日々是雑感

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ヒロイック・エイジ、地球へ・・・SFアニメの王道

2007-10-06 22:15:01 | アニメ
「天元突破グレンラガン」が力押しで勢い任せでありながらもきっちりまとめたのに対して、「ヒロイック・エイジ」は終始落ち着いた静かな雰囲気で話をまとめ上げた。最終回1話前を最大の盛り上げどころに置き、最終話を事後処理&後日談に費やした余裕のあるシリーズ構成はうまいと言う他無い。

「地球へ・・・」、「ヒロイック・エイジ」の全体総括。

まず謝っておかなければならないのは「ヒロイック・エイジ」の初回コメントはちょっと言い過ぎたなぁという事。でもあそこに書いたことは言い過ぎではあるけど間違ってはいないと思う。

共に恒星間宇宙を舞台とした昨今では珍しいタイプの作品であった。「ヒロイック・エイジ」の初回コメントの時、「世界観を扱いきれるかどうかが分かれ目だ」と書いたが、両作とも丁寧に語るべきところを全て語りつくし、世界観をちゃんと扱いきった。ただ「地球へ・・」は少し引き延ばしとも思える部分はあったが。これは原作が新書本3冊程度の分量しかないのだから仕方が無かったのだろう。

私は相手の耳目を集めるだけ集めるような要素を突っ込むだけ突っ込んではいるけれど、終わってみて「で、あれは何だったの?」と言うような作品よりは多少取っ掛かりは悪くともすっきりと終わるような作品が好みなのだろう。そういう観点から見るとこれらの作品は私好みの作品と言えそうだ。そのような作品はつかみが弱くてあまり話題にならないのがちょっと残念な所ではあるが。

このような作品がもっと増えてくれることを切に願う。(「陰陽大戦記」、「ゾイドジェネシス」、「ゼーガペイン」なんかがそれに当たるか)

追記:「アイドルマスター XENOGLOSSIA」を絶賛している所が「ヒロイック・エイジ」を酷評しているのを見ると(逆も然り)、こういった対立は続くんだろうなぁと思う。

追記の追記:誤字訂正のついでにほんのちょっとだけ追加しました。