2012年東郷平八郎に学ぶ”危機管理” 紘一郎雑記張
昨年放映された「連合艦隊・・・」から教えられた政治家の条件を知る
東郷平八郎と秋山真之から学ぶ危機管理の心構え
世界の政治家で名文家は誰かと問われれば、私は迷わず英国のウィンストン・チャーチルをあげる。チャーチルは第2次世界大戦の翌年から1945年までイギリス首相として大戦を勝利に導いた人物である。チャーチルが書いた「第2次世界大戦回顧録」は不朽の名作といわれる。私も何度となく読んだが、チャーチルの文章には国として政治家として、また人の生き方として大切な教訓が沢山詰め込まれている。鋭い洞察力、知性溢れる文章で読み応えがありまさに名文だと思う。
では日本で名文家は誰かと問われれば、政治家ではないが「連合艦隊解散の辞」を起草した秋山真之海軍参謀をあげる。秋山は東郷平八郎司令長官の参謀として日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を破り、日露戦争を勝利に導いた功労者の一人である。
日本海海戦はロシア艦隊の主力艦のことごとくを撃沈したのに対して、日本の連合艦隊は無傷に近い状態での完全勝利であった。
世界の海軍が唯一最大の模範としてきたトラファルガーの海戦でさえ戦勝軍の英国海軍は乗員の一割を失い、ネルソン司令長官も戦死している。
だからこそ日本のこの勝利は世界を驚かせたと同時に東郷は英国のネルソン提督とならぶ世界の海軍二代英雄と讃えられた。(ネルソンは最後戦死したのだから東郷の方が上ではないかと私は思うが)
そして戦争が終わり、連合艦隊が解散したのが明治38年12月20日で、その解散式が翌日旗艦において行われたが、その時に東郷司令長官が読み上げた訓示が有名な「連合艦隊解散の辞」である。起草したのは秋山参謀とされる。
連合艦隊解散の辞は明日投稿いたします