山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

映画「清州会議」を鑑賞

2013-11-12 05:05:34 | レビュー/感想

 昨日(11日)は新聞休刊日で、毎日の「しんぶん赤旗」も休みである。私たちはできるだけ休刊日を活用して一泊以上して山に登ったりすることを楽しんでいるが、天気予報では盛岡地域は「雪」。それで登山の支度はしないで出かけたら、朝は「晴れ!」。盛岡で映画を観ることにしていたが、「おしん」は午後しか上映がない。それではと「清州会議」にすることにして盛岡フォーラムに向かった。盛岡の旧ダイエイ跡にできたMOSビルの5階にある映画館である。盛岡も昔は映画館通りにたくさんの映画館があったが、映画館通りの数が減って、フォーラムには8つだかのホールがある。便利になったといえば良いのか、寂しくなったといえば良いのか?

 さて、映画「清州会議」だが、三谷幸喜氏の本をもとに自ら監督した作品である。「清州会議」とは1982年(天正10年)織田信長が明智光秀によって殺された後、尾張清州城で開かれた織田家の後継者を決め、領地の配分を決めるための会議である。この会議で、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が柴田勝家のおす三男・信孝をおさえ、信長とともに弑された長男・信孝の長子・三法師が後継者に決まる。実権は秀吉に握られ、秀吉の天下統一への足掛かりとなった会議のことである。

 感想は「誰が主役かな?」ということである。会議の中心は勝家と秀吉なのだが裏で策動する長秀、池田恒興なども重要な感じだし、意外と「市」を演じる鈴木京花なども?ようするに会議をめぐって、たくさんの人間の思惑が動き、最終的な決定に至っていく過程を描く。先日『本能寺』という小説を読んだばかりだが、戦国の世を終わらせたいと思う人々の願いと、その中で絶対権力者に這い上がって行く秀吉という存在を違う角度で描いている。大泉洋の秀吉役はなかなか良かった。