日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

「みなみけ」「今日の5の2」音楽編(第2回)

2009-05-05 21:22:00 | アニメ
と、言いつつ今回は「今日の5の2」のEDだけだったりする。

前に言った事の繰り返しになるけど、「今日の5の2」を名作たらしめている要因の一つに音楽、特にEDの選曲があると思う。1クールのアニメにエンディングを5種類も用意するなんて普通は考えないだろ。

ノンクレジットEDとライブのキャプを交えて一つ一つ見て行きたい。・・・と、その前に今回は取り上げるネタ元が一つなのでアフェリエイトリンクは今のうちに上げときます。

DVD映像特典のCM集にお正月バージョンが入っていないのは惜しかった。

secret base~君がくれたもの~
1~3話のED。ZONEのヒット曲をカバー。

スタチャ公式HPでは1話放映後までED曲が「未定」になっていた。その当時の私は某巨大掲示板あたりの意見に振り回されていた頃だから、「エンディングがまだ決まってないのか。こりゃいよいよもってだめかな」なんて思っていた。(ただ言い訳がましく聞こえるかもしれないが、XEBEC製作の小学生マンガということで期待していた一面はあった)

アイドルとかそういう関係に疎い私ですら知っているこの曲が流れたとき、正直意表をつかれた。決まっていなかったんじゃない、あえて伏せていたのだという事に気付かなかった自分がちょっと恥ずかしくなった。そしてこの「今日の5の2」が安直な萌えやエロのみに頼った作品ではない事を確信した。(以前も言ったとおり6話の「脚本:あおしまたかし」を見るまで大崩れする不安は残っていた)

季節的には夏の歌なんだけど、この曲を最初のエンディングに持ってきたのは良判断だったと思う。この曲はカバー曲とはいえ、TVアニメ「今日の5の2」の本質そのものだと思うから。

ライブでは「ニセモノ」の後。

それとアンコールでみなみけチームを加えた全員で歌っている。

唯一の男性である柿原徹也さんの声が妙に目立っていたのが印象的。

↓それとこのシーンのアップを撮ったカメラさんGJ!



大爆発NO.1
4、5話のED。これもZONEのカバーなんだね。ちょっとかわいそうなのは「secret base」と「夏祭り」にはさまれて、印象が薄くなっちゃった事だよな。しかも5話がエンディング後に1シーン入れる変則構成だったから、エンディングとしてまともに機能したのが4話だけなんだな、これが。

その4話で「ダマシウチ」のオチを入れ替えた(チカがリョータにタオルを投げつける描写自体は原作にもある)けど、もし「secret base」のままだったらそぐわなかっただろう。だがこの曲ならこのオチの入れ替えは正解だと思う。

ではエンディングアニメーションをキャプと共に見ていこう。

スクール水着への飽くなき執念を感じさせる一枚。

チカが仰いでいる下敷の柄が「ホンヤ」に出てきた「マリモちゃん」になっているのはなかなか芸が細かい。

夏のコメンタリーでユウキ役の明坂聡美さんがやたら喜んでたシーン。「メクリ」は原作エピソード(原作では15時間目で、「アマアマ」の後になる)だし、まだ見えなくもない程度だったから、ユウキ×コウジを具体的にプッシュするのはこれが初めてかな?

左側の画でまだこの時期では珍しいカズミとメグミのコンビが見られる。

ライブではアンコール前最後の曲。

こういう演出をやるのにうってつけの曲だから、ラス前に置くのは当然の判断かな。エンディングで印象の薄くなったことに対するリベンジも果たせるし。

夏祭り
6話のED。「ナツマツリ」ならばエンディング曲はもうこれしかないだろ、というくらいド直球。

6話はスタッフ(脚本あおしまたかし、絵コンテ鈴木利正(「ヒロイック・エイジ」監督))を知った時から「どんなすごいものを見せてくれるんだろう」とわくわくしていた。そして期待通り、いや期待以上の物を見せてもらった。

ここらあたりはただノスタルジックなだけではない。コウジとユウキが何気に仲良くしていたり、射的の景品にチアキとふじおかが居たり、リョータが律儀にチカにチョコバナナをおごっていたりと色々な情報がつまっている。真ん中の画でリョータと一緒にいるのがチカ、カズミ、ナツミの三人というのはなかなか意味深。

ここら辺のすごさはキャプ絵だけじゃ伝わらないなぁ。ぜひ動いているところを、できる限り高画質で見て欲しい。

ライブでは夏つながりでカナのキャラソン、「スペシャールサマー」とのコンビネーション。この曲の後にMCが入る。

まあ歌が歌だけに浴衣風の衣装はお約束。あと持っているうちわにはちゃんと自分の担当キャラの絵が入っているんだね。

ユウヤケイロ
7~9話のED。エンディングでは唯一のオリジナル曲。

この曲から田中ハルカがエンディングに参戦する。秋を感じさせるちょっともの悲しい感じの曲。エンディングアニメーションもそういう感じを前面に押し出した作りになっている。

ライブでは「secret base」からハルカのキャラソンを1曲置いて、「願い」→「ユウヤケイロ」の流れ。
オレンジのライトアップと3人ずつにわかれて手を振る演出がいいですね。あと阿澄さんのソロも良い感じ。

それにしても9話の、
「燃え尽きたぜ・・・」
からのコンビネーションは違う意味でぴったりだよな。

願い
10~12話のED。シスプリ関係の曲で、オリジナルではトウマ役の水樹奈々さんも加わっていたそうだ。
いい加減ネタ切れだと思っていたところにこの曲が来て、「スタチャはまだこんな弾を残してたのか!」と感心したのを覚えている。
終盤のしんみり、しっとりしたオチにこの曲はすごくマッチしていた。

ではEDアニメーションをキャプと共に見ていこう。

この3枚は田中ハルカがもうすでにレギュラーメンバーと変わらない扱いを受けている事を示す。
ちなみに真ん中の画で塀の上を歩いている猫が居るが、これは「アメフリ」に登場した猫ではないかと思われる。

この画は冬のコメンタリーに出演した二人(小林ゆうさんと下田麻美さん)共お気に入りとしているシーン。私もこのシーンが一番のお気に入り。

このおしくらまんじゅうのシーンもお気に入り。

ライブの流れから考えて、「ユウヤケイロ」と切り離す事はできなかったんだろうな。ステージでガンガン踊るというタイプ曲ではなく、聴かせるタイプの歌なので動きが少ない。だからどこをキャプするかちょっと困った。考えた結果、一人一人アップの所にすればいいだろうって事に落ち着いた。6人だからちょうどいいし。(前回、blogの仕様の事を考えずに4枚にして、レイアウトがちょっとみっともなくなってしまった事からの反省点)






この後はキャラソンとかその他雑多なものを何回かに分けて取り上げて行きたいと思う。キャラソンだと音楽編というより声優語りになりそう。

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ここから音楽編を始めていくのですが、これはライブDVD・・・、というより歌そのものの感想やそれにまつわる思い出といったものの割合が大きくなるはずです。

したがって、書くに当たってライブの曲順はそれほど意識していません。その辺をまずご了承のほどを。

あとフォーマットとしてアフェリエイトリンクやノンクレジットバージョン、ライブのキャプなんかも混ぜていくつもりでいます。

経験値上昇中☆


「みなみけ」OP。ライブではみなみけチーム単独での最終曲。

思えばこの曲は今に至る「みなみけ」「今日の5の2」熱に最後の一押しをくれた曲だった。

きっかけは「ヒロイック・エイジ」(ちなみにこの「ヒロイック・エイジ」と「みなみけ」「今日の5の2」は意外に関係が深い)最終回後の新番予告。

最終話の余韻に浸っていたところにカナの「いや~、感動の最終回だったねぇ」の一言。そして、「ヒロイック・エイジ」という作品を見透かしたかのようなチアキの「そもそもお前にこのストーリーが理解できたのか?」のツッコミ。

これには
「これは来週からすごいセンスのアニメが始まるのかもしれない」
思わせられた。ただこの段階ではまだ決定打ではなかった。

そのセンスを確信したのが

これだった。そして畳み掛けるように流れた「経験値上昇中☆」は私に決定打を与えてくれた。

「ハッピー☆マテリアル」のコンビによって作詞作曲されたこの曲はガールズPOPのお手本のような曲調でありながら、巧みにアニメの内容を織り込み、あまつさえタイトルコール(これをやるアニソンがほんとに少なくなった)まで行なう正統派アニソンとなった。

OPアニメをキャプと共にちょっと眺めてみよう。

制服姿で三姉妹が駆けるシーンは原作4巻のカラー口絵にある。

チビ速水がチビ保坂を引っ張っていくところは一番のお気に入り。

これもお気に入りシーン。チビキャラ達が落ちていくカナを見ているのが良い。

このシーンの注目はチアキの邪悪そのものの表情。こりゃトウマも切れるわ。

↑このシーンが、

このあたりのシーン(「らき☆すた」)に差し替えられたMAD映像というのは良く見かけた。

この曲だけは生で歌った映像が2つある。一つは無印が始まった当初に行なわれたイベント(無印DVD1巻の特典映像)、もう一つが今回の合同ライブ。

見比べてみると歌っている側の方は若干合同ライブの方が振り付けを簡略化しているかなって程度でさほど差を見出せなかった。だがお客さんの方が1年半前のイベントでは合いの手にまるで反応してなかったけど、今回の合同ライブでは反応していた。これはファンのみが集まったライブだからというだけではなく、この「経験値上昇中☆」が1年半でしっかりと定着したという事だろう。

あと、両方を通じて「ファンと一緒に踊る事」がお約束になっていたのはいいな。この歌は一体感を味わえるライブ向きの歌だし。

経験値速上々↑↑


「みなみけ おかえり」OP。ライブではオープニングナンバー。

確かにタイトルコールもある。曲調だってそう変わっているわけでもない。でも「経験値上昇中☆」に感じた心に沸き立つものをこの曲には感じなかった。

一番大きな理由はこの曲がどうあがいても「二番煎じ」に過ぎないってことだ。OPアニメに作品と関係のない無駄が多かったのもこの曲の評価を下げてしまっている。(これは歌自体の責任ではないのだが)

「経験値速上々↑↑」が「変わらない日常を変えていこう」と歌っているのに対して、「経験値上昇中☆」は「変わらない日常の中にこそ楽しくて大切なものがある」と歌っている点が両曲の決定的に違う点だ。みなみけとは「南家三姉妹の平凡な日常を淡々と描くもの」だという事を忘れてはいけない。果たしてどちらが意図するものを正しく歌っているのだろうか。おのずと答えは見えているはずだ。

ニセモノ


「今日の5の2」OP。ライブではFriendsの2曲目。
この歌は「今日の5の2」をこういう作品にしたいという決意の歌ではないかと私は見る。歌う際にプロデューサーさんから指導されたという「向かい風に立ち向かっていく感じ」というのにもぴったりするし。

OPアニメは良いシーン盛り沢山なので、キャプはどこ取ろうかちょっと迷った。

キャプの2つ目、「4WD」には笑ってしまった。(XEBECでまたミニ4駆のアニメやらないかなぁ)

この曲も聴いているうちにお気に入りになっていたなぁ。


と、まあこんな感じで進めて行きます。次回は音楽編最大の山場である「5の2」エンディングを取り上げたい。
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