そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集<草3> #7.1346-7.1352

2010年06月17日 |  / 万葉集
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「をみなへし佐紀沢の辺の真葛原いつかも繰りて吾が衣に着む(#7.1346)」
「女郎花佐紀沢の辺の葛原をいつかとっては服に仕立てん()」

「君に似る草と見しより吾が標めし野の上の浅茅人な刈りそね(#7.1347)」
「君に似る草と思えて標する野の辺の浅茅誰も刈るなよ()」

「三島江の玉江の薦コモを標めしより己がとぞ思ふ未だ刈らねど(#7.1348)」
「三島江の入江の薦コモに標してわれがと思いまだ刈らないが()」

「かくしてや黙止ナホや老いなむみ雪降る大荒木野の小竹シヌにあらなくに(#7.1349)」
「このように静に老いゆく雪が降る大荒木野の小竹シヌではないが()」



「近江のや八橋ヤバセの小竹を矢はがずてまことあり得むや恋しきものを(#7.1350)」
「近江なる八橋に生える小竹シヌなれどわがものにせん恋しいものを()」

「月草に衣は摺らむ朝露に濡れての後はうつろひぬとも(#7.1351)」
「月草で衣を染めん朝露に濡れてその後色うつりても()」

「我が心ゆたにたゆたに浮蓴ウキヌハナ辺にも沖にも寄りかてましを(#7.1352)」
「わが心のゆらゆら浮かぶ浮き草で水辺も沖もよることできず()」
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