朝礼の話題

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フランチーヌの場合は

2017-03-29 22:06:48 | 21世紀
フランチーヌの場合は
2017/03/30
 毎年3月30日には思い出す歌です。グーグルにこんな記事があります。
 それは3月30日朝のパリで、フランシーヌ・ルコントという30歳の女性が、焼身自殺をした、というベタ記事である。
この女性は、ベトナム戦争やナイジェリア内戦に心をいため、自殺した時は、ビアフラの飢餓についての切り抜きを持っていたという。
フランシーヌ・ルコントという遠い国の、見知らぬ女性の死に、心を動かされた日本人がいた。作曲家の郷伍郎氏と、作詞家のいまいずみあきら氏だ。
二人はこの事件から受けた感動を、たちまち一つのフォークソングに書き上げた。
これが新谷のり子が歌って大ヒットした「フランシーヌの場合」である。
一番の歌いだしの「フランシーヌの場合はあまりにもおばかさん」というところはよく知られているが、二番は次のようになっている。
ホントのことを云ったらオリコウになれない
ホントのことを云ったらあまりにも悲しい
3月30日の日曜日
パリの朝に燃えたいのちひとつ
フランシーヌ
三番はこんなふうになっている。
ひとりぼっちの世界に残された言葉が
ひとりぼっちの世界にいつまでもささやく
1969年のことですから48年前、私は30才でした。考えると純情な時代です。2017年には、シリア内戦・スーダン内戦・イスラム国テロ、当時とは比較にならない暴力の時代です。難民の受け入れ禁止・アメリカの中東移民入国禁止大統領令などがニュースになっています。フランチーヌのように、社会の悲惨さに愛想をつかし、焼身自殺などの抵抗をする人などいません。ベトナムやチベットでも僧侶たちが焼身自殺していました。
 神を信じる人達は、こんな世を作る神に対する抵抗として自殺する雰囲気でした。現在は、イスラム・クリスチャンともども、神のため、異教徒を殺すことを正当化するのみで、抗議自殺などありません。
 あったとしても、報道の価値を認めないのかもしれません。当時、この歌を聞いて、残酷な情勢を憂い、べ平連の活動を支持したものでした。
 『フランシーヌの場合』  作曲:郷伍郎氏 作詞家:いまいずみあきら 歌:新谷のり


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