中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

〆張鶴「しぼりたて生原酒」

2021-02-09 23:01:00 | お酒の話(県外)
 高校の修学旅行が北海道でした。その日程の中にホームステイがあって、班ごとに農家などに泊まらせていただいて、お手伝いをするという機会がありました。

 私が振り分けられたのは、農家と釣り堀をしているドライブイン。裏の畑でニンニクの収穫をした後に、釣り堀のマスに餌をやって、夕食分のマスを釣るという、ゆるい体験ですみました。

 しかし、もっとも「キツかった」と言っていたのが、酪農の農家に当たった班でした。とにかく、何から何まで大変だったと。牛のフンの片付け、餌やりに加えて、乳しぼり…思い出すのも嫌だという感じでした。
 ただ、皆が声を揃えて言うことが、しぼりたての牛乳はとにかく美味かったということです。

 その瞬間そこでしか味わえない、独特の生々しさがあるようで、それに関しては、話を聞くと羨ましく思いました。

 ということで今週は、新潟の有名酒「〆張鶴」の生原酒。これは珍しい。隣町の酒屋でたまたま見つけたものです。

 〆張鶴と言えば、新潟の「淡麗辛口」のスタンダード。新酒だとさらに軽いのかな…と思いきや、とんでもなかった。

 ひと口飲んで驚きました。焼酎に近くてさらに濃厚。ラベルを見ると、アルコールは20度。バリバリに濃くて荒々しい…まさに生原酒です。ここに、新潟の綺麗な水を加水して調整するから、あの淡麗辛口に仕上がるわけですね。

 一般向けの「あの味」に仕上がる前の、貴重な「しぼりたて」を堪能しました。製品としての気遣いが何もない「生」。美味しいかどうかという事よりも、「実物」に触れた気がします。

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