朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

農業書保護は終わりにしよう

2011-01-10 11:05:52 | 21世紀
TPP参加に賛成
2011/01/10
Trans-Pacific Partnership=TPPに、菅総理大臣は、日本の参加を検討し6月まで結論を出すと発表した。農業者戸別所得補償制度を農業保護政策としている民主党総裁が、農業補償を止めると宣言するように聞こえます。

世界の国で成長性のある国の順位は、長らく日本が1位だった。2010年では、1位はシンガポール、27位が日本です。
シンガポール1位の理由は農業をしないからだと直感します。シンガポールでは、野菜はニュージーランド・マレーシアから、肉はオーストラリアから、米・魚はタイからと、それぞれ輸入され、安く安全で美味しいです。食料自給率0%でしょう。
日本は、元々、豊芦原瑞穂之国で、全員百姓の農業国でした。戦後工業が勃興し、労働者は農村より集められました。時の政府は、人間一人農業で働こうがトヨタ自動車で働こうが同じ収入であるべきだとして、米の値段を高く設定し国の専売としていました。その伝統は今も続き、農業は保護され、一般人は農業に参加できず、農業者の平均年齢は65才、耕作が出来なくなっても農地は売却出来ず、耕作放棄地・減反地となり、386,000haは農地と云う名の原野になっています。
農業団体始め農村出身の代議士たちは、農業保護を旗印に、TPP反対を言っています。
食料自給率を下げてはいけない。食料安保だと言う人もいます。
関税ゼロとなって、外国農産物が日本農産物を駆逐する事態になってもシンガポールの状態になるだけです。農業者は平均年齢65才なんですから、今のままではもう農業はやれないのです。新規参入者を入れるように、農業従事禁止の法律など廃止し、第二の農地改革をするべき時期にきています。
TPP参加を契機に、日本の成長戦略・農業保護の廃止・若者の農・林・漁業参加・農産物価格の引き上げを定着すればいいと考えます。
食料価格は上がって良いと思います。今日本のエンゲル係数は12%と言われます。アメリカは9%だそうです。中国は30%、日本人ノーベル賞受賞者が育った頃エンゲル係数は30%でした。
 西部劇に出てくる原野での放牧と、宮崎県口蹄疫で見られた畜舎での過密飼育・輸入穀物に依る肥育を比べる時同一コストで出来る訳はありません。
 高級肉は高級として輸出も出来ています。保護第一の政策では、現代病の自閉症や秋葉原無差別殺人のような農業人を作ることになりますよ。