運転中の携帯電話 第1部
紘一郎雑記張
サンケイエクスプレスより
クルマ社会の米国では、若者が運転中も携帯メールをやめないことが大問題になっている。運転中のメールは事故を招くとして多くの州で禁止されているが、高校生の3人に1人はやっているらしい。スマートフォンはカーナビ機能の搭載など運転にも欠かせない道具へと進化している。メールをやめさせる妙手はないものか。
きょうのテーマは「運転中の携帯メール」とした。
■不注意は犯罪
東部マサチューセッツ州では2010年9月の法改正で、運転者の「携帯メールが原因の不注意」が犯罪になった。11年2月、州北部で男子高校生(18)の運転する車が車線をはみ出して対向車と正面衝突。対向車の男性=当時(55)=が死亡、同乗の女性が大けがをした。
この高校生が「携帯メールが原因の不注意」で州で初めて有罪になったと米メディアが伝えた。今月(6月)6日、実質1年の禁錮刑が下された。
検察側は高校生が事故の日、193回も携帯メールを送っていたと指摘。弁護側は「メールが事故の原因とは言い切れない」と主張していた。
6月8日には東部ニュージャージー州で、運転中の携帯メールに関して、やはり全国的に注目された訴訟への判断が下された。09年の交通事故で、2人に大けがをさせた男性が、運転中に携帯メールを送ってきた知人の女性にも責任の一端があるとして訴訟を起こした。
2人はメールをやりとりしており、女性は男性が運転中と知りながら、送信をやめなかったというのだ。州裁判所の判事は、そうであったとしても「車を走らせる免許を付与された者の責任は大きい」として男性の訴えを退けた。
米国では運転中の携帯メールは殆どの州で禁止されているが・・・
明日に続く