中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

雪国で育つ

2013-01-17 10:55:27 | 危機管理
 山形Qの定期演奏会の翌朝。

 ・・・前日の疲れも酒もまだ体の節々に残ってるし、昼ぐらいまで、いや、夕方ぐらいまで寝ようかな・・・

という気持ちを振り切って、シャッキリと起床。シャワーを浴びて、フォーマルではないが、小綺麗かつ当たりさわりのない服を着る。ここが重要。温厚にして善良、人畜無害な人間であることが一目でわかること。と同時に、ある程度の品格と落ち着きを漂わせつつ、そして親しみやすさを損なわない、控えめながらセンスを感じさせる服装・・・。

 はい、書いていてもわけがわからなくなってきましたが、要するに、娘の幼稚園に参観にいくわけです。


 娘の幼稚園は事前に申し込めば、好きなときに自由に参観(といっても、普段の様子を見るだけ)できる仕組みになっています。なので、行ってる人は、しょっちゅう行っている。もう少したてば、親が学校に来るなどということは嫌がるようになるものでしょうが、幼稚園児までは嬉しいらしい。家でも、ずっと前から「いつきてくれるの?」と何度も言われていました。

 気づけば娘の幼稚園児代も、あとわずか二ヶ月ほど。これ以上「よしっ、今度ね。」で済ませてはいけない。手帳を見て空いている日を探して、申し込んでおいたのでした。・・・山形Qの本番の次の日だったとは気づかなかった。


 大きめのスキーウェアを制服の上に着て、宇宙飛行士のように着膨れした娘の手をひいて、幼稚園へ。門の外にたたずむマリア様も、前日の大雪で首まで雪に埋まっていました。園庭にも、園児たちの腰か胸の高さまで雪が積もっています。なるほどこれではスキーウェアは必需品です。

 教室に入った後は、隅の方に座って見学していました。園児用のイスなので、ほとんどじゃがんでるような感じ。疲れて硬くなってる腰にはやや厳しいが、これもよい記念です。娘の友達が数人、「しんぶんでみた」「おんがくの人なんでしょ」「チラシにのってた」と指をさしに寄ってきました。

 その日は「鬼の面づくり」がメイン。・・・もう節分が近いんですね。年長児から年少児までが混ざったクラスになっていますが、みんな同じ作業をします。年少児もハサミを使うので、初めは見てる私がヒヤヒヤして「ああっ」とか「ウッ」と言いそうになりましたが、先生や上級生が教えるので大丈夫なんですね。

 その後は、またスキーウェアを着て「外遊び」。深く積もった新雪に、園児たちのテンションは最高潮です。「雪合戦」などというチマチマした遊びはしません。雪の海を転げ回って遊び、暑くなったと言っては雪を食べたり、つららを折っては舐めたり投げたり・・・お祭り状態。雪国の子供たちは、こうして強くなるんですね。

 一方、園庭の隅にたたずんでいる、雪に弱いおぢさんである私は、次第に体温が奪われ凍えていき・・・しばらくしたところでギブアップ。「外遊び」を観る時間があると知っていたらもっと、なりふり構わずに温かい服装をしてくるへきだった。

 そこへ家の奥さんが、別棟でしていた謝恩会の打ち合わせを終えて出てきたので帰ることにしました。卒園式も、もうすぐか・・・。そして雪がとけたら入学式。

 
 寒い冬が、早く終わってほしいような、終わってほしくないような気がします。

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