うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 被災地の惨状

2011-03-17 06:28:50 | テレビ

           地震、津波の惨状

 目を覆うということは、この惨状を見たときにいう表現でしょうか。地震に津波、そして原発の事故?複合惨事ともいうべき現状は、日を増すごとに深刻化し、死者は万を数えます。
 テレビに映し出される東北各地の惨状、見わたす限り瓦礫の山が続きます。まさに前大戦で焦土と化した日本列島の再現であります。広島長崎しかり、東京における昭和二十年三月十日の大空襲の惨劇がそうです。
 
 昭和二十一年、八畳一間に大家族の生活から脱却しようと、両親は駅から数分のところに土地を借り、十二坪のバラックを建てました。ささやかな店舗に六畳二間といった、吹けば飛ぶよな住まいでありました。そのかわり広大な庭付です。それというのもわが家の周りは、見わたす限り焼野原だったのです。
 
 駅のホームが見え、階段を昇り降りする人たちの姿が眺望できるのです。それに上野駅を発車した常磐線の車輌が通過し、大きく右にカーブをとり、隣の駅の三河島に進入するまで見わたせたのであります。
 テレビに映る被災地の惨状が、子供の目で見た空襲の熾烈さ、容赦なくふりそそいだ爆弾や焼夷弾に焼き払われ、多くの人的被害を出した焦土の無惨さが、今ひしと思い出されるのです。

 津波の去ったあと、茫然と瓦礫の地に立つ夫婦の姿。きっと小生の両親も、同じように焼跡にしばし黙然と立っていたのではないでしょうか。