日々是雑感

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ミュークルドリーミー エピソード紹介 第28話「まいらマイラブ♡」

2021-10-09 06:24:00 | アニメ
【まいらちゃん】
このエピソードではまいらちゃん自身よりもそれを周りがそれをどうとらえたのかいうのが重要になってくる。

これはカミングアウトした時もお母さんが亡くなっている事を告げた時も夢の世界でも共通している。

【ぺこ】
もう一つ注目したいのは「お母さんが亡くなっている」という話を聞いて以降、ぺこがお笑いおちゃらけほとんどを封印していることだ。

ここまでもぺこが場のトーンを決めているシーンは少なくない。そのぺこがお笑いちゃらけを封印したことでこのエピソードのトーンは他のエピソードとは異質なものになる。そしてまいらちゃんの夢からゆに達を追い出す場面にもぺこはいない。

そこまでの積み重ねをもって物語はクライマックスへと向かう。

【ぺことまいらのユメシンクロ】
ゆめちゃん達がまいらちゃんの夢から去り、まいらちゃんたちが帰宅するとそこにはお母さんの姿が。その流れがシームレスなために一瞬驚くものの、すぐにこれが夢の続きなのだとわかる。

そこで始まるバースデーパーティー。ここでぺこは家族として迎え入れられ、お母さんから相方として「まいらのことお願いね」と頼まれる。これこそきっと二人が望んだ理想の姿。

夜、目を覚ましたぺこは夢の中でお母さんとノリツッコミしているであろうまいらちゃんの寝姿を見る。その目には一筋の涙が。

その姿を見てぺこは呟く。「夢ってええな。会いたい人にまた会えるもんな」

ぺこの今までのおちゃらけは今この時、この一言のためにあったのか。「こいつは本物だ」と思えた瞬間でもあった。

【まとめ】
このエピソードは各所で「感動の神回」みたいな言われ方をしている。私も「こういうのが見たかった」と思えた話だった。だがいくつか指摘しておきたい。

まいらちゃんのお母さんの事についてはさすがに「誕生日が命日」というのは初出だが、亡くなっているかもというのは4話、11話、15話で伏線を張った上でのことだという事。

そしてまいらちゃんはこのエピソードの主役ではあっても視点の中心を担う主人公ではない。このエピソードの主人公はむしろぺこの方だ。すなわちこの物語は「ぺことまいらの絆の物語」ともいえるわけだ。

最後にこのエピソードはまいらちゃんがゆめちゃんと共に夢の世界へ行けないからこそ成立しうる話だという事も忘れてはならない。ゆめちゃんと共に夢の世界へと行ける今、全く別のアプローチが必要となってくるだろう。

今年もまいらちゃんの誕生日がやって来る。今年はどんなアプローチで迫るのか見守りたい。


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