プロ野球も大詰めを迎えており、ペナントレース2位&3位のチームによるクライマックスシリーズ(CS)が白熱の戦いを繰り広げている。
一足早くセ・リーグは横浜ベイスターズと戦った広島東洋カープが2連勝してファイナルステージ、即ち阪神タイガースと実質6試合を戦うべく、甲子園に後込むことが決まった。その前哨戦のCS2戦目は3万2000人と言われるマツスタにはそれ以上ではないかと思われるこそ超満員、こぼれそうなほどのファンが詰めかけた。
超満員、こぼれそうな大観衆の前でCS第2戦・広島マツダスタジアム
勝ってあふれる笑顔を見せる広島ナインがハイタッチを重ねる。そして一段落した後、大観衆に応援のお礼を述べる。
この1年間の感謝の挨拶をする新井監督 背中を押されたと異口同音に話す、カープの熱烈応援団
プロ野球に興味のない方、またカープファンでない方には気の毒なので、これ以上は読み進まないことをお勧めします。
過去4年連続Bクラスに低迷。CSなど縁のないチーム状態であった。その4年前の3年間は、セ・リーグ3連覇で常勝球団の誉れ高かった。
そのころに現役の選手だった新井貴浩さんが監督として率いる今年のカープさんがリーグ2位、CSを勝ち抜き、下剋上と呼ばれるファイナルステージに臨むという快挙。赤ヘルファン、鯉党としてはたまらない熱い秋を迎えていることになる。
中学3年だったか高校1年だったかの夏休み、父親が初めてプロ野球ナイターに連れて行ってくれたのが、広島市民球場レフト側外野スタンドであった。窓口でチケットを買ってもぎりを通り、暗い通路を通り抜けて明るみに出た時、なんだこれは現実の景色ではない、夢の世界だ、と思うほどの見事な草色に燦燦と降り注ぐ照明灯のカクテル光線。それはそれは見事なコントラストであったことを覚えている。プロ野球のナイターって、こんな素晴らしい景色の中でやるのかと、羨ましさを覚えた。
その時代からのオヤジ譲りのカープファンである。今になって辞められようか、何があっても鯉党、筋金入りのカープファンである。だから今宵はカンパイでもしたいところだが、身体に障るといけんので我慢をするか。と言いつつ下戸だったのを忘れている。本当のカンパイは、今のこの不具合が治った時までとっておこう。