元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

煩悩部-その2-「愛してるぞ」

2008年05月28日 22時21分35秒 | 部活
 保田圭、綺麗になったな~!!!!

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 仕事の関係で仙台に行ったので、利久という牛タンの店で「おいし~!」と大喜びしたり、天気は悪かったが日本三景の松島に行き、ずんだ餅を食べて浮かれたりしたのだが、結局のところ、伊達政宗の銅像がある場所で






こんなのを見つけてケラケラ笑って終わりました。

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 父の日のプレゼントに買っちゃいなよ。

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深夜特急-後編-

2008年05月18日 22時27分37秒 | 日々雑感
「ウィィィ!」
「うぃ~」

前者はスタンハンセンで、後者は小島よしおです。

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 深夜特急の室内は想像以上に狭かった。僕は一人ずつに個室があてがわれ、そこにはベッドと机が置かれており、アンティークな電灯がある部屋をイメージしていた。しかしドアをスライドした所にあった部屋はまるでカプセルホテルだった。



 中の設備はベッドとAMラジオ、室内灯とシーツ掛けのみ。しかもカプセルホテルよりは気持ち狭い。しかし寝転びながら車窓を眺めるというのは面白い。京都駅で最終電車を待つ人たちをニヤニヤしながら見てやった。





 列車の中は色々な設備がある。食事を採るためのラウンジや洗面所、有料だがシャワールームもある。これから客先に向かう僕だが、シャワールームは使用しなかった。この日の僕の風呂代わりはコレ。



 消臭機能のあるウェットティッシュ。室内に閉じこもりカーテンを閉めて全裸で体をごしごし。特に陰部やわきの下を念入りに。室内には寝巻きも常備されている。僕は疲れていた。深夜特急を楽しむでもなく、僕は寝巻きに着替えて眠りに落ちた。

 が、眠れない。ウトウトしかけると、電車がガタンと揺れる。どこかの駅で電車が止まる。その度に目が覚めてしまう。明かりの消えたホームをいくつも通り過ぎた。どこだろう。起きては外を眺めを繰り返し、やがて太陽が昇っていた。



 東京に着いたのは7時過ぎだった。客先に行くのは8時30分。間に合った…。こうして僕の深夜特急は役目を終えたが、後日1通の手紙が届いた。



 キャッシングって高くつくのね…

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深夜特急-中編-

2008年05月17日 15時14分49秒 | 日々雑感
 同じ「うん、良いよ」でも

「うん、良いよ」(原幹恵)
「うん、良いよ」(鳥居みゆき)

とするとイメージがまったく違いますね。

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 前回の続きです。

 日曜夜の終電間際の大阪駅は寂しい。土日の喧騒が砂にしみこむ水のように消えている。

「あ、夕食を採っていなかった」

 僕は大阪駅構内のコンビニで弁当を買った。そして駅のホームでそれを開き、ベンチに座ってモソモソとそれを食した。

★

 向かいのホームにはまだ人が残っていた。この人たちはこれから家へと向かうのだろう。僕はこれから客先に行くというのに…。弁当を食べるとホームに一匹の猫が通り過ぎた。

★

 地方ならまだしも大阪駅のホームに猫?ふと周りを見渡すと深夜特急を待つ乗客が集まり始めていた。そして目の前には、白いヒラヒラのワンピースを着た女の子と、ヨボヨボのスーツを着た男性がいた。男性は女の子の肩をしっかりと抱いている。女の子は足が悪いのか片足に金属でできたギブスのような物をはめ込んでいた。それがスカートから覗いている。なんか幻想的。大槻ケンジの世界観に迷い込んだ感じだ。やがて列車が15分送れて到着した。サンライズ瀬戸号は全室指定の個室になっている。僕の指定券には10号車の16と刻まれている。

 

 しかし列車に乗り込み10号車の16と書かれた部屋の前に行くと扉が閉まっていた。初めての深夜特急なので勝手が分からない。扉にはレバーがついたスライド式なのだが、どうやっても開かない。他の乗客は自分の部屋を見つけて入っていく。力任せにレバーをスライドしようとしても、まったく動かない。もしかして扉の横についているボタンに何か入力するのだろうか。



 扉の説明書きを見るとパスワードを入力するように書かれている。パスワード?そんなの聞いていないけどな…。乗車券をチェックしてみてもそれらしきものは書いていない。もしかして誰かが間違えて入っているのではなかろうか?力を込めて再度レバーに両手をかけてオリャーとしたら、中からガチャリという音がして扉が開いた。

「入ってますよ~」

 中には人がいた。30歳前後の兄ちゃんだ。グラマラスボディの女性が乗っていれば良かったのに!!

「あれ、すみません。乗車券あってますか?僕はこの客室で予約してあるんですけど」
「いいや私もこの客室ですよ。10号車の16番ですよね。出雲から乗ってるんですけど」

 あっている。しかし僕の乗車券にも10号車の16番と書かれている。

「ちょっと乗車券見せてもらって良いですか?」

 兄ちゃんが言うままに乗車券を渡した。僕の乗車券はさっきみどりの窓口で買ったばかりのものだ。絶対的な自信がある。

「あれやっちゃいましたね~」

兄ちゃんが言った。それに対して僕。

「そうでしょう。やっぱり間違ってたでしょう。違う客室でしたか?」
「いいや、違いますよ。お兄さんのチケットは明日の分ですよ」

 んなわけない。

「え、日にち違いますか?」
「だって今日は5月11日ですよ。これは明日のチケットじゃないですか」

 5月11日は日曜日の話。今の日時を正確に言うと5月12日の1時前、月曜日だ。

「いえいえ、違いますよ。この列車が大阪を出発するのは、日付を超えた5月12日です」
「え、今日って11日じゃないですか?11日は日曜日ですよね」

 僕は携帯のカレンダーを見せながら説明した。

「日曜日は11日ですが、たった今は12日で月曜日です。そして僕の乗車券は12日に大阪を出発することになっています」
「あれー、僕はJRの人に日曜日の夜に出発するチケットで予約したんだけどな~」

 その時、隣の車両から車掌が訪れた。

「すみません、チケット見てもらって良いですか」

 僕は兄ちゃんからチケットを返してもらい車掌に渡した。

「ああ、この客室はお客様の部屋ですね」

 ガッツポーズ!しょげる兄ちゃん。兄ちゃんはすでにすっかりくつろぎモードのラフな格好で本を片手にワインを飲んでいた。どんだけウキウキな小旅行なんだよ。

「ええ、僕は日曜日の夜に出雲を経つってチケットを買ったんですよ。これは駅員のミスですよ」

 と彼は言うと車掌さんはフムフムと頷き、僕にこう言った。

「じゃあお客様は20号室でよろしいですか?そちらが空いておりますので」
「ああ、良いですよ」

 すでに人が使った部屋を使いたくはない。

「どうもすみませんね」
「いえいえ良いんですよ」

 と言って20号室に行ったが一瞬で後悔した。駄々をこねて高い部屋に変えてもらえば良かった~。

つづく。 

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深夜特急-前編-

2008年05月17日 00時40分03秒 | 日々雑感
同じ「ありがとう!」でも

「ありがとう!」(優香)
「ありがとう!」(谷村新司)

とするとイメージがまったく違いますね。

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 システムが本番を迎えるに辺り、僕は焦っていた。12時間後の月曜日の朝8時にシ
ステムが開始するというのに環境設定ができていない。予定では1.5人/日で終わる予定だったのだが、フル3日を使ってこの体たらく。しかも12時間後には東京にいなくてはいけない。そして新幹線の終電は5分後に控えている。

「もうダメだ…」

 環境の設定は絶対にやらなくてはいけない。しかも12時間後に東京にもいなくてはいけない。任せられる人はいない。自分だけが頼りなのだ。しかしそんな時でも大丈夫。大阪から東京に向かう手段は何も新幹線ばかりではない。深夜特急サンライズ瀬戸号があるんだもんね。

 30秒で1周してるんじゃないかという錯覚を覚える秒針を気にしながら、コツコツと環境整備。最後の手段である深夜特急があるからと言って、のんびり仕事を進められるわけではない。最悪は徹夜をして、約束の時間から数時間遅れて東京に戻るケースもありうる。しかも戻って床につけるわけではなく、普通に会社だ。

 さらに追い討ちをかけるように、既に僕の顎には不精とは呼べない髭が生え始めていた。1.5人/日で終わると思っていたので、着替えや身だしなみグッズが十分ではないのだ。体は臭くないかしら?そんなことを考えながら仕事をしていた。

 結局、仕事が終わったのは23時頃。そこから大慌てで帰京する準備をして大阪駅へとダッシュ。だがしかし、僕には深夜特急に乗るだけのお金がなかった。往復新幹線の回数券を購入していたので、多少お金がなくても大丈夫!と思っていたのだが、まさかの結果。

 駅への道すがら、ATMのあるコンビニで金を下ろそうとするが、みずほ銀行って大阪で人気ないのかね?取り扱っていないとか、時間外ですとかゼンゼ金を下ろせない。このまま駅に行ってもな…と思ったのだがアレですわ。困った時のアレですよ。クレジットカードでキャッシングですよ。私、生まれて初めてキャッシングをしました。

 とりあえずの現金を手に入れて、大阪駅に着いたのが0時前。

つづく

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秋好英明事件を読んだ

2008年05月14日 00時27分26秒 | アレコレ鑑賞
 かしゆかです。あ~ちゃんです。のっちです。青春、青春、そりゃ売春!このバカタレが!

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 まずは前置きだが、例えば誰かに意見を言う時、書く時のこと。それが言う相手だけで完結する場合は良いのだが、別の誰かが絡む場合。例えば夫婦間の話を旦那からだけ聞かされて、奥さんからの話を聞いていない。そういう場合は、夫の言い分しか話を聞いていないので、それで何かを言うのはフェアじゃないと僕は思う。奥さんには奥さんの言い分があると思う。

 別にそういう場面に遭遇したわけではないが、基本的に僕のスタンスはそうなの
で、誰かに意見をするということはあまりない。そういう意味では非常に中立であると思う。それは仮に僕が夫と非常に親しく、奥さんとは面識が無いような場合でも当てはまる。夫の話をうんうんと同調する感じで聞いていたとしてもだ。

 話はそれるが、とある友人はそのような立場になった時、問答無用に夫の味方をするといっていた。仮に夫の言うことが嘘だとしても友人の味方になると。公平ということでは僕の考えの方が正しいと思うが、人としては友人の考えが正しい気がする。

 そして話を戻すがこの本を読んだ。登場人物の一部は仮名だが、ノンフィクションの作品だ。

秋好英明事件 (文春文庫 し 17-6)
島田 荘司
文藝春秋

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 この事件は1976年6月13日に福岡県の飯塚市で起きた、一家四人殺害事件の犯人で
ある秋好英明の生い立ちから犯行に至るまでの経緯を綴った書である。秋好容疑者は現在すでに最高裁での判決が下り、死刑囚として刑の執行を待つ状態である。しかし秋好死刑囚と本書は訴える。私は(彼は)冤罪であると。一家四人のうち秋好死刑囚は一人しか殺していないと言っているのである。共犯者がいると言っているのである。

 本書の概要はこのような感じではあるが、ノンフィクションということで色々と考える部分もある。当時の世間の人々の秋好英明に対する印象は、ギャンブル好きで虚言癖があるうえ前科モノ。借金もあるし、職は点々とする無頼漢である。そしてそれらは結果としてすべて正しい。だがしかし、人にはそれぞれ止むを得ない事情が存在する。確かに彼には愚かな行動が見られるのだが、それに至る経緯を読むと同情せずにはいられない。

 誰の人生にも浮き沈みはある。全てを捨てて逃げたいと思う時もあれば、世界中の人が自分を祝福してくれているように感じることも。しかし彼の場合、その全てが人を殺すために仕組まれていたように感じるのは不思議だ。彼は子供の頃に福引をして1等賞を得たことがある。これだけ聞くと幸せの1ページに感じるが、しかし彼はこの出来事により楽をしても何かを得られることがあるんだと知ってしまう。そして後に彼をギャンブルで狂わせることになる。

 そして物語はラストで裁判へと進むのだが、これには強い憤りを感じる。周防監督の痴漢冤罪に関する映画「それでも僕はやっていない」でも思ったのだが、日本の裁判は容疑者を犯人に仕立て上げるための方法が取られており、容疑者が無実となる証拠は出さないように検察が動いたりする。

 秋好英明事件でも「指紋に関する証拠を提出してくれれば共犯者がいることがわかる」と言ってもそれは出してはもらえない。それどころか、この証拠って共犯説を裏付ける物だよね?となっても裁判官に無視されたら認めてもらえない。刑事事件逮捕者の99%が有罪になるというのも頷ける。

 僕は元々、親しい人が殺されない限り死刑には反対なのだが、ますますその思いは強くなりました。

 そして最初の話に戻るのだが、この本はあくまで秋好死刑囚側の話であり共犯者とされる人物側の話が一切無い。この状態で色々と書き連ねるのはアンフェアかとは思うが、じゃあ僕の立場で共犯者の意見を聞けるのかと言えば、それはノー。そんなことで今回の感想を書いてみました。客先で。

ちなみにこの事件は最高裁での判決は下ったがまだ続いている。
その内容はこちらでどうじょ。
http://ssk-ws.cside3.com/new/akiyoshi/index.html

 今度はこれでも読んでみようと思います。



唯脳論 (ちくま学芸文庫)
養老 孟司
筑摩書房

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