木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)




今年から山荘の改築は、毎月重点目標を
絞ってやることにしました。
元来がいい加減な私、
目標を絞ってもなかなかその通りに行きません。
しかし、絞らないよりは方向が定まるかな?
と言うわけで、
月のテーマは
「薪ストーブを設置する」です。
私自身は来年でもイイかなと思っていたのですが、
家族の強い要望があり、イチオシとなりました。
他のブログやホームページではこういう話題は、初冬ですよね。
あちこちのhpやブログを見て、
また薪ストーブを設置している友人知人の意見をまとめると
薪ストーブの長所は「じんわりと持続する暖かさ」というとこかな。
でも、私なりに薪ストーブを設置する条件として
次の点をクリアーすることが必要だと考えます。

 1.薪ストーブはぜいたく品である。と認識すること

昔ながらのだるまストーブや薄いブリキの
時計型ストーブ(ホンマ製作所)ならいざ知らず、
多くは高い熱効率を誇る舶来(この言葉、死語?)のストーブは、
ほとんどが独占的に特定の国内業者が総輸入代理店となっており
大幅なディスカウントがなく、ストーブ本体が30~60万円する。
アメリカ国内価格は1000~2500$止まりである。
輸送代を付け足してもいかに高価かが分かる。
さらに煙突に本体並みに出費を強いられる。
さらに薪も燃料自体は灯油と比べても決して安価とは言えない。
身近に容易に薪が入手する手だてがなければ断念した方が賢明。

2.火を燃やすことは危険である。と心得ること

薪ストーブの憧れに忘れがちであるが、
火を焚くことは、
火事や中毒の危険性が常にあるということである。
家庭用のガス器具や石油機器は
昨年のパロマの事故の記憶に新しいように、
メーカーに対して公的機関やマスメディアから
常に安全性のチェックが入っている。
しかし、例えば炭こたつや七輪で中毒になっても、
誰も製造者責任は問わない。
薪ストーブもこちらのグループに入る。
安全管理は10割自分の責任である。
薪ストーブの危険性は3つあると思う。
一つは燃焼がコントロールしにくい。
燃えすぎたから簡単にスイッチをoffするというわけには行かない。
2つ目は煙突火災の危険性が屋内および屋外にある。
最後は熾き火(おきび)と灰の処理の時である。

3.非常にスペースをとる

 2とも関連するが、ストーブ自体が強力な火力で発熱する。
その周辺、天井に十分なクリアランスを取る必要がある。
最終的には1坪(畳2畳)くらいのスペースをとる。
8~10畳くらいのリビングでの
ストーブの占める2畳の割合は決して少なくない。
しかも、その場所はストーブの焚かれない
1年の2/3の期間ははデッドスペースとなる。

4.誰もが薪ストーブが好きなわけではない。

ある人は化石燃料(石油・石炭)を燃やすわけではないから
「環境に優しい」という。
しかし、燃焼は燃焼である。
CO2も温度も上昇することに変わりはない。
薪燃焼の「スモーク臭」を嫌いな人もいる。
(私自身はベーコンみたいなにおいがしてすきだが)
私の知人は、近所の苦情によりここ1~2年、
風向きを気にしながら遠慮がちに薪ストーブを焚いている。

以上のようなデメリットがあることを
最初に冷静に受け止めること。よく考えること。
では、なぜ私は薪ストーブを設置することにしたか?
続きは明日以降に……
(画像はストーブの炉台の下地の骨組みです。)

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