中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

出羽桜「夕月夜」

2022-10-01 21:11:00 | お酒の話し(山形県)
 今日から10月。早いものです。

 ところで、今日は何の日か知っていますか?

 「法の日」…ウチの車のカーナビは、そう言っていました。調べてみると、大昔に「日弁連」が決めたらしいですが、「○○の日」としての意味がよくわからない。

 そんな別解はさておき、正解は「日本酒の日」です!

…それも意味ないじゃん。

 と思ったそこのアナタはしっかり聞いててください。10月は、新米で酒造りが始められる「スタートの日」なのです。

 そもそも一年を干支で考えるとすると、10番目は酉(とり)。まさに「酒」を意味する漢字があてられています。

 日本酒においては、謹賀新年と言っても過言ではない。ボジョレーがなんぼのもんですか。あたりを見渡せば、黄金色の稲穂は、たわわにこうべを垂れてまさに「実りの秋」。今年も色々ありましたが、こうして実りました。これを祝わずになにを祝いますか?

 ということで、日本酒で乾杯。今日の酒は初心にかえって、出羽桜の「夕月夜」。季節感も良いですね。もう「とりあえずビール」の季節は終わり。とりあえず出羽桜です。

 出羽桜も最近は、いろいろと新しいレーベルを出しています。そのひとつがコレ。山形の「出羽の雪」の純米吟醸。

 出羽桜はすでに山形を代表する蔵なので、安定感はありますが、新しいものを生み出そうという雰囲気に乏しい感じで、正直「おされつつあるな」と思っていました。

 「新レーベル」の実力を期待して開栓。

 美しい。出羽桜らしい、踏み込んでこない美しさ。万人うけすると思います。ラベルの雰囲気そのもの。カドがない。とても美味しいです。綺麗に仕上がっている。

 しかし「これでないと」という中毒性のようなものは無い。そこが出羽桜なのでしょう。

 さあ、今年も仕込みが始まりました。それぞれの蔵で、さらに旨い酒が開発される事でしょう。来春が楽しみです。

 われわれも、忙しい秋の幕開け。他人事ではありません。シーズン開幕にあたって気を引き締めたいと思います。

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