元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

「死者の記憶をもつ子供たち」を観た。

2020年05月13日 21時54分54秒 | アレコレ鑑賞
「ゴダイゴ・浅野孝已さん死去」

 たまたまアマプラで「ニルスのふしぎな旅」のオープニング曲を聞いていたのよ。そしたら作曲がタケカワユキヒデじゃん。言われてみれば、曲の最後の被せていく感じって、映画版999の曲と同じじゃん。って思ってからのこのニュースだったので驚いた。けどこの人の印象はなかった。

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 アマプラで「死者の記憶をもつ子供たち」を観た。前世の記憶を持つ子供たちを紹介するノンフィクション番組。前世の記憶と聞くと子供の妄想であるとか、テレビで観た情報を話しているだけとか、親が子供とグルになってだましているとかの疑念が浮かんでしまうが、そのレベルの話をしていると前に進まなくなるので、まずは全部信じてみよう。ということで、番組を見始めた。なおこの番組を観る前の俺のスタンスは、すべてを信じることはできないけどすべてを否定できないよね的な肯定派。

 まずは感想だけど、子供は全部で10人くらい登場したのだろうか。そのすべてが信用できるような話であった。1人だけ「ん?」というのがいた。前世が日本人の米国人が出ていたのだが、前世の記憶をもとに親が教えていない「合家」という漢字を書いたらしいのだが、そんな日本語は一般的ではないよな。一応調べると日本語としては存在するのだが、わざわざその漢字を書くか?と思う。そんでその子は円の中に葉っぱの絵を描くのよ。それを見た両親は気が付くのよね。「これは日本の家紋だ」と。これもなんか日本人にそこまで家紋って浸透しているか?と思う。

 んでその一家は、家紋に詳しい人のところに行くわけ。すると詳しい人は円の中にある葉っぱの絵を見て「丸に一つ柊」という家紋じゃないかというわけ、しかもその詳しい人が言うには柊の家紋を使っていた名字は6つしかないらしく、子供に「この中に見覚えがある名字はある?」とか聞いて、子供が指さしたのが「草野」という名字。んでその詳しい人は「草野という苗字の人は鳥取県に住んでいるのよ」なんて言っちゃって、全日本人がひっくり返る展開。けどまぁそれは詳しい人が素っ頓狂なだけで、その子が前世の記憶を持っていることの否定にはならないが。そういう例がありはしたが、その他は興味深く見ることができた。

 んで、思ったことだけど、前世の記憶を持つ子供たちすべてに共通していたのは、前世で強烈な記憶を持って死んだ人たちばかりだった。911に巻き込まれた人、タイタニック号に乗っていた設計士、火事で焼け死んだ人、バットで撲殺された人、第二次世界大戦で戦死した人などなど。こういった記憶を持って死んだ人たちは、輪廻転生をするのだろうか? それならもっと沢山の輪廻転生者がいても良さそうだが、どうなのだろう。全世界数百万の戦死者の思いはどこに行ってしまったのだろうか。

 また前世が日本人で現世が米国人など地域が異なってしまうケースや、第二次世界大戦で戦死しているのに現世に転生してしまう時間にずれがあるケース。輪廻転生はどういう仕組みで起こるのだろう。ある子供は「自分は天国にいて、お母さんを見つけて下界に降りてきた」的なことを言っていた。人の魂は死んだ時に、どこかに集められ時空を超えて転生させられるのだろうか。時間を超えると言っても未来から来たケースはなかったから、そういう超え方は無理なのか。

 なぜ輪廻転生をするのだろうか? 1人だけイラン戦争に行った父親を助けるために転生したような子供はいたが、それ以外は目的があいまい。前世の恨みを晴らすために現世で蘇った!的なことはなく、ほとんど前世のトラウマを現世で思い出して苦しんでいるばかり。んで、前世に決別する目的で、前世に所縁のある場所や人たちにあってスッキリしてちゃんちゃん。亡くなった本人の希望ではなく、なんとなく誰かに転生しちゃった的な感じ。実は輪廻転生は誰でもしており、前世の記憶を持っているような人は可哀そうな人たちなのだろうか。
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