庄野真代 勝手にしやがれ

2023-02-15 18:37:15 | Jポップス
庄野真代 勝手にしやがれ


http://blog-imgs-114.fc2.com/t/o/s/toshiichi/20170926015606aea.mp3



壁ぎわに寝がえりうって
背中で きいている
やっぱりお前は
出て行くんだな
悪いことばかりじゃないと
想い出 かき集め
鞄に つめこむ
気配がしてる
行ったきりならしあわせになるがいい
戻る気になりゃいつでもおいでよ
せめて少しはカッコつけさせてくれ
寝たふりしてる間に
出て行ってくれ

アア アアア アアア アア
アア アアア アアア アア

バーボンのボトルを抱いて
夜ふけの 窓に立つ
お前がふらふら
行くのが 見える
さよならというのもなぜか
しらけた 感じだし
あばよと サラリと
送ってみるか
別にふざけて困らせたわけじゃない
愛というのに照れてただけだよ
夜というのに派手なレコードかけて
朝までふざけよう
ワンマンショーで

アア アアア アアア アア
アア アアア アアア アア
夜というのに派手なレコードかけて
朝までふざけよう
ワンマンショーで
アア アアア アアア アア
アア アアア アアア アア




作詞家、阿久悠氏・・・

もしかしたら、彼は、作詞家というより詩人であったかも知れません。

というのも、阿久悠氏の作る詩の特徴は、情景が目の前に浮かんでくるからです。

壁ぎわに寝がえりうって 背中で きいている
やっぱりお前は 出て行くんだな

この2行だけでも、いろいろなことがわかります。

男性は、寝返りを打っているが、実は、意識は起きている。

その全神経は、背中に集中・・・

一緒に暮らす女性が、この部屋を出て行こうとしているがわかるから。

そういう気配が伝わるくらいの狭い部屋であることも。

悪いことばかりじゃないと
想い出 かき集め 鞄に つめこむ気配がしてる


「悪いことばかりじゃない」と自分自身を慰めるくらいですから、悪いことの方が多かったに違いない。(笑)

彼女は、いろいろな理由からこの部屋を出て、彼から離れようとしている。

彼女の荷物の一つ一つに、想い出が染み付いている。

それを鞄につめこんで、彼女は去ろうとしている。

行ったきりならしあわせになるがいい
戻るきりならいつでもおいでよ


この2行が持つ意味が、大きい。

この男性の性格に係る2行と言っていいかもです。

自分の元から出て行く愛する女性を、引き止めることはしないが、

戻ってくるときは、受け入れる。

「本当は、あなたの言うとおりにしたい。」が本音?

せめて少しはカッコつけさせてくれ
寝たふりしてる間に出て行ってくれ


自分の目の前から、出て行く愛する人をまともに見られない。

その繊細さが、人によっては、男らしくないと写るかもしれない。

相手に体当たりにぶつかって、

「行くな。ここに残れ。」

とは言えない。

常に自分と相手の間にクッションを置き、遠回りに相手との関係を作る。

体当たりにぶつかれば、自分も大怪我をする可能性がある。

けれど、クッションを置けば、傷は浅い。

が、それでは、相手ときちんとした関係が結べない。

そして、そのことを一番理解しているのが、この男性。

・・・と。




















































































































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