Yahoo地方公営ギャンブル経営より
今年度の佐賀競馬(鳥栖市江島町)が15日開幕した。72年開業の同競馬場は、02年度は経費削減のため黒字を計上したものの、翌03年度に赤字転落。05年度も約3億円の損失が見込まれ3期連続の赤字は確実だ。県競馬組合(管理者・川上義幸副知事)は07年度からの黒字転換を目指し、3連勝式の馬券(勝馬投票券)の導入や、場外馬券売り場の新設など、本格的なてこ入れを始めた。【遠藤雅彦】
◇新馬券やネット活用に期待
同競馬場で15日販売が始まった3連勝式の馬券は、3着までの馬を、着順に当てる「3連単」と着順に関係なく当てる「3連複」の2種類がある。また3着までのうち、いずれか2頭を当てる「ワイド」も新たに加わり、同競馬場で買える馬券は8種類に増えた。
3連勝式馬券は的中率は低いものの高配当が期待でき、中央競馬などで人気を集めている。新馬券の導入で、06年度は前年度比3%(約4億円)の売上増を狙う。
また「馬券の発売方法の多様化」にも力を入れる。その一つが、インターネットによる販売。ソフトバンク(東京)の子会社が運営するサイト「オッズ・パーク」に今年度から参入、ネットでレースの生中継を見ながら馬券を購入できるサービスを始めた。サイトでは出走馬のデータも紹介されるため、初心者でも自宅で気軽に馬券を買うことができる。
「中央競馬では電話やインターネットを通じた馬券購入が、全体の4割を占めている。地方競馬では1割程度で、まだ伸びる可能性がある」と同組合の角田将彰・企画労務課長は需要に期待する。
今年10月には、宮崎市郊外に場外馬券売り場を設置する計画が進行中。競走馬の産地である南九州で、潜在的な競馬ファンを掘り起こすのが目的で、来年度以降は宮崎だけで年間17億3000万円の収入を見込む。
場外売り場は、福岡・中洲地区への進出をかねてから計画していたが、地元の同意が取れず、昨年白紙に戻った。だが、福岡都市圏での設置には今後もこだわり、検討を続けるという。
角田課長は「(収入増には)お客さんに競馬場に来てもらうだけでなく、こちらから馬券を売りに行くことが大切」と話す。
とはいえ、今年度は職員の退職金などで支出がかさみ、当初予算案で約8000万円の赤字が見込まれている。赤字分は、これまで同様、財政調整積立金を取り崩して補てん。このため、94年度末に34億6000万円あった同積立金は、今年度末には約1億2000万円にまで減少する危機的状況にある。
同組合は、今年度を「(来年度以降の)黒字化のための下地作り」(角田課長)と位置付ける。この1年間の経営努力が実を結ぶかどうか、注目したい。
佐賀競馬も厳しい状況が続いている。しかし。
『お客さんに競馬場に来てもらうだけでなく、こちらから馬券を売りに行くことが大切』
これは大事だろうね。
とりわけ宮崎っていうところが「ミソ」だね。
宮崎には「競馬場」があった(今でも育成牧場として、競馬場時代の名残を残した作りを保っている)。そして、廃競馬場巡礼によれば、もう40数年前の話ながらも、売り上げが堅調に毎年推移していたのに、馬がいなくなったという理由で廃止せざるを得なくなった事情があったそうだ。
そんな宮崎だが、競輪の場外は今あれど、競馬はすっかり、「未開の地」と化していたもんな。
ま、宮崎競馬があった時代を知る人ってほとんど今やいないと思うが、競馬の名残がある以上期待してもいいだろう。
それと福岡市については福岡ドームと中洲がダメだったのか。
ところでJRAのウインズも長年来、福岡市内に設置を希望しながらもなかなかうまくいっていない状況となっている。
ウインズは福岡市屈指の繁華街、天神を希望しているようだが、どうやら競艇の抵抗もあってうまくいってないみたい。
ここはJRAがもしまだ福岡市内への誘致の望みがあるんだったら、「結託」したらどうなんだろ。
さらにそれができれば荒尾も売れるんだろ。
恐らく、福岡の人間の中にも、
「中央競馬を買いたい」
という声が少なくないはずだし、難しいかもしれないが、JRAを動かしてみたら。
そうすればかなり面白くなる。
ただインセンティブの問題でこじれそうだが?
インターネット投票は確かに期待したいね。