木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)



おはようございます。

3日ぶりのきれいな晴れ間です。

夜明け前の散歩時は気温7度と暖かめ、疲れが残っているので二度寝。

さて、伊豆での休暇の最終日の昨日は早めに作業開始、

天気はすっきりしないし夕方の雨の予報が出ているからです。

梁の上に載る母屋材の加工です。

建築金物のボルト穴を開けるドリルスタンドの使い方にも慣れてきました。

というよりも、正確に矩(かね:直角)を外さずに開ける精密さ、

「大工は矩が命」(金じゃないよ)、それを難なくこなすこの機材、ステキ!

もちろんノミと玄翁を使い、わずか1分半の垂木受けを刻むのも地道ですが、好きです。

とんとんという音が、正月でも静かな村に消えていきます。

Mayはストーブの番犬です。

午後は2本の部材を腰掛け鎌継ぎでつないで、左右から短冊金物で補強します。

7.5mの長い母屋ができました。

ここからは写真の数がぐっと減ります。

これを地上2,5mの梁に一人でどう載せたか考えてみてください。

皆さんも建前の現場を通りかかったことがあると思いますが、

構造材は重機で上げてます。

悪戦苦闘、でもちゃんと上げました。

さらに面倒くさいのが1間(いっけん1.8m)間隔の5本の束のほぞに

母屋のほぞ穴を納めるは2人でやれば分けないことですが、1人では大変です。

まっすぐに見えても、材にはねじれや癖があります。

もちろん、刻みは寸法通りで間違いはなくても、

一つのほぞを納めると反対側が浮きます。

クランプで固定して、地上2.5m3寸の横架材をかけや(大きな木づち)をもって

東西4間(7.2m)を何往復もして、ようやく納まりました。

一分(いちぶ)の隙間もなく納まりました。

でも、これで終わりではありません。

母屋、束、梁を縦に、このロングビットを使い貫通させ、ボルトで締結します。

あのドリルスタンド、精密の代償として10㎏を超えます。

電動ドリルを合わせると15㎏を超えていると思います。

これを母屋上を移動させ、1尺(30cm)の穴を貫通させました。

これで母屋・束・梁はどんな愛よりも固く結びつき、永遠に離れません。

この6日間の仕事、遅れ遅れながらも何とか立体化できました。

金物補強もばっちりです。

せっかく堅牢にできたのだから、早く屋根をかけてあげたいものです。

来週の3連休(1日は訓練校)にはせめて垂木を掛けていきたいと思います。

休暇最終日の今日は磐田でのんびり刃物でも研いでいます。

それでは今日も元気に行きましょう。

 

 



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