朝礼の話題

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トレハロース

2013-05-19 20:20:53 | 21世紀
トレハロース
2013/05/20
 砂漠の水たまりに生まれた昆虫は、水が干上がると、乾いた茶殻のように丸まり、ゴミとしか見えません。1年もそのままで乾眠し、雨が降ると活動を始め繁殖するのです。
 砂漠地帯やサバンナには乾季に冬眠ならぬ乾眠する昆虫がいるが、彼らは乾眠中に体内に大量のトレハロースを保持している。
 また、イワヒバなど乾燥してからからに干乾びても雨が降るとすぐに青々としてくる復活草と呼ばれる植物もあるが、彼らも体内にトレハロースを保持している。
 干し椎茸や乾燥させた海藻類も水でよく元に戻るがトレハロースを多く保有していることがその理由であるとされている。
 その他ひまわりの種、シメジ、マイタケ、なめたけ、きくらげもトレハロースを大量に含んでいる。
 植物や動物が砂糖そのままの形で体内に保持しているという話は聞いたことがない。しかしトレハロースはそのままの形で体内に保持している動植物が多数存在し、しかも「復活草」やなど極度の乾燥で死んだように見える植物や乾燥から生き返るように見えるほど生命力豊か生物が多い。
 また極寒の地域に生息する生物は、その細胞内にトレハロースを貯えることはよく知られています。この現象は非常に理に適ったことで、トレハロースを貯えることで細胞内の水の凍結から生体細胞を守っているのです。細胞の周りの液中で氷ができると細胞の凍結が始まります。溶質は細胞内に入り、水は細胞から出ます。このプロセスにより膜が損傷を受け、細胞が破壊されていくわけです。ここで、細胞内にトレハロースがあると、凍結を抑制したり、あるいは凍結しても氷の結晶の成長を抑制し、凍結のダメージを最小限にくい止めていると考えられています。

 トレハロースは2つのα-グルコースが1,1-グリコシド結合してできた二糖類である。還元基同士が結合しているため還元性を持たない。
常温常圧で白色の粉末状の結晶。20℃において、100 gの水に68.9 g溶解する。スクロース(蔗糖)の約45%の甘味を持つ。トレハラーゼ (trehalase) により分解されグルコースになる。
このトレハロースは林原ででんぷんから製造できるようになり安価にうられています。お米にまぜて炊飯すると、何時までも作りたての柔らかいご飯だそうです。コンビニのおにぎりの美味しい訳はこれのようです。


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