joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

絵本・写真集・画集一覧

2007年01月13日 |  (絵本・写真集・画集一覧)
             “Resaidental area in the sun”

   ・『西洋絵画の巨匠 ピカソ 』

   ・『西洋絵画の巨匠 ゴッホ』

   ・『プーシキン美術館展 シチューキン・モロゾフ・コレクション』

   ・絵本 『ザガズー―じんせいってびっくりつづき』 クェンティン ブレイク(作・絵)

   ・絵本 『ぼくのすきなおじさん』 長新太(作)

   ・『うちの3姉妹』 松本ぷりっつ(著)

   ・絵本 『みんなでつくっちゃった』 長新太(さく) 

   ・『さらに おとなは・が・のはもんだい』 五味太郎

   ・絵本 『ねむる』 長新太

   ・写真集 “PHOTOGRAPHS” 上田義彦

   ・競争 『大人問題』 五味太郎

   ・おそわらないでいられること 『大人問題』 五味太郎(著)

   ・絵本 『ねたふり』 小泉るみ子(著)

   ・絵本 『妹はクレイジー』 M.B.ゴフスタイン

   ・写真集 “Lartigue's Winter Pictures”

   ・絵本 『バスをおりたら…』 小泉るみこ(作・絵)

   ・絵本 『ふたりの雪だるま』 M・B・ゴフスタイン

   ・写真集 『ルイス・カーンの全住宅:1940‐1974』 斎藤 裕 (著)

   ・絵本 『いろいろ1ねん』 レオ・レオニ(作)

   ・絵本 『はる・なつ・あき・ふゆ』 ドゥブラフカ・コラノヴィッチ(作)

   ・絵本 “A Little Schubert” by M. B. Goffstein

   ・絵本 『くものこどもたち』 ジョン・バーニンガム(作)

   ・絵本 『ピアノ調律師』 M.B. ゴフスタイン(作)

   ・“上田義彦写真集 at home”

   ・絵本 『うさぎ』 ジョン・バーニンガム(作)

   ・絵本 『ブルッキーのひつじ』 M・B・ゴフスタイン(作)

   ・絵本 『おんがくねずみ ジェラルディン』 レオ=レオニ(作)

   ・詩画集 『クレーの絵本』 パウル・クレー (絵) 谷川俊太郎 (文)

   ・『巨匠フランク・ロイド・ライト』

   ・絵本 『悲しい本』 マイケル・ローゼン (著) クェンティン・ブレイク (絵)

   ・絵本 『画家 AN ARTIST』 M・B・ゴフスタイン

   ・絵本 『しあわせの王子』 ワイルド(原作) いもとようこ(文・絵)

   ・写真集 “Frank Lloyd Wright―Fallingwater Taliesin” 上田義彦

   ・画集 『近代の浮世絵師・高橋松亭の世界』 清水久男(編)

   ・詩画集 『クレーの天使』 絵・パウル・クレー 文・谷川俊太郎

   ・絵本 『そらいろのたね』 (文・中川 李枝子 絵・大村 百合子)

   ・絵本 『なんだかうれしくなってきた』 五味太郎

   ・絵本 『コーネリアス』 レオ・レオニ

   ・画集 『アンリ・ルソー』 コルネリア スタベノフ (著)

   ・絵本 『これはのみのぴこ』 谷川俊太郎

   ・絵本 『いったでしょ』 五味太郎(作・絵)

   ・絵本 『スイミー 小さなかしこいさかなのはなし』 レオ・レオニ(作・絵)谷川 俊太郎(訳)

   ・絵本 『100万回生きたねこ』 佐野洋子

   ・絵本 『ここは冬の北極』 マデリン ダンフィ (文) アラン・ジェイムズ ロビンソン(絵)

   ・絵本 『さとりくん』 五味太郎

   ・画集 『岩波 世界の巨匠12 マティス』 ジェラール デュロゾワ (著)

   ・絵本 『ノアルの手紙』 オオサワ チカ(絵) 天沼春樹/あまぬま はるき(文)

   ・画集 『パブロ・ピカソ』 インゴ・F・ヴァルター著

   ・写真集 『子供のまなざし』 ジャック=アンリ・ラルティーグ

   ・絵本 『てぶくろ』 たちもとみちこ

   ・絵本 『むかしのこども』 五味太郎

   ・写真集 『街角』 木村伊兵衛

   ・画集 『J.M.W.ターナー』 ミヒャエル ボッケミュール (著)

   ・絵本 『はやくあいたいな』 五味太郎

   ・絵本 『ノエルのひみつ』 グレゴアール・ソロタレフ(作・絵)

   ・『思うとおりに歩めばいいのよ』ターシャ テューダー (著) リチャード・W. ブラウン (写真)

   ・絵本 『ポヤップとリーナ沖縄へいく』 たちもとみちこ(さく・え)

   ・絵本 『おひさまぷりん』 石田ひかり(文) たちもとみちこ(絵)

   ・絵本 『じっくりおまめさん』 たちもと みちこ (絵・文)

   ・写真集 『愛のまなざし』 ジャクゥ=アンリ・ラルティーグ

   ・画集 『現代世界美術全集〈20〉ピサロ,シスレー,スーラ』

   ・絵本 『どいてよへびくん』 五味太郎

   ・『現代世界美術全集〈8〉ゴッホ』

   ・絵本 『ゆびくん』 五味太郎

   ・絵本 『なくしたものみつけた』 五味太郎

   ・絵本 『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』 五味太郎

   ・絵本 “MY FRIENDS” by TARO GOMI

   ・『印象派美術館』 島田紀夫(監修) 坂上圭子・大矢美那・賀川恭子(編)

   ・写真集 『木村伊兵衛のパリ』 木村伊兵衛

   ・写真集 『女の下着心―AIKO OZAWA WORKS 1989‐91』 小沢愛子

   ・写真集 『MY SWITZERLAND』 織作峰子

   ・写真集 『バリの雫』 藤原新也

   ・写真集 『VRAIS SEMBLANTS―幻花』 サラ・ムーン

『愛のまなざし ラルティーグ写真集』

2007年01月13日 | 絵本・写真集・画集

             “Fallen leaves in the sun”             


フランスの20世紀の写真家ジャック・アンリ・ラルティーグ『愛のまなざし ラルティーグ写真集』を見ました。

この人は1894年生れのフランスの人で画家だったそうですが、その写真はずっとしられていなかったそうです。それが20世紀半ばになって公けになり始め、世界的な注目を集めたのだとか。

この『愛のまなざし』は彼が好きになった女性・結婚した女性たちを撮った写真集。何人かの女性の写真と、その横に彼の当時の日記らしきものが添えられてあります。

彼は三度結婚しましたが、多くの場合女性のほうが彼の元から去っていったみたい。

彼が最後に結婚した相手は、彼が最初との妻との間にもうけた息子と同じ年齢の女性でした。

彼が愛した女性たちの写真を眺めていると、最後の結婚相手フロレット以外は、みなどこか似ている女性たちだと気づきます。

初恋の相手やまだ若いときに好きだった女性、最初の結婚相手であるビビや愛人となったココ、二番目の妻の女性などに共通するのは、どの女性も大柄で、目が大きく、背中が大きそうな人たちだということ。どの女性も自由奔放で迫力がありそうなのです。

それに比べると、彼が50代を過ぎやっと安住の地を得たと書かれてある最後の結婚相手フロレットは、それまでの女性とは明らかに違い、細身で小柄で知的な美人です。

彼がすきになった女性を撮った写真は、その女性への愛情と、自分の構図への感覚とが自然にマッチしている。ただ女性のキレイな姿をとっただけではないし、自分の美的感覚や構図を優先して被写体の女性を置き去りにもしていない。

主観的でありながら同時に限りなく客観的に写真を撮っています。

その写真にどこかはっとさせられます。

とりわけ、枚数の関係もあるだろうけど、初恋の相手らしき女性や最初の結婚相手のビビ、そして最後の結婚相手フロレットの写真は、写真家の被写体への繊細な愛情がとてもこちらに伝わってきます。

それに比べると、彼が「今まであったこともない女性だ」とラルティーグが感激している愛人となった女性への写真は、どこか生気のないものとなっている。

写真は撮る人の意識を嘘偽りなく表すのだろうか。


涼風