朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

日下公人が読む2011年

2011-01-18 08:42:15 | 21世紀
完読第一号
2011/01/17
 今年の年賀状に、今年やることの一つとして、完読30冊と書きました。
 佐伯泰秀や、坂岡真だけでも昨年完読30冊以上ありますが、非小説の本は、途中であほらしくなり投げ出すのが大半でした。面白くなくなってもノルマとして完読することをしようと思ったのです。
 日下公人さんの「日本と世界はこうなる」を一字一句見て読みました。
 ラインを引き眼で音読し理解しながら読みますと時間は十日掛りましたが、日本の未来を明るく見る日下先生の考え方を素晴らしいと感じます。
 マスコミは日本の将来を暗く見て、沈没する予想をしますが、日下先生は長い歴史を持つ日本人の文化は欧米人とは桁が違い、大きな差がある。これからは文化の時代であり、日本がトップを行くと言われます。
 大学や留学で欧米の考え方を植えつけられたいわゆるインテリは、幼稚な考え方をする。欧米の理論で考えるより、自分の頭で考えることが高級であり真実に近くなれる。
 経済学者でも、ケインズ・サミエルソンの理論を学び、それを金科玉条として実社会を見る学者が日米で多いが、高橋亀吉に敵わない。経済学者は皆信用を失い実社会で相手にされなくなっている。経済学は人間がいることを無視するが、サミエルソンは、「理論とはそんなもんだ。あとは自分で考えよ」と言っているけれど弟子や又弟子は、それを無視している。
 日本の人口は一億人で十分だ。少子高齢化の原因など解らない。放っておく方がいい。
 アメリカは民度が下がり、衰退の道を進む。
 日本企業の中国進出にメリットはない。
 世界はみんな腹黒い。
 日本は縦横のつながりは強い。欧米・中国はバラバラで、すべて契約関係である。欧米の大学のクラブ内の関係は日本の人間関係に似ている。そしてそれが社会の中で力を持っている。
 世界の人は日本のようになりたいと思っている。
 実際、日本が良い国であって、その良さを本にすればいいと思うがないのがおかしい。日本のインテリの西洋かぶれ・庶民の旺盛な好奇心と外国好き・庶民が日本のことを良く知っていてしかも不満を持っていないからそんな本は出版されない。
 正月の始めから、良い勉強になりました。日下先生の言われることは真実であると納得します。次が楽しみです。