木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)




風邪はぼつり、ぼつり回復しています。
その回復力が衰えていることは否めません。
そんなわけで仕事が終われば、CADを書くか
本を眺めるしか今はやることがありません。
「田淵義雄」知る人ぞ知る「アウトドアーライター」
彼の名前を最初に知ったのは10年ほど前、
最初に薪ストーブに興味を持った時です。
ストーブ大手のバーモントキャスティング社がだした
「薪ストーブ大全」という翻訳本に
巻頭に自分の長野県での実体験を書いていたことです。
その後、私の薪ストーブ熱が去るとともに忘れていました。
昨秋、私の周辺にストーブの気配が漂い始めた時に
彼の名前を思い出しました。
写真の本はアウトドアー雑誌「Be-Pal」に連載した短編を
2002年に再編集刊行したモノだそうです。
この作者とその本のえらいところは、
変な誇張や思想が一人歩きしていないところです。
すべて、自分が川上村(?だったと思う)に住み、
実行しながら感じたことを文章にしているからです。
(すこし、カタカナが多くて、無理しなくても日本語を使えばいいのに
 思うところもありますが、これが彼の「文体」なのでしょう。)
また、奥さんとも一緒に生活をされていて、
一部の自然愛好家半ば社会生活と離れたところで
「浮世離れ」しているのと違い、地に足が着いているところも
ポイントが高いです。
38歳で移住し、多分還暦を過ぎた現代も生活をしているのも
ちょっとの間、田舎暮らしをし、本や雑誌を少し書き
やがて都会に帰るアウトドアー派タレントとも明らかに違います。

で、今回この本を借りてきたのは、3回目です。
もう1回文章を読み直そうというわけではなく、
この本に載っている写真を参考にしようと言うことです。
すみません、少し言葉がきれいすぎました。
ある写真をそのまままねしようというのが目的。
あるものとは「ウッド シェッド」(薪小屋)と台所の家具です。
何回も写真を見てイメージを頭にたたき込みます。
次に「ここは信州ではないない、伊豆だ!」と脳に命令を送ります。
アメリカ北東部のメイン州やバーモント州をほうふつとさせる
信州・川上村ではなくもう少し「モイスチャー」な
(「湿っぽい」*すぐに文体に影響されるヤマモトです)
伊豆・大沢里にそのイメージを翻案します。
それからイメージを不要な紙にスケッチします。
イメージが固まりました。
次に具体的な作業を想定しながらCADに図面を引きます。
(この辺の話はまた、後日)
すでに私の夢の中では、モイスチャーな伊豆の山荘に似合う
素敵な薪小屋が出来上がりました。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )