朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

台湾人仲居に感激

2011-02-15 08:32:13 | 21世紀
加賀屋台湾進出
2011/02/11
 この頃、涙脆くなって、テレビを見て泣いています。毎日観る「京都地検の女」「おみやさん」の結末ではいつも涙です。のど自慢も、この人は今日のことを絶対忘れない晴れ舞台と感じているだろう、と観るとどんな歌でも泣けます。
 老舗ホテル「加賀屋」は台湾にホテルを作り、日本の心使いのサービスを輸出するのだと、台湾女性を仲居さんとして教育しています。和服を着せ、日本と同じような所作を教え込み、畳の縁(へり)を踏まない歩き方、お茶を出しやすい座り場所と方向など日本語で教えています。熱心にしている姿にホロッとします。
 開店の日が来ました。もたもたしながらも、何とかお茶・料理を出し休憩室に帰って来た彼女たちは、テーブルに頭をつけて、くたくたのようでした。
 和食の煮魚をお客さんに切り分けていましたがぎこちなく手が震えています。
 よくやるなぁ。日本語学校で勉強したインテリだろうに、こんなにまで良くしてくれる。台湾人は偉い。真面目そうな姿を涙なしでは見られません。

 今、週末の予約は7割くらいだそうです。
 婚約者の誕生日をお祝いしたいと、台湾人男性が台湾人仲居さんに相談しています。花火つきの派手なケーキに、ギター奏者を入れ支配人も参加してハッピーバースディの合唱のサービスに婚約者も感激のようでした。
 別の仲居さんは、自分で勉強して料理の解説や和菓子の作り方の説明などして、お客様との会話のサービスをしています。
 うまくサービスの出来ない仲居さんは、日本で修業した先輩仲居に考え方など、終業後のQC活動のように集まって話しています。

 西洋式のホテルでは、ホテルの従業員は、カウンターに居てサービスするか、掃除など客の居ないところでやるし、チップを貰って荷物運びなどします。
 従業員が積極的に部屋に出向いてサービスする日本旅館式のサービスは、台湾だから出来るのだろうか?
 プライバシーだ、うるさい、などと、西洋では言われそうだが、働き場所が少なく、失業者の多いところでは、新しい職種だと真似をするホテルも出来るかも知れない。

 宿泊の翌朝、仲居さんがお客さんを日本式に見送ります。お客さんは、友達と別れるようだと、寂しがって挨拶していました。加賀屋の冒険に乾杯しよう。


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