率は低いものの高配当が期待でき、中央競馬などで人気を集めている。新馬券の導入で、06年度は前年度比3%(約4億円)の売上増を狙う。
 また「馬券の発売方法の多様化」にも力を入れる。その一つが、インターネットによる販売。ソフトバンク(東京)の子会社が運営するサイト「オッズ・パーク」に今年度から参入、ネットでレースの生中継を見ながら馬券を購入できるサービスを始めた。サイトでは出走馬のデータも紹介されるため、初心者でも自宅で気軽に馬券を買うことができる。
 「中央競馬では電話やインターネットを通じた馬券購入が、全体の4割を占めている。地方競馬では1割程度で、まだ伸びる可能性がある」と同組合の角田将彰・企画労務課長は需要に期待する。
 今年10月には、宮崎市郊外に場外馬券売り場を設置する計画が進行中。競走馬の産地である南九州で、潜在的な競馬ファンを掘り起こすのが目的で、来年度以降は宮崎だけで年間17億3000万円の収入を見込む。
 場外売り場は、福岡・中洲地区への進出をかねてから計画していたが、地元の同意が取れず、昨年白紙に戻った。だが、福岡都市圏での設置には今後もこだわり、検討を続けるという。
 角田課長は「(収入増には)お客さんに競馬場に来てもらうだけでなく、こちらから馬券を売りに行くことが大切」と話す。
 とはいえ、今年度は職員の退職金などで支出がかさみ、当初予算案で約8000万円の赤字が見込まれている。赤字分は、これまで同様、財政調整積立金を取り崩して補てん。このため、94年度末に34億6000万円あった同積立金は、今年度末には約1億2000万円にまで減少する危機的状況にある。
 同組合は、今年度を「(来年度以降の)黒字化のための下地作り」(角田課長)と位置付ける。この1年間の経営努力が実を結ぶかどうか、注目したい。


佐賀競馬も厳しい状況が続いている。しかし。

『お客さんに競馬場に来てもらうだけでなく、こちらから馬券を売りに行くことが大切』

これは大事だろうね。

とりわけ宮崎っていうところが「ミソ」だね。

宮崎には「競馬場」があった(今でも育成牧場として、競馬場時代の名残を残した作りを保っている)。そして、廃競馬場巡礼によれば、もう40数年前の話ながらも、売り上げが堅調に毎年推移していたのに、馬がいなくなったという理由で廃止せざるを得なくなった事情があったそうだ。

そんな宮崎だが、競輪の場外は今あれど、競馬はすっかり、「未開の地」と化していたもんな。

ま、宮崎競馬があった時代を知る人ってほとんど今やいないと思うが、競馬の名残がある以上期待してもいいだろう。

それと福岡市については福岡ドームと中洲がダメだったのか。

ところでJRAのウインズも長年来、福岡市内に設置を希望しながらもなかなかうまくいっていない状況となっている。

ウインズは福岡市屈指の繁華街、天神を希望しているようだが、どうやら競艇の抵抗もあってうまくいってないみたい。

ここはJRAがもしまだ福岡市内への誘致の望みがあるんだったら、「結託」したらどうなんだろ。

さらにそれができれば荒尾も売れるんだろ。

恐らく、福岡の人間の中にも、

「中央競馬を買いたい」

という声が少なくないはずだし、難しいかもしれないが、JRAを動かしてみたら。

そうすればかなり面白くなる。

ただインセンティブの問題でこじれそうだが?

インターネット投票は確かに期待したいね。


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「買って下さい」ではないって。

2006-04-18 05:32:02 | 公営競技論

Yahoo地方公営ギャンブル経営より

◇赤字回避目指し、レジャー施設化に

 地方の公営ギャンブルの不調が続く中、青森市新城の青森競輪場でもファン離れが起きて久しい。15日からは06年度初の自場開催となるレースが始まるが、職員らは「運営は年ごとに厳しくなる」と危機感を募らせる。ファンの開拓に腐心する青森競輪は、かつてのにぎわいを取り戻せるか。現状をまとめた。【村松洋】
 青森競輪場では今年度、11月12日の最終日まで前・後節計21回(各3日間)の「通常開催」が開かれる。通常開催のほかに、例年、青森競輪場が独自に開く記念競輪「みちのく記念」や、日本自転車振興会など競輪関連6団体が開催地を決める「特別競輪」(G1)などが開かれている。
 青森支部所属の選手の中には、90年に競輪界ナンバーワンを決める「KEIRINグランプリ」を制した坂本勉選手ら、スター選手も多い。それなのに、青森競輪場の入場者数は、89年度の54万8000人から、05度には27万7000人と約半分にまで落ち込んだ。
 売上高は毎年、150億~200億円前後の水準を保っている。だが、内情は深刻だ。通常開催に限ると、年間売り上げは、99年度の約150億円から05年度は約55億円と約3分の1に減少。入場者数も99年度の約37万7000人から、05年は約24万8000人に落ち込んでいる。
 今のところ、通常開催での不振を、全国ファンの注目度が高いG1や記念の売り上げで、何とか埋めているのが実情だ。しかし、G1や記念の売り上げも年々落ちてきている。01年度に開かれたG1「寛仁親王牌」は約220億円を売り上げたが、05年度に再度開かれた際には約150億円にとどまった。
     ◇
 青森競輪の利益は、いったん市特別会計に繰り出した後、市の一般会計予算に繰り入れられる。90年度には約29億8600万円を一般会計に繰り入れていたが、06年度予算案では、初めて一般会計に利益が繰り入れできなくなると見込まれている。
 市競輪場管理課の成田亨主幹は「先行きが見えないので0円と計上した。市にとっても競輪不振は深刻な問題だ」と頭を悩ませる。
     ◇
 近年は公営ギャンブル全体の人気が落ちており、運営費の赤字補てんに耐えられなくなった自治体が、競技の廃止に踏み切るケースが増えている。競輪では02年3月に西宮、甲子園(ともに兵庫県)、門司(北九州市)の3場が廃止された。競輪以外の競技も深刻で、地方競馬では中津(大分県)、新潟、益田(島根)など多くが廃止に追い込まれている。
 青森競輪の人気低迷が続き、赤字経営に転落すれば、将来、「青森競輪廃止」の声が強まるのは確実だ。
 市競輪場管理課の成田亨主幹は青森競輪の人気低迷の最大原因に、若者の競輪離れを挙げる。ファン層は50~60歳代が大半で、「若年層はパチンコに流れてしまった」と推測。さらに、03年度に始まった「3連単」(上位3位を順位通りに当てる制度)が売り上げ減に影響しているとみる。3連単は、少額で高額配当が見込めるため、入場者の1レース当たりの車券購入費が減った可能性があるという。
     ◇
 市は人気低迷に手をこまねいているだけではない。成田主幹は、ファンを取り戻す策として「競輪場の総合レジャー施設化」を挙げる。場外に子供向けの遊具施設を設け、週末にはアニメのヒーロー戦隊ショーを開くなどして、「家族で楽しめる競輪場作り」を目指している。
 さらに、04年からは青森市内を中心に、「けいりん遊び隊」と称する広報活動を展開。通行人や事前予約客を無料バスで競輪場に案内し、車券の買い方講座を開催するなど、新たなファン層の開拓を目指している。成田主幹は「競輪は人間の駆け引きが醍醐味(だいごみ)。一度気軽に車券を買って、楽しさを知ってもらいたい」と話している。

ちょっと待て。

これを売りにしていたんでは、誰も来ないよ?

『一度気軽に車券を買って、楽しさを知ってもらいたい』


気軽に車券を買ってだって?

気軽に買えるかい!

気軽に買うって、ロト6みたいに自分で勝手に数字を選んでっていうわけにはいかんだろ。競輪って。

買う以前に覚えないといけないことが沢山あるんだろ。

やれ並びがどうとか、スジがどうとか、競輪って一番「特殊」(にわざわざさせている)な競技だからな。一番「とっつきにくい」んだって。

それよりもまず、

「一度競輪場に来てレースをご覧になってください。」

っていうほうが先だと思うけど。大村競艇がやったように。

パチンコやパチスロだとまれに「大当たり」するからその快感を忘れられない、という「一見客」がいるかもしれないが、競輪ではまず「ない」。それは以前、一宮競輪の寺澤アドバイザーが語られていたことでも「証明」されている。

そもそも青森競輪場って入場料は100円ぐらいだろ。100円で1日いられる場所って他にあるかい?あと指定席だって1000円するかしないかだろ。それだって、プロ野球やサッカーよりもはるかに「安上がり」。

しかも私も青森競輪場の指定席には入ったことがあるが、当然、全席ガラス張りで冷暖房完備。おまけに「机」だってある。本当は見るだけでも十分「堪能」できておかしくないはず。わずか「1000円」で。机があるんだったら別に競輪以外のことをやってもいいんだろ?

宝くじやパチンコ・パチスロ「ならば」、

「少しでも買ってもらって楽しんでください」

というやり方で通用するし、またこれらはそれしか「売りにできない」けど、競輪を含めた公営競技は必ずしもそれを売りにする必要はない。

よく、

「パチンコを見習って・・・」

っていう話が競輪関係筋から出てくるみたいだが、必ずしも「見習う」必要はないんだって。まずはレースを「見てください」からはじめるもの。

初めてきた客にまず見てもらって、それから慣れてもらって初めて、そうした客って、「買えるんじゃ」ないのかね?

もっとも、

「おーっと!!またまた大量落車です!!」

っていうことが連発したら、

「何だ!競輪って!落っこちてばっかり!こんなつまらないもの、もうやらない!」

ってことになりかねないけど。だから「つるし上げ」するんだって。競輪大量落車を。

それと、

『家族で楽しめる競輪場作り』

というんであれば余計に、

「見てください」

を重視する必要があると思うけど。

コメント (2)
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