ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

初めての岡山・広島 その3

2009-06-24 | visit/drive



二日目は前日同様、お天気に恵まれすぎ、真夏の陽気でした。
駅ビル内のヴィドフランスで焼きたてのパンとサラダ、コーヒーで朝食を済ませ、バスに乗って岡山後楽園へと向かいました。平日の朝なので訪れる人の姿も数えるほどで、ほぼ独占状態。敷地に入ってすぐの所にある清水多嘉示氏作の「みどりのリズム」像は、江戸時代を代表する静なる「大名庭園」とは対照的で、軽やかな躍動感溢れています。
これと同じものが大阪や上野公園など、日本のあちこちにあるようです。

         
      
↑藩主が後楽園にきたときの居間として使われた「延養亭」は、後楽園の中心的建物
            

     
      ↑園内で一番大きい「沢の池」 その彼方に見えるのが岡山城 
          

       
                     ノウゼンカズラ 

       

約4万坪の園内には広い範囲で野芝が使われています。その為、とても見通しがよく広々した印象を受けます。こうして朝から庭師が入って日々手入れを行っているのですね。欠伸が出るほど(失礼!)のどかで静か~。園内に幾つかある茶屋を通る度に、いらっしゃ~い、美味しいお茶はいかがですかぁ~と声をかけられますが、朝食後なのでどれもパス。今朝5時ごろから、一人がゴソゴソと起き出したので少し寝不足気味でした。
朝寝坊の宵っ張りと早寝早起きのコンビだったようで・・!
     

         
           

「花葉の池」では白く小ぶりの可憐なハスの花が咲いていました。
正門から、時計回りでざっと一回りしてから鶴舎に寄り、ここで飼育されているタンチョウをケージ越しに見て来ました。お正月には数羽が放鳥されるそうです。タンチョウの研究員が訓練させるようですが、鳥類とコミュニケーション出来る人たちってなんだか素敵だな~。

後楽園でのんびりした後、ホテルをチェックアウトし、一路 倉敷へ。

倉敷を訪れる事は長年の夢でした。下車した駅の周辺からは例の古い街並みは一つも見えません。友人は数十年前の若かりしころ、一度この町を訪れているのですが、どうも方向音痴のようで危なっかしい。なので一緒に地図を見ながら歩いて行くと、倉敷川が、そして左右を町屋や土蔵の建物が並ぶ有名な美観地区が目の前にパッと現れ、思わず歓声を挙げていました。

      

まずはそこからすぐ右側にある、建物全体が蔦で覆われたカフェ エル・グレコに入る事に。友人お勧めのカフェのうちの一つでしたが、その佇まいを見ただけで心が躍りドキドキしてドアを開けました。

         
         

高い天井にどっしりと大きなテーブルの置かれた店内は当初から変わらないようです。どのテーブルにも、朝、野山から摘んできたばかりにみえるフレッシュなお花たちが飾られ、来客の目をさらに楽しませてくれます。 

   

この店の由来はHPに書いてありますが、やはり大原家が関わっていたのですね。大原美術館の設立者が、小作農地の管理、経営のための管理会社を設立し、その事務所として使用されていたとのことです。
入口右手の小部屋にはオーナーが趣味で集めたアクセサリーやガラスなど、古い小ものが置いてあり、値札も付いていました。下のガラスのようなボタンのようなものは何でしょうね?

      

もっともっと、ゆっくりカフェの中で過したかったのですが、あと何時間かで岡山駅に戻らなきゃ、という考えが常にあるので、早々に腰を上げ移動。次の目的場所である、お隣りの大原美術館へ移動しました。川向いには旧大原邸があり、大原家がどれほど大財閥だったか、調べなくても想像できます。

     

日本最初の西洋美術中心の私立美術館は地元の事業家、大原孫三郎氏が画家児島虎次郎を記念して昭和5年に設立。そのコレクションは実に素晴らしいものでした。HP内のweb展示室で作品の一部をご覧になれますよ。

       
        エル・グレコ 「受胎告知」     モディリアーニ 「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」

       
                    分館の前庭に立つ ロダンの「歩く人}

館内は中庭をはさんで本館、分館、東洋観・工芸館と、3つの建物から成り立っており、広くて実に見応えがあります。じっくり見ようものなら時間がかかりそうなので、ほどほどのスピードで見て回ったのですが、ひろしま美術館の絵画とごっちゃになりそう!ナビ派のエドゥワール・ヴュイヤールという画家に興味を持てたし、大好きなウジェーヌ・カリエールの絵を、一枚だけですが見つけました。工芸館も泥臭い空間がよかった。友人は図録を購入していましたが、私は上のエル・グレコの絵はがき一枚だけを求めました。
 
やっとお昼ごはんの時間で~す。場所は友人が昔、宿泊したという旅館くらしき内のレストランで、花咲き海鮮寿司をいただきました。岡山名物ままかり(サッパというニシン科の魚)も入っているし、何よりお手頃価格のお手軽ランチです。

旅館は以前のイメージとだいぶ違っていたようで、レストランなどなかったし、旅館としての入口がもっと広かった、など、遠い記憶を辿りながら、その変化と自分の記憶とを比べていました。

 



窓の外は中庭に面してよく手入れされていますし、レストラン奥の部屋から外にも出れるんです。

食後は倉敷アイビースクエア方面へ向かって散策。裏通りの古い旅館や町屋の並びも良い感じ。

  

 あと一回続きます