御面

2017-02-08 | Something Old




なぜこんなピンボケを載せたかというとロンドンに住む友人からこれは何に使うもので裏に書いてある漢字の意味が知りたいというメールがきたのです。

ぼくが想像するところでは能か狂言に使われるお面だろう としか思いつかず
この漢字の意味を知るにはあの方に尋ねるしかないと思い
写真とともにメールをfranさんに送るとすぐさま明解な返事が返ってきました。

国宝 行道面 追儺面 こくほう ぎょうどうめん ついなめん

国宝という字以外 行道面も追儺面も初めて知る言葉でした、
簡単に言うと行道面は寺院で供養に使われ
追儺面はいわゆる節分の時に使われる。

仏教と神道と両方で使われるというのも何か疑問が残るし
国宝のようなオブジェに国宝と書くのもかいささか疑いがありますが、

とにかくこのことを早速友人に知らせると国宝 (ナショナル トゥレジャー )という
ことで非常に喜び早速 V&A ミュージアムに鑑定を依頼する予定だそうです。





これは松本の牛伏寺「ごふくじ」に保管されている市の重要文化財の赤鬼、
制作年代は永禄年間(1558~70)安土・桃山時代。




青鬼はまた違った表情でおもしろいです、
このメールが来たのがちょうど節分の時でこれもまた興味深い事でした。