お晩でがんす。洋野町大野は今朝は雪であった。まだ積もるというほどではないが、車庫に入っていない軽トラックの窓は真っ白になっていた。こんな寒い日は身体の温まる「汁」や「鍋」が良いのだが、毎度同じようなものになってしまう。そこで今晩は「ケンチン汁」にした。
ダイコン、ゴボウ、ニンジンなどの根菜をやや細かめに切る。コンニャクも一口大に。豆腐3分の2丁位をやはり一口大に切る。干しシイタケを戻しておいたのを、やはり一口大に切る。材料がそろったらごま油で根菜から炒める。コンニャク、干しシイタケ、豆腐もいっしょに炒め、ひたひたに水を入れ中火で煮る。根菜類が柔らかくなったら、干しシイタケの戻し汁を入れ、ミソ(わが家は豆ミソ)、醤油、料理酒、ミリン(少々)で味を整える。食べる直前に長ネギのみじん切りを散らして熱いうちにいただく、ゴマ油の香りと味が何とも言えない一品である。
ケンチン汁は二戸を中心とした北部地区委員長時代に選挙の応援で、旧浄法寺町(現在は二戸市浄法寺)の議員の母上から習った。彼女はかつて出稼ぎ先で賄いをしていたとかで、どっさりつくる料理を得意にしていた。わが家では、私の得意料理の一つなので女どもは手を出さない。私もまた、どっさりつくる料理は得意である。