観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」を考察する予定。

インバウンドを考える(茨城鹿島・日光・大阪)

2017-08-26 17:22:58 | 政策関連メモ
茨城の開発というお題で筆者の中でひとつの重要なファクターは鹿島神宮(ウィキペディア)になります。鹿島神宮は鹿島神社(ウィキペディア)の総本山ですね。

>全国にある鹿島神社の総本社。千葉県香取市の香取神宮、茨城県神栖市の息栖神社とともに東国三社の一社。また、宮中の四方拝で遥拝される一社である。※鹿島神宮

>東北地方・関東地方を中心として全国に約600社あり、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮を総本社とする。多くは鹿島神宮から勧請して創建され、神宮と同じ武甕槌神を祀っている。※鹿島神社

>武甕槌神は、香取神宮(千葉県香取市)の経津主神とともに中臣氏・藤原氏の氏神とされたことから朝廷・中央貴族の信仰を受け、武神であることから武家の崇敬も受けた(鹿島信仰)。※鹿島神社

鹿島神社は神社としてはかなり著名な神社で日本文化や神道に興味がある人の中では誰でも知っている部類の神社だと思います。筆者の中では、鹿島と言えば剣術で塚原卜伝(ウィキペディア)は著名ですね(>塚原 卜伝(つかはら ぼくでん)は、日本の戦国時代の剣士、兵法家。父祖伝来の鹿島古流(鹿島中古流)に加え、天真正伝香取神道流を修めて、鹿島新当流を開いた。)。日本古武道協会 | 鹿島新當流剣術のホームページを見ましたが、英語のページはありませんね。外人さんは武士とか剣術とかにロマンを感じたりしないんですかね?鹿島神社も英語のページがないようですが、潜在能力はあるのに埋もれているだけのような気はします。首都圏は日本の世界に対する玄関口でもありますから、神社や剣術に興味のある外人さんの関心に答えればまだまだいけるのではないですか?成田にも近いという地の利もあります。

鹿島神社さんによればアピールポイントは勝負必勝みたいですね(鹿島神社 | 勝負必勝の神様)。

>『常陸国風土記』には鹿島社に多くの神戸、すなわち祭祀維持のための付属の民戸が設置されたことが見える。また風土記では、大化5年(649年)に神郡として香島郡(鹿島郡)が成立し、天智天皇年間(668年-672年)には初めて使いが遣わされて造営のことがあったと記す。以上の背景としては大化の改新後の新政による朝廷の東国経営強化が考えられ、改新を契機として朝廷は鹿島社とつながりを深め、天智朝の社殿造営を大きな画期としたと見られている。※鹿島神社

風土記は出雲風土記で触れましたが、常陸国風土記も完全ではないにしろ残っており、古い時代で茨城(常陸)と言えば寧ろ鹿島をイメージしてしまう人も結構いるのではないかと思います。

鹿島神社を考える時、セットで考えたいのは香取神社(ウィキペディア)です。香取神宮(ウィキペディア)が総本山(千葉県)ですが、鹿島神宮と距離的に近く、塚原卜伝が香取神道流を修めたとされているように(無形文化財 天真正伝香取神道流 公式サイト)関連は深いですから、一緒に参拝するといいのではないかと思います(鹿島神宮と香取神宮 [寺・神社] All About>茨城県の鹿島神宮と千葉県の香取神宮は、古事記や日本書紀に登場する重要な神様を祀った由緒ある神社です。二つの神社に祀られる神様はご縁が深く、比較的近い場所にあるので、できたら双方お参りして、ご利益を倍増しましょう)。

>主に利根川・江戸川沿いを中心に分布する。南の荒川沿いには氷川神社、それらに挟まれる元荒川沿いには久伊豆神社が分布し、その分布圏は境界を侵すことなく分かれていることが西角井正慶により指摘されている。香取神社の分布圏は10世紀以降に開拓された、元は低湿地だった土地である。※香取神社

彩帆香取神社(ウィキペディア)>彩帆香取神社(さいぱん かとりじんじゃ)は、アメリカ合衆国北マリアナ諸島サイパン島ガラパン(創建時、南洋群島サイパン島ガラパン町)にある神社である。大正時代に創建され、太平洋戦争中に破壊されたが、1985年(昭和60年)11月19日、日本の香取神社連合会などの手により神社は再建され、「彩帆香取神社」と命名された。>社号標は2004年6月ごろに自然倒壊したが、2005年6月、天皇・皇后がサイパンを訪問するに当たり修復された。>毎年秋には、日本人会主催の祭礼(秋祭り)が実施されており、七五三の祈願も行われる。たくさんの提灯が奉納され、会場では多くの出店が軒を連ねる。日本人のみならず現地の島民も訪れるため、交流の場となっている。

鹿島神宮・香取神宮に知名度は劣ると思いますが、息栖神社(神栖市観光協会)も東国三社として著名なようですし、鹿嶋市のお隣さんですからここも一緒に回るといいかもしれません。

公共交通機関による交通アクセスですが、JR鹿島線(ウィキペディア)・・・は残念ながらそれほど使われていないようで、高速路線バスかしま号(ウィキペディア)が有力みたいですね(>東京駅と鹿嶋市及び神栖市・潮来市を結ぶ高速路線バスである。1989年の運行開始以降鉄道並行路線でありながら低廉な運賃、速達性、使いやすい経路設定や車両の居住性などから人気が高くなり、本数も多くなかった東日本旅客鉄道の特急列車「あやめ」からの乗客もかしま号に移行し(*その後、あやめ号は減便され、2015年3月には廃止になった)(>鹿島側沿線は鹿島臨海工業地帯・水郷筑波国定公園であり、出張、通勤、通学から観光さらには茨城県立カシマサッカースタジアムでのサッカー観戦まで多種多様な需要に支えられており、定期乗車券まで発売されているほどである。鹿島地域の鉄道路線(JR鹿島線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線)は交通系ICカードエリア外であるが、本路線は高速バス路線として2013年3月31日に交通系ICカードSuica、PASMOを導入し、相互利用できる全国交通系ICカード10種類に対応している(ミッドナイトかしま号、一部の臨時バス、カシマサッカースタジアム直行臨時バスを除く))、高速バス路線としては日本有数の高頻度運行路線に成長した)。ただ、水郷で有名なお隣の潮来市には止まるんですが、途中の千葉県(香取市)には止まりません。関東鉄道の高速バスお得な乗車券ページを見るとつくばなんかは周遊キップもありますね。鹿島サッカースタジアムも鹿島宇宙技術センターもありますから、一手間かかってしまいますが佐原香取ICで停車することにして(香取神宮のアクセスページによれば徒歩15分)、観光周遊切符でも発売するというアイディアは有り得るように感じます。可能性はあるにも関わらず茨城県と千葉県に別れていることによって埋もれている事案なのかなって感じですね。どうだか知りませんが。

(鹿島が一般的な表記ですが、市名の鹿嶋は分かり難いですね。佐賀の鹿島(旧藤津郡)より著名で伝統もあると思うのですが、合併が遅かったようです。東鹿島とかにするよりは(東松山方式)マシかもしれませんがね。さっさと合併するか佐賀に藤津を名乗ってもらうよう頼んでおけば良かったかもしれませんね。加えて前身の鹿島町を名乗ったのは茨城の方がずっと先のようです。町のダブリは良くて市のダブリがダメなのも良く分からないところです。)

隣接する千葉県との連携を考えるなら銚子も近いです。ま~るい半島めぐり 銚子観光

多少距離はありますが、関東の神社で言えば、四方拝(ウィキペディア)(>四方拝(しほうはい)とは、宮中で行われる一年最初の儀式。この時に天皇が拝される神々・天皇陵は伊勢神宮、天神地祇、神武天皇陵・先帝三代(明治天皇の伏見桃山陵、大正天皇の多摩陵、昭和天皇の武蔵野陵)の各山陵、武蔵国一宮(氷川神社)・山城国一宮(賀茂別雷神社と賀茂御祖神社)・石清水八幡宮・熱田神宮・常陸国一宮(鹿島神宮)・下総国一宮(香取神宮)である。)で陛下が拝されるのは鹿島神宮・香取神宮の他に武蔵一宮氷川神社があります。

氷川神社で検索をかけると現在1位がウィキペディア氷川神社ですが(>氷川神社(ひかわじんじゃ)は、素戔嗚尊を主祭神とする氷川信仰の神社。武蔵国(現埼玉県、東京都)の荒川流域を中心として200社以上、氷川を冠しない社も含めれば260社以上があり、簸川神社と書く神社もある)、2位に恋あかりー川越氷川神社【特設サイト】)、4位が日本郵船氷川丸について|武蔵一宮 氷川神社です。川越の氷川神社(ウィキペディア)は結構信仰を集めているようですね。>氷川神社(ひかわじんじゃ)は、埼玉県川越市宮下町にある神社。太田道灌以来、川越の総鎮守とされ歴代川越藩主の篤い崇敬を受けた。>関東三大まつりで国の重要無形民俗文化財である川越祭り(川越氷川祭)は元々氷川神社の例大祭である。敷地内に、結婚式場である氷川会館がある。埼玉県内では唯一の神社隣接の専門結婚式場として知られる。また、結婚式のなかで行われる誓いの儀式「結い紐の儀」は川越氷川神社独自の儀式として商標登録されている。・・・総本社のアピールポイントは氷川丸のようです(日本郵船歴史博物館・日本郵船氷川丸)。グーグル先生に聞いてブラウジングするだけでも興味深いことが分かります。

他に関東で有名なのは鶴岡八幡宮でしょう。こちらは英語のページもありますね。

>その後、源氏再興の旗上げをした源頼朝公は、治承4年(1180)鎌倉に入るや直ちに御神意を伺って由比ヶ浜辺の八幡宮を現在の地にお遷しし、 建久2年(1191)には鎌倉幕府の宗社にふさわしく上下両宮の現在の姿に整え、鎌倉の町づくりの中心としました。 また、頼朝公は流鏑馬や相撲、舞楽など、今日にも引き継がれる社頭での神事や行事を興し、 関東の総鎮守として当宮に厚い崇敬の誠を寄せたのです。 以降、当宮は武家の精神のよりどころとなり、国家鎮護の神としての信仰は全国に広まりました。 当宮への信仰を背景に鎌倉を中心として興った質実剛健の気風は、その後「武士道」に代表される日本人の精神性の基調となりました。 現在では国際的史都鎌倉の中心的施設として国の内外より年間を通して数多の参拝者が訪れます。

>現在の御本殿は、文政11年(1828)、江戸幕府11代将軍徳川家斉の造営による代表的な江戸建築で、 若宮とともに国の重要文化財に指定されています。 (以上鶴岡八幡宮ホームページ 鶴岡八幡宮についてより抜粋)

知名度で言えば以上の著名神社を更に上回るのは明治神宮(トップページのハッタリの効かなさ具合は異常。20年前?これ以上人を集めたくないんでしょうか?)及び日光東照宮でしょう。日光東照宮なんかはデービットアトキンソン氏が指摘していましたが、とにかく文化財としての価値が凄いようです。世界遺産もなるほどでしょう。日光東照宮(ウィキペディア)をみると建物の説明でクラクラしてきますね。拝観料がありますが、資源(人・お金)をそれだけ注ぎ込んでいるということでしょう。日本での文化(宗教)と経済の両立のひとつの到達点ですね。あまり来客が多すぎるというなら拝観料をとるのもひとつの選択肢で、その拝観料で文化財としての価値を高め守っていけば地元の雇用に資することにもなります。まぁ本来は信仰の場ですから、氏子(コトバンク)の方から拝観料はとれないかもしれませんがね。拝観料をとっても神主の遊び代に消えるなら意味が無いとも思えます。日光のインバウンドに関しては調査があるようです。

「日光インバウンド調査」について - 足利銀行

>東京から日光までの鉄道移動に関する不便は「便数の少なさ」以外殆どないが、バスに関しては不満・不便の声が少なくない

鹿嶋の例を考えるとバスが弱いのは不審な気がしますが、特急を出している東武がシッカリしているのか、栃木が北へ向かうメインルートであるため鉄道が強いのか素人には良く分からないですね。

>• 一般的に訪日時に期待の高い「食事・料理」への期待値が極めて低く(6.3%)、地域の料理の印象が薄いことは当該地域の弱みのひとつ

失礼ながら栃木に食のイメージはないですね。逆に言うと日本で食に自信があるところはインバウンド獲得で強みがあるかもしれません。

8pを見ると調査票が英語・中国語であるため必ずしも正確ではないようですが、アジアからは1位が台湾(14.0%)、3位がタイ(10.1%)です。中国は4.0%ですから人口を考えると中韓は伸びしろがあると考えられなくもないですが、やはり親日国が日本文化をレスペクトしているのだと考えられます。韓国に至っては油撒きにきたりしますから論外だとしても、日本文化は自分達の派生などと軽く見ているのかもしれませんね。

欧州からは2位フランス11.3%、4位スペイン9.0%、6位イタリア6.4%が上位です(イギリス・ドイツと続く)。アングロサクソン(米豪含む)やドイツも悪くないですが、ロマンス語(ローマの末裔)圏が強いですね。フランスやイタリアのブランドは日本でも強いですし、フランス料理・イタリア料理・スペイン料理も人気ですね。日本にも和食があります。自国の文化に対する関心の高さが他国の文化に対する関心の高さに繋がっている可能性はあるかもしれません。

10pを見ると訪日客そのものの数は台湾が1位です。これは人口を考えると脅威的ですね。やはり日本が好きだから日本に来ているとしか考えられません。タイは訪日数は台湾に比べ大分少ないですが日光に来る割合は台湾以上です。外省人は13%ですがタイに比べれば中国人意識が日本文化に興味を持つことにブレーキをかけていると推測できなくもありません。それでも数的に1位ですけどね。中国人は人口を考えると日本に関心が今のところない感じです。日光の割合は特に低い。やはり文化的に自国を上と考えているところがあるのでしょう。それでも栃木には訪日数では下回る韓国より大分来ているようです。「鬼怒川 中国人」で爆買いがHitしましたから、鬼怒川かもしれませんね。評判は悪いようです。スペインでも中国人は嫌われていると出ましたから、マナーの悪い観光客問題も考えるべきなのかもしれませんね。上客が逃げないようにするのも大事なことです(爆買いを考えると中国が上客とも見ることもできなくありませんが、引いちゃいましたしね。いずれにせよ文化観光で爆買いもクソもありませんね)。あえて数を追及しない(宣伝や外国語対応しない)も戦略のひとつかもしれません。親近感を感じて餃子を食べに来ているという根拠は見つけられませんでした。韓国は日本に来ても日光にも栃木にも比較的来ません。これは距離の圧倒的近さから九州重視であるようです(九州インバウンド観光振興に向けて - 日本政策投資銀行 2p 43% ただし韓国人は消費単価が断トツで少ないようです。14p 原因は出典を確認したところケチであるというよりは距離の近さからなのでしょう、滞在日数が少ないことが原因である印象です)。

米国は栃木には来ています(10.9%で2位)。日光にもそれなりに来ていますが5%ほどであることを考えると、何処に来ているのか疑問がわきますが、cnnで紹介されたことによりあしかがフラワーパークに来ている可能性があるようですね(出典:拝啓世界様>あしかがフラワーパークは、アメリカCNNが選出した『世界の夢の旅行先9カ所』に、日本で唯一選ばれた場所です。これにより、海外からの知名度が上昇しています。)(日本もランクイン!米国CNNが選出した『世界の夢の旅行先』9カ所 RETRIP)。>映画「アバター」の魂の木とほとんど同じような樹齢143年の藤の木があり、紫色の花が地面まで何層にもわたって咲き誇っていると話題の場所。たくさんの藤の花は私たちを癒してくれ、非日常の世界を体験させてくれます。・・・世界ベストナインのひとつに日本をいれていただけるのは有り難いですが、日本での知名度が圧倒的に劣る(ような気がする)(失礼)あしかがフラワーパーク。CNNエ・・・。確かに他にない素晴らしさがあるんでしょうが、アングロサクソンの主観的な独自の視点は空恐ろしいですね)。オーストラリアは訪日数と比較すれば日光には来ています。日本文化にそれなりに興味はあるんでしょうか。ドイツもイギリスも訪日数に比べて日光には来ています。欧米は距離の遠さから訪日数自体は少ないですが、アジアより日本文化に興味を持つ人々の割合が高いですね。単純に物珍しさはあるんでしょう。

>首都圏+日光(+関東)という限られたエリアを訪れる来訪者はまだ多くなく、日本全国の周遊ルートの一環として、『世界遺産日光』を訪れていることがわかる
>「日光を来訪する人が他によく訪れる観光地」という定番の組み合わせは特にみられない
>多く挙げられる観光地は、京都、大阪、飛騨高山、広島など。関東エリア内の周遊は多くない

世界遺産ブランドはまだまだ強いのかもしれませんが、まだまだ伸びしろがあるとも考えられますね。日本人の感覚で言えば、日本周遊だと移動が大変じゃない?って気がするんです。日本旅行とか言って日本周遊する日本人はいないですからね。バイクや自転車でツーリングはあるかもしれませんが。イタリア旅行だと「イタリア旅行 ローマ フィレンツェ ベネチア」が予測変換で出てきましたが、テーマが似ている感じですよね。京都との組み合わせが強いなら分かるような気はしますが、必ずしも文化一辺倒でなくてもいいなら、近隣の関東にも潜在的競争力はあるかもしれません。西日本には関空から来てもらってもいいですしね。

20pを参照すると訪日客がもっとも期待するのは食らしいです。訪日外国人は日本を訪れる際に何を期待しているのか?(訪日ラボ)を参照すると、和食・寿司・天ぷら・そばといった日本食定番もそれなりに強いですが、肉料理・ラーメンも結構強いようです。そう考えると現地の特色ある美味しい料理はそれはそれで大事だとしても東京の美味い店に競争力はあるかもしれませんね。英語表記・対応すると可能性はあるでしょう(九州だと韓国語対応とか)。まぁそんな面倒なことをしなくても人気の店は日本人だけでやっていけると思いますがね。外国人が行列してまで人気店に行くかは怪しいですが。・・・多分宿泊とコミコミですから、ホテルや旅館が食を考えるのが基本なんでしょうね。ラーメンはイメージじゃないとしても、肉料理はホテルや旅館で出せそうですね(既に出していると思いますが、日光に食のイメージがないのだとしたらとちぎ和牛を宣伝すれば認知される可能性がありそうです)。日本人も好きでしょうから、つぶしはきくはずです。ラーメンはラーメン屋になるんでしょうが、一風堂なんかは外国人に知名度・人気があるみたいですね(なるほどそこ!東京へ来た外国人を連れて行くと喜ぶ観光?どころ【定番+穴場MIX】>外国人には日本のラーメンはものすごい人気。その中でも豚骨でかつニューヨークでも超人気店ってことで一風堂の知名度が高いようです。滞在期間中連れて一度は連れて行ってあげましょう。)一風堂に日光支店はないようですから、イメージじゃないにしても、顧客満足度を追及するなら、あえて外国人に人気の店を外国人が集まる観光地にたてるという戦略も考えられなくもないかもしれません。競合店は脅威でしょうが、そこはひとつ日光の魅力が高まれば全体に波及すると考えてもいいかもしれませんね。中国人・台湾人は親近感があるラーメンを好んでいるようですから、中国人・台湾人が好むラーメン屋が何かということになります。【台湾の反応】日本のラーメン人気トップ10!台湾人「一蘭が入ってないの ...(台湾の反応ブログ)を参照すると一蘭のようですが、一蘭も日光(栃木)に店舗はありません。中国人の評価は酷評も多いようです(中国人「なんでみんな日本のラーメンが好きなの?中国のラーメンと ... 中国四千年の反応!海外の反応ブログ)。これは親日か反日かで説明がつく部分も多いかもしれませんね。反日は来てんじゃねぇって言いたくもなりますが、中国人はじゃあ何食べたら満足するんだよ?って反骨心が湧いてこないでもありません(中国人が好きな日本食ランキング - 3位天ぷら、2位納豆、1位は? マイナビニュース)。1位は寿司で「中国人 寿司」で検索すると回転寿司が楽しいとかで好きなようです。2位の納豆は検索してみると興味があるだけで口にあわないようです。茨城残念。3位の天ぷらで検索したら答えらしきものがHit。中国人が食べたら涙が出る、日本のソウルフード(livedoorニュース)>中国のネット上には今や、日本の「美食」にかんする情報があふれており、日本料理の持つ繊細さ、視覚的な美しさ、季節性などが賞賛されている。その代表格は寿司だ。しかし、中国の女性向けメディア・PCLADYは昨年12月、寿司だけが日本料理ではなく、大衆的な料理にも日本らしさがあふれているとして「おいしくて涙が出る」8つの料理を紹介している。>記事が挙げた「涙が出る」料理は、天ぷら、お好み焼き、おにぎり、たこ焼き、流しそうめん、鍋、焼き鳥、焼き肉の8種類。・・・中国人狙いの観光地は(ナゼカ急に来なくなったりマナーが悪くて上客が逃げても責任はとりませんが。誰が何と言おうとも筆者は中国を疑いの目で見てますし変なことをしたら文句を言います)、この辺で良い店を揃えておけば確実に計算できると思います。売られた勝負は買うにしても、勝てる勝負を確実に勝つのが基本ですね。

食についで訪日客が日本に期待するのはショッピングですが、日光は期待されていません。

訪日外国人観光客は「何を」「どこで」「どのような決済手段で」買い物をしているのか?

>主要国籍ごとに訪日外国人観光客が何を購入しているかを一覧にした表ですが、この表によると、日本を訪れた外国人の63.5%が日本で「菓子類」を購入しており、48.3%が「医薬品・健康グッズ・トイレタリー」を購入しています。

菓子インバウンドに可能性はあるようです(インバウンド × お菓子メーカー:訪日客向け商品の開発に取り組む製菓業界 ... 訪日ラボ)。韓国の購入率は高いですが、購入金額で言えば台湾・香港・中国ですね。やっぱり少し韓国はケチなのか。ポテチとかそういう普通のお菓子を買っていることが想定されます。単価が高いのはより高級菓子志向でしょうか。日光の場合も台湾は多い訳ですし、栃木の菓子含む定番土産はそれなりに効果はあるはずです(栃木でこだわりの和菓子20選〜名店から穴場まで〜 友人に絶対喜ばれる!栃木県の定番人気おすすめお土産15選 RETRIP)。京都なんか土産物屋多いでしょう?日光にショッピングの期待が無さ過ぎるのだとしたら、取りに行けば掘れる可能性はあるはずです。

ついで数の多い「化粧品・香水」(42.3%)、単価の高い「カメラ・ビデオカメラ・時計」あたりは近隣の東京との連携ですね。「マンガ・アニメ・キャラクター関連商品」あたりもまずまず購入されているようですが、外国人で日本語ができる人がどれだけいるか考えるとマンガ・アニメそのものではなく、母国で放映されている・出版されているキャラクターの関連グッズに可能性を感じますね(調べても簡単には分からないんですが推測です)。本家の日本の方が充実していて当然ですからね。東京がやるしかないんですが、そういうグッズを取り扱う店が外国人対応をすれば効果が出る気はします。>この中で興味深いのは、「都心の複合商業施設(18.6%)」、「鉄道駅構内の店舗(10.9%)」よりも、 「観光地の土産店(31.0%)」のほうが圧倒的に利用されている ということです。田舎の観光地だからと言って「インバウンド対応をしても意味がないのでは?」と言わず、しっかり外国語メニュー、指差し会話ツールなどを導入すれば、一定の効果が出ると言えるでしょう。

訪日前の期待で最後に触れたいのは歴史伝統文化体験です。これは22.8%とそれなりに人気が高いです。

日本歴史・伝統文化体験ランキングTOP10

1位の温泉は訪日前の期待では別立てになっていますが、他の9つはどれも東京との連携でカバーできると思います。大阪でも全部やれるでしょうね。京都との連携も有り得ますし。注目したいのは5位の殺陣です(殺陣教室の情報なので盛っている可能性はありますがw)。直ぐに思いつくのは日光江戸村ですね(栃木県の外国人観光客に人気の観光地5選!インバウンド拡大には魅力発信が鍵に)。日光江戸村・日光東照宮・あしかがフラワーパーク・中禅寺湖(日光)・殺生石(那須)・華厳の滝(日光)が挙げられています。日光東照宮を日本周遊の一環として回るのもいいですが、栃木だけでも結構ありますし、関東・東京を視野に入れれば更に詰め込めますね。世界遺産の認知度がそれだけ高いということなのでしょうが(日光とあわせて行っているのが京都、大阪、飛騨高山、広島のようですから、大阪は別の理由のようですが(参考:インバウンド・バブルに沸く大阪、人気の秘密は?道頓堀はアジア系を中心とした来阪外客で空前の大賑わい 投信1)、他3つは明らかに世界遺産目当てですね。単に認知度の問題でしょう(逆に言えば認知度さえあげれば他の文化遺産も可能性があるのでは?)。殺陣と言えば鹿島も何かできないかと思わなくもないですが(本物ですからね)。

いい記事が見つかったので大阪を検討してみます。

>国土交通省が3月21日に発表した公示地価(2017年1月1日現在)によると、商業地が+1.4%上昇(2年連続のプラス)、住宅地が+0.022%上昇(9年ぶりのプラス)、全用途が+0.4%上昇(2年連続のプラス)となりました。

>今回も、大都市圏(東京圏、大阪圏、名古屋圏)を中心に商業地の地価は堅調に回復していることが注目されました。特に、大阪圏の地価上昇が著しく、商業地の「上昇率」では全国上位5位全てを大阪市が占めました。

>ちなみに、上昇率第1位は、道頓堀1丁目にあるフグ料理店「づぼらや」前で、直近1年間で+41.3%も上昇しました。極めて大きな上昇率と言えます。

大都市圏が強いのは予想通りとしても大阪が特に強いことは筆者は知らなかったですね。

>大阪の商業地価の上昇を支えている最大の要因は、何といっても外国人観光客の急増です。

>訪日外国人観光客のうち大阪に立ち寄った「来阪外客」は、2011年158万人→2012年203万人(+28%増)→2013年263万人(+30%増)→2014年376万人(+43%増)→2015年716万人(+90%増)→2016年941万人(+31%増)と推移しています(出所:大阪観光局)。

>特に、2015年以降の伸び率が急拡大していることがわかります。実際、大阪の宿泊施設は需給がひっ迫しており、ホテル代は軒並み高騰しています。

>確かに、アベノミクス始動以降は日本全体への訪日外国人旅行客数が増えていますが、2012年836万人(+34%増)→2013年1,036万人(+24%増)→2014年1,341万人(+29%増)→2015年1,974万人(+47%増)→2016年2,404万人(+22%増)の推移と比較しても、来阪外客数が大幅に伸びていることは一目瞭然です(出所:日本政府観光局、観光庁)。

アベノミクスインバウンドの最大の勝者は大阪だったというのは意外です。安倍政権に近い維新と大阪自民は争っている場合じゃないんでしょうか?それはともかく・・・

>前出の大阪観光局が実施した『関西国際空港 外国人動向調査結果』によれば、「訪れた場所」の第1位が道頓堀(難波、心斎橋)の71%、第2位が大阪城で60%、第3位のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下USJ)はやや差が開いて35%でした。

>また、「訪れた結果おすすめしたいと思った」第1位がUSJの82%、第2位が大阪城の73%、第3位が道頓堀の72%という結果でした。

>本当にザックリ言うと、この3か所の人気が突出して高く、第4位以下(通天閣、梅田スカイビル空中展望台、観覧車“HEP FIVE”など)を大きく引き離しています。

道頓堀と大阪城人気が突出しているようですね。USJが凄いところは行ってみた結果の満足度が非常に高いところです。

>まず、これら人気スポットは4位以下も含めて、道頓堀を中心に集約されています。“徒歩圏にある”というのは言い過ぎですが、たとえば、午前に大阪城、午後にUSJ、夜に道頓堀というように、その気になれば1日で周ることが可能です。仮にUSJで1日丸々費やしたとしても、翌日に大阪城、通天閣、梅田スカイビル、HEP FIVEを全て周ることはまったく問題ないはずです。

東京がコンパクトな観光地でないとは筆者は思わないんですが、上で触れた中国人の食の好みを考えると、道頓堀が強い理由が見えてくる気がします。大阪城にあたる城も東京にはないですからね。ディズニーランドはUSJに対抗できると思いますが、上海と香港にあるのが難でしょう。USJもシンガポールにあるのが注目度で道頓堀・大阪城に引き離される理由なのかもしれません。観光全てに言えますが、やはり見たことの無いものに興味があるみたいですね。筆者などは鉄筋でエレベーター付きの大阪城よりはちょっと遠くても姫路城の方が・・・と思ってしまうのですが、本物志向がないのかより巨大なものに惹かれるのか近場がいいのか修理が影響したのか(終わっているようですが)。東京の観光地と言っても大体24区で完結するでしょうから、伸びが大阪に比べて今ひとつだとしたら、コンパクトさと言うよりコンテンツが近場のアジアに弱いのかもしれませんね。

>そして、夜の街である道頓堀にも、その秘密があります。ご存知の通り、道頓堀にはランドマーク的な広告や看板がたくさんあります。外国人観光客は、こうした派手なデコレーションが大好きと考えられます。

>実際、道頓堀のグリコサイン(注:江崎グリコが設置している看板)前では、自ら“グリコポーズ”で写真に納まる来阪外客が大勢いました。また、来阪外客が長蛇の待ち行列をなしている飲食店(串カツ、ラーメン、回転寿司、たこ焼き等)は、ほぼ例外なく派手な看板を掲げています。

外人がネオンサインが好きかどうか定かではありませんが(欧州では看板・広告の類がそもそも少ないようです。参考:欧州のネオン 東京システック)、韓国人はネオンが好きなようですね。参考:ネオンサイン | 韓国情報サイト 모으다[モウダ] 香港はネオンサインのイメージがありますね(香港観光の定番!上空を埋め尽くす名物の看板について NAVERまとめ)。日本をけばけばしくしろとも思いませんが、道頓堀はこれで成功しているようですからいいんでしょう。歌舞伎町もネオン街ですけどね。池袋も渋谷も六本木もネオン街ですが。

大阪がコンパクトだから強いかどうか別としてコンパクトそのものが観光に不利だということはないと思います。大阪だけでなく近隣の奈良・京都にも中国人は来ているようです(マナーが悪いらしいですが)。京都・奈良が近いのも大阪の魅力でしょう。高野山(和歌山)も中国人に人気のようです(マナーが悪いらしいですが)(高野山インバウンドに関してはこちら「【高野山のまちづくり②】外国人観光客であふれる高野山。今、密教の聖地で何が起きているのか LIFULL」>世界遺産というブランド力を誇る高野山でも、信者の減少はボディブローのように効き始めている。宿泊客がこのまま減り続ければ、宿坊寺院は維持できなくなり、やがては高野山の伝統的な景観が失われるのではないかと危惧する声もある。それを食い止めるためには、「いかに宿泊客を増やすか」が鍵となる。1200年の仏都・高野山もインバウンドなくしては存立できなくなる時代が、もうそこまで来ているのだ)。「高野山 中国人」で検索して(何故か)見つけたのは富田林観光(【富田林市観光協会】とんだばやしナビ)。城之崎温泉インバウンドもあるようです(4年で30倍! データ分析でインバウンド需要をつかみ取った城崎温泉 日経トレンディネット)。こちらは中小が多く欧米向けのようです。>もう一つ、欧米の個人客をメインターゲットとする取り組みが特徴だ。これには城崎温泉の環境が背景にある。中小規模の旅館が多く、団体客を受け入れられる大規模旅館は少ない。「爆買い」で訪れる中国人の団体バスツアーの来訪は期待しにくい。そのため、もともと個人旅行による訪日が多い欧米の個人客を狙うことにした。・・・来ることは来るらしいですがね。有馬温泉も個人客中心にインバウンドはあるみたいですね(有馬温泉(神戸市北区)も訪日旅行客増の恩恵、増える外国人旅行客 ... ツーチャイナ)。和歌山もインバウンドはちょっと頑張っているようですが香港人に好かれているという特徴があるようです(一番が函館・二番が和歌山なのだそうです)(香港人が和歌山を好むワケ 日経ビジネス)。成功の鍵は顧客視点のユーザーインだそうです。>マーケティングの観点から言えば、従来の観光強化の対策は「プロダクトアウト」の発想だった。作り手の立場から顧客に提案していたわけだ。それを市場や顧客のニーズに応える「マーケットイン」「ユーザーイン」の発想に切り替えた。・・・大阪・京都・奈良のような強力な武器が無くても結構工夫と努力でやれるようですね。>「世界で一番日本好き」と言われるのが、香港の人々だ。訪日のリピート率は世界の国・地域で最も高く、驚異の82.2%(観光庁調べ)に上る。・・・中国が反日教育とか始めちゃったら日本の観光に打撃もあるかもしれませんね。そういう観点で香港を見るのもいいかもしれません。台湾もそうですが。

以上ですが、全体の感想としては大阪の強さを考えるとアジア人の好みを分析すれば近場だから伸びるは伸びるでしょうね。文化は訪日数自体は少ないですが欧米の方が好みというか伸びしろを感じます(なぜ欧州の観光客は日本よりタイを選ぶのか 東洋経済オンライン)。タイが強いのなら沖縄ももっといけるかもしれませんね。インバウンドが全てではありませんが、可能性を感じる自治体はチャレンジしてみては?

※深夜3時30分終了。駆け足でやったつもりですが食事をはさんだだけで10時間ぶっ通し。さすがに予告していた通りに全くできません。残念ですが。幸い月曜夕方から開いてますから、日曜までを月曜までとします。申し訳ありません(笑)。知らないことが多い。

本日8月26日の予定

2017-08-26 16:58:20 | 日記
先ほど愛媛リーダー塾第3講(講師井原巧参議員議員)に出席してきました。いろいろ書くべきところが出てきたのですが、まずは途中になっている茨城開発を片付けていきます。単純に昨日までにやるはずだったのに、まだ完成していないですからね。今は経済を優先したいというのもあります。工事中の表記は消して新たに記事をたてます。

茨城の記事遅れて申し訳ありません。県知事選(明日)目的で書くには遅すぎますね。まぁ3つの補選もありますから(茨城県知事選と3つの補選、安倍首相が二階氏に全勝を指示 TBSニュース 25日 18時53分)。茨城県知事選が気になったのも4日前ですから(大激戦! 恩師の墓参に訪れた菅義偉官房長官が「魅力度最下位ということは…」と反自民の現職をチクリ 産経ニュース2017.8.22 20:59)、ニートではない筆者にはどうしようもないところはあります。先の新潟県知事選も負けましたしね。どうなるか結果は分かりませんが、それほど自分の意見に期待している訳ではありません。何か面白そうだなってところを掘りに行っているだけなんですね。

今週やると書いたことも今のところ勿論やるつもりです。明日にかけて山盛り書ける気になっているので、あまり期待せずお待ちいただければと思います。

戦略的互恵関係とシェア経済

2017-08-26 10:46:55 | 政策関連メモ
日経26日社説「日本の活性化にシェア経済をいかそう」を読みました。

安倍政権も投資を促進する努力はしていると思いますが、中々上手くいってないんですよね(「閑古鳥鳴く官民ファンド 巨額資金、活用1割未満も」日経新聞 2017/8/26)。筆者も投資が何故上手くいかないかひとつひとつ考えてみたいとは思っていますが、まずは前に記事も書いたシェア経済について書きます。

>シェア経済の第一のメリットは消費者の選択肢が増え利便が向上することだ。例えば最近話題の自転車シェアでは、今月から中国の摩拝単車(モバイク)が札幌市でサービスを始めた。スマホ操作で手軽に自転車をレンタルでき、用がすめば市内に多数設ける駐輪場のどこかで手放せばいい。

>この自転車シェアの仕組みが中国で生まれ育ったことにも注目したい。ネットを活用した新規ビジネスが米国勢の独壇場だった時代は終わりつつある。日本企業からも世界に通用する事業モデルが生まれることを期待したい。

自転車を利用した観光は可能性があるかもしれませんね。わりと自転車の貸し出しは愛媛でもやっていると思うのですが(まつやま観光レンタサイクル 松山市ホームページ レンタサイクル料金・ターミナル情報 | サイクリング | SHIMAP しまなみ海道 ...)、観光地の多い地方では強力な武器になるかもしれません(東京なんかだと自転車邪魔だから電車を使えですが)(通勤・通学用なら自分の自転車でいいと思いますから、やはり一時滞在者向けですね)。中国のモバイクに関して何が違うのかに関してはこちら(自転車シェア中国「モバイク」、日本で10カ所展開へ 日経新聞 2017/8/22 21:09)。筆者は中国を全く信用しておりませんが、新しいサービスを生み出しているとしたら、そこは素晴らしいですね。まぁ日本も投資先に困っている訳ですから、遠慮なく新しい波にはついていった方がいいと思います。本当は自分達で新しい波をつくっていくことが大事なんですけどね。

ただ、中国の投資そのものは問題ですね。筆者は中国の日本に対する投資は合弁・技術移転・投資資金を引き揚げないことを条件にすべきだと思います。それが出来ないんなら、中国の投資はお断りするべきではないですかね?もしくは中国が合弁・技術移転の規制の撤廃・投資資金の自由な引き揚げを認めるかですね。中国の一方的な我侭を許すほど筆者は優しくありません。まぁ別に中国の新技術とかなくても同様な技術は幾らでも開発できるでしょう。知らんけど。中国は知的財産権を主張したいなら、まずは自分が守る姿勢を見せることです。いろいろ中国や経済を見てきた結果、筆者は今のままの中国の投資を認めるべきか強い疑問を抱くようになりました。

>業務委託したい企業と働く人をネット上で結びつけるクラウドワークスの登録ワーカー数は130万人に達した。育児中の母親や資格取得のために勉強中の人などフルタイムでは働けないが、すきま時間と専門スキルを生かして副収入を得たい人に好評という。

多様な働き方を認めるのは今の日本に適しているかもしれませんね。仕事さえできれば、在宅で仕事をしてもいいんでしょう。ただ派遣もそうでしたが、理念はともかく実際にこういう下請けをやらせてみると、単なるコストカット・搾取の手段に化けかねませんからね・・・。企業がこういうシステムを人件費削減によるお金儲けに繋げないよう(人件費削減を否定するつもりもありませんが、今の日本の政策の方向性はデフレ脱却ですから、政府が人件費削減を誘導することは問題が多いと思います)、監視・指導・規制することも必要でしょう。理念としては「フルタイム働けない人に仕事の機会を提供する」でしょうか。企業は(先に書いたことと矛盾するようですが)コストカットになり、働き手は働く機会が得られるというwin-winの政策です。コストカットに否定的なことを書いたのはやりすぎる企業が出てくるからです。これを規制せねばなりません。具体的な指摘は避けますが検索をかけてみると在宅ワークで報酬を得ることが難しいことを告知して募集をかけているところがあるようです。告知しているからいいだろうではなく、まともな報酬が得られない企業は違法にするべきでしょう。少なくとも実態を精査して認可するか、自ら実態を公表させるべきです。報酬を企業秘密にしたいのであれば、報酬を曖昧にしたまま人を募集をかける行為を違法化するしかありません。検索で上位に出てくるということは、今は違法ではないんでしょう。最低賃金の理念にも反してますしね。在宅ワークでも最低賃金は保証すべきでしょうね。それで成り立たない仕事は仕事(ワーク)を名乗るなってことですね。そういうのはギャンブル・趣味・ボランティアを名乗るべきですね。働く意志があるけど理由があって働けない人を政府は助けていくべきでしょう。働く意志があるというのはお金が欲しいということですし、嫌がる人を働かせる訳でもありませんから誰も困らないし、所得が増えて消費が増えればデフレ脱却の一因になります。育児中でも余った時間で働けるなら(別に働きたくない人を働かせようとしている訳ではありません)、お金がないから2子目、3子目を諦めてしまう方の助けになり少子化対策とも有効だと考えられますよね。どうも需要があるようですしねらい目でしょうね。理念はいいはずですから、とにかく副作用に気をつけ制度を見直すべきです。

筆者は中国の一方的な我侭を容認しない形でなら、戦略的互恵関係(ウィキペディア)も必ずしも反対ではありません。自分のところは規制するくせに人のところでは自由を謳歌するのが許せないんですね。

需要を巡る政策の逆説

2017-08-25 19:32:39 | 政策関連メモ
デフレマインドを払拭するための政策ですが、一見需要が足りないなら国民にお金を配ったり国が投資したりして需要を創ればいいのでは?って思いますよね。筆者はこういう考え方は×だろうと思っています。まぁ消費性向の低いお金持ちからとって消費性向の高い低所得者に配ればある程度需要増になると思いますが、所得税を上げたらお金持ちの方々が国外に逃げちゃいますからね。あまり現実的とは思えませんね。消費税を減らしたところで、筆者は今のままだとどうせビックリするぐらい貯金増になると思いますよ。国が投資するとか言っても、使わない道路とか建てた所でカンフル剤が切れたところで、また投資しなきゃいけなくなりますしね。インフレにしてしまえば、デフレマインド払拭のひとつのきっかけになると思いますが、穏やかなインフレ程度でお金を使ってくれるかやや疑問は残ります。

ではどうしたらいいかですが、筆者は供給サイドの改革なんだろうと思います。おかしいと思います?でも供給サイドとは何かと問われればまぁ大体商売人のことですからね。お金を使っていただくプロを後押しすることが持続可能な需要増になるってことじゃないかですか?お店が儲かるってことはお客がお金を使っているってことなんです。本当は民間が提言して国がやるのが筋なんでしょうが、待てど暮らせど企業の方々も内部留保してしまうので、国が余計なおせっかい的に説得的な成長戦略を示して、ちょっとお金を使っていただこうというこですね。

具体策としてはひとつはインバウンドですね。これは安倍政権が力を入れていますが、日本はこれまで観光で努力してこなかったので、伸びしろは幾らでもあるでしょう。デービット・アトキンソンさんの本とかなるほどと思うところが多い。例えば京都は文化遺産が多い世界的な観光地ですが、学芸員の方々とか研究ばかりで観光客に対する説明能力がないと言います。また、日光は地元の資材を使って物凄くメンテをしており、日本の伝統産業の雇用を凄く支えているようですが、他はそういうことを段違いにしないと言います。掘れば何となく惰性で漫然と生産性が低いままでいたところが発見でき、それの改革を政府が後押しすることで需要増を狙います。儲かる観光地→維持のための雇用増・発注増みたいな感じですね。世界遺産みたいなものも世界的ブランドですからひとつの目安として使えるものは使っていけばいい。世界で勝負できなさそうなところは、まだ成長の余地がある大都市圏に住む人々に観光をアピールしていくとかね。

大都市圏の開発は茨城とかで少し書きましたが、これも押せばまだまだ伸びるでしょう。まだ人口増えますからね。現につくばエクスプレスは予想以上に伸びた訳で、この辺は何となく甘く見られている可能性が高いと思います。魅力的な投資プランがあればお金持ちの方々の財布の紐も緩むでしょう。

ひとまずこの辺にしておきますが、お金を配る発想から脱却してお金を使っていただくための供給サイドの改革を考えることが重要だと思います。

ヒダリーも頑張れ~

2017-08-24 14:35:06 | 護憲勢力と仲間達
読者に左翼な方々、左翼に同情的な方々もいらっしゃるみたいですしね。悪口こんなに書いてるのに変わってるなと思うのですが、少しだけ民進党代表選に関して書きます。これまで書いてきた経緯があるので気は進みませんが止む無しですね。要らないって方は読み飛ばしていただければ。

保守視点で見ると憲法改正への態度とか見てしまいますが、民進党的には政権交代の基盤ができるかどうかでしょう。支持率とか低すぎますしね。それには安倍政権・自民党のいいところは学びつつ、安倍政権や自民党にはできないことを打ち出していくしかないでしょうね。当たり前ですが。

筆者が怒られてしまうのでちょっとだけですが、世襲とかクリーンな政治とかで自民党を嫌っている人もいるのではないかと思います。筆者は別に世襲でも実力があればいいと思いますし、汚職は×ですが疑惑を疑惑のまま垂れ流されてもな・・・って思いますが、実際のところ、そういうイメージで反自民的な方もいらっしゃいますよね。まぁそういうのもひとつの意見ですから。民進党は第2自民みたいに見られているところもあって、共産党の方が(ドデカイ欠点は多々有りますが)そういうところまだ潔いと見られているところはあると思います(だから似たような支持率になる(笑))。他所の国の共産党政権とか見ていると、普通以上に腐敗していますから権力をとってないだけかもしれませんがね。レッドチーム北チョンもキンペー氏も世襲ですし。まぁイメージですね。

民進代表戦に興味はありませんから(ほとんど記事を見てませんから)、そういうことも議論されているなら申し訳ありません。健闘を祈ります。グッドラック。

茨城開発

2017-08-24 07:36:40 | 政策関連メモ
首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス(ウィキペディア)

>開業直後には、一部の在京テレビ局などが昼間の当時まだ閑散とした普通列車を取材し、本路線の有効性について疑問視する論調を展開したこともあった。初年度の乗客数は3,469万人で、1日平均の乗客数は開業前の予想「135,000人」を超える150,700人であった。2007年3月には開業20か月目で累積輸送人員1億人を突破した。1日の平均乗客数は2007年4月に239,000人、2008年11月に266,100人、2009年4月に270,500人を記録し、目標の27万人に到達した。

>初年度営業収益は予想の90億円を大幅に超え、140億円となった。ただし、最終損益は減価償却費109億円を計上したなどのため、49億円の赤字であった。その後、増発のための車両増備による減価償却費増があったものの、2008年度決算にて減価償却費込みの営業黒字を達成した。さらに2009年度決算では当初計画である「開業20年後に単年度黒字」を大幅に前倒しして最終黒字となった。

マスコミの皆さんにはフェイクニュースを垂れ流したことに対して猛省をしてほしいですね。つくばエクスプレスは予想以上に好調です。東京延伸の話も進んでいるとか。この理由は少子化が進み人口が減ってきている日本でも東京はまだ人口が集まっていることと無関係ではないでしょう。茨城は東京の側にあるというメリットを活かした地域づくりをするしかないですね。東京に通勤・通学する人は非常に多いですから、沿線開発はまだまだ有望でしょう。

TX!1日乗り放題きっぷなど企画乗車券も多く通勤・通学圏としての再開発だけでなく、立地を活かした観光開発の余地も大きいように見えます。

>北への延伸は、つくばから土浦市や百里基地(茨城空港)、さらには水戸市の延伸を求める主に茨城県民の要望もあるが、具体化していない。茨城県も北への延伸については消極的な態度をとっている。

常磐線の再開発が妥当なのかもしれませんね。いわきは温泉で有名ですし、フラガール(ウィキペディア)の舞台でもありましたから、フィルムコミッションの茨城と連携すれば、結構有望なのではないかと思います。首都圏に近い温泉で言えば熱海とかも盛り返しているとか何とか(あの「熱海」に再び観光客が集まっている理由 東洋経済オンライン)。人はそこにいるのですから、可能性はあると見るべきでしょう。

ただ、再開発とか調べていると希望があるのも首都圏だけやな・・・って気にもなってきますね(BEYOND 2020 首都圏 未来予想図 これから東京・首都圏はこう変わる - itot 再開発調査兵団 - 首都圏(東京・神奈川)の再開発・超高層ビル建設計画の ... 首都圏「値上がりする町」ランキング(PRESIDENT)東京都心、再開発でこれから大きく変わる厳選11エリア(All about))。完全に人口問題ですが。まぁ他の地方もどうすべきかキチっと考えていきたいですね。人口増加があるとこれまでの成功体験でイージーに成長できますからね。人口増加のない地方はハンディを自覚して自分で工夫するしかないでしょう。東京が人口増加するのは首都があることが大きな一因でしょうが(どこの地方も県都の人口が多いので誰もが知っている事実です。公務員が増える効果が大きいのか、政策的に自分達に利益を誘導しているのか)、首都を移転させることにほとんど意味は無いと思います。首都は結局ひとつですからね。47国に分かれるなら分散効果もあるでしょうが。大都市のデメリットだけ見てもしょうがありません。大規模都市にはニッチ産業を成り立たせるという効果もあります。マイナーな仕事やマイナーな趣味が十分成り立つためには数がどうしても必要なんですね。アマゾンのロングテールと同じです。大規模書店ほど本の種類が多いでしょう?規模の経済が競争力なんですね。首都圏の大きさは世界最大ですが、移民がそれほどいなくても(?)、ある意味多様性も世界最大でしょう。少なくともその可能性が十分あります。目立たぬようあまりガンガン言ってないにしろ、こんなことは誰でも知っています。人もドンドン集まっています。筆者は足を引っ張るつもりもありませんが(存在そのものが悪とか首都よこせとか言わないってことです)、東京が地方の足をひっぱるのは止めて欲しいですね(東京五輪で地方が木材“供出”「戦時中と同じだ」「都民ファーストか」ネット上に反発 林野庁は困惑 産経ニュース2017.8.24 08:00 > 2020年東京五輪・パラリンピックで木材を全国の自治体から公募して、選手村の交流施設に使用する方針が示されたことに、インターネット上で「戦時中の“金属供出”を思わせる」との批判が噴出している。自治体からの申し出をきっかけに計画されたプロジェクトだが、開催費用の増加が目立つことなどから、「負担を関係のない地方に押しつけるのか」などの声も上がっている。思わぬ反応に、東京五輪を林業の成長産業化に向けた転機にしようとする林野庁にも困惑が広がっている。> そもそも、選手村の施設に木材を使用することは立候補時から決まっていた。国際オリンピック委員会(IOC)に提出した立候補ファイルには「日本の文化を感じてもらうため、プラザの設計は日本の伝統的な建築様式を取り入れ、木材を使用する」と記載されている。> この規約を見た自治体から、「ぜひ、うちの自治体でつくった木材を使ってほしい」という要望が寄せられたのが、プロジェクトの発端だ。自治体にしてみれば、地元の特産木材を宣伝する絶好の機会となる。組織委は、各地の独自性を生かして、大会コンセプトの「多様性と調和」の象徴にもつながるとして、自治体から木材を「借りる」形をとった。IOCの規定上、大会後も商業利用ができない制約もあり、学校などの公共施設などで活用してもらう案を採用した。> 国内の木材生産の産出額は、昭和55年の約1兆円から、近年は2000億円程度にまで低迷しており、産業としての危機的状況にある。林野庁幹部も「『無償でもいいから使ってほしい』と宣伝したいのが地方の本音」と林業者の窮状を明かす。>木材を公募するといっても、林業者が無償で木材を“召し上げられる”わけではない。同幹部は「各自治体から林業者に費用は支払われるため、一定の産業育成にもつながる」と説明する。ただ、自治体が一定の費用負担をするのも事実で「あとは、各自治体の住民が納得するかどうかだ」(同幹部)としている。(経済本部 高木克聡))。いや、フツーに東京が買ってくださいよ。金もあるんだし。宣伝になるから地方が負担しろじゃあねえ・・・。オリンピックは何処でやるんだって話です。こういう足元を見る商売をやるから首都や大企業がますます無駄に強くなるんじゃないですか?地方に金をバラ撒けともいいませんが、商品代は払え。日本の後押しを得るため自分でつくった計画でしょう?組織委のせいにしてもしょうがないというか、組織委のおかげで誘致できたんだし、何処まで守銭奴なのかって思いますね。外国産の木材を使いたきゃ使えよ。協力しねーぞぐらいの気持ちですね。自治体も自分のところの木を使ってほしいから「ウチが金出す」とか媚売っちゃうんでしょうね。それに東京が胡坐をかく。東京は率先して殿様商売を止めるべきですね。地方も地方で金も出せないなら使っていらんわぐらい言わないと。それで仕事が来ないなら、儲かりませんから、その商売は畳むべきなんです。金が入らないのに続けられる仕事はありません。五輪で使われたからと言って窮余の林業がそれで救われるとも思いませんが。無償でやるのがボランティア・趣味です。まぁ世の中には趣味に大金かける人もいますしね。地方もヨユーぶっこいてんなって感じですね)。

茨城都民 - Wikipedia埼玉都民 - Wikipedia千葉都民 - Wikipedia神奈川都民 - Wikipediaって言葉がありますね。この辺は本当は東京に吸収合併した方が効率はいいです。筆者は道州制論者ですが(実現不能と思っていますが)、最大の理由は首都圏のように事実上一体のものが分割されている非効率が目も当てられないからです。まぁ日本もある日突然現れた人工国家じゃないですからね。効率だけで全てを決められないところはあります。都道府県制度は令制国や藩をある程度下敷きにしていますし、明治以来の積み重ねもありますから、このままで対応するのがベストではあるんでしょう。でも事実上の都民が増えているという現実から目を逸らしてもしょがないですからね。後は大阪も奈良府民 - Wikipediaとか兵庫府民 - Wikipediaとかいますね。巨大な実害もあります。関空が不便なところにあるのがそれでしょう。ハナから神戸沖あたりにドデカイのを作って一本化していたら全てが丸くおさまっていました。もう遅いですけどね。

憲法76条2項と軍法会議・軍刑法の議論

2017-08-23 00:37:47 | 政策関連メモ
佐藤正久氏ツイッター経由で産経ニュース

“素人”裁判 国防が「殺人罪」 一般法廷 軍事的知識なく…「これでは戦えない」(産経ニュース 2017.8.22 01:00)

>仮に米軍と北朝鮮が戦火を交えれば、北朝鮮からボートピープルが日本に押し寄せる事態が想定される。この中に武装工作員が紛れ込んでいれば、海上保安庁や海上自衛隊が対処に当たるが、武装工作船と間違えて避難民が乗ったボートを撃沈すればどうなるか。

>非戦闘員の殺害は戦時国際法に反する。だが、日本にはこれを裁く軍法会議も軍刑法もない。市民団体などが「殺人罪」で告発すれば、自衛官は一般裁判所の法廷に立たされかねない。

こういう論点は外交安全保障に関心のある保守派の方々には理解されると思うんですが、9条2項でも苦労していますからね・・・。多分軍人が軍人を裁くと甘くならない?というイメージが導入を邪魔するんだと思います。また在日米軍の犯罪の処分が甘いというイメージ(アメリカ自身が認めているようにも思います)が軍法会議の有用性を訴える上で強力な足枷になるでしょう。沖縄に反米闘争があるのも全くの無根拠ではないと思います。日本は地位協定に関してアメリカに言うべきことは言ってきているとは思うんですけどね。まぁアメリカがもうちょっとハッキリした沖縄に対するメッセージを送ってくれればやり易いんですけどね。米軍は沖縄県民の理解を得る活動をやっているのは知っていますが、犯罪に対する甘い処分はそういう努力を結構台無しにしてしまうと思います。

在日米軍だけ処分が甘い? 性犯罪の3分の2が不起訴とAP報道(NewSphere Feb 10 2014)

>国を守るため、あるいは海外での人道支援のために働く自衛官が命令で行った行為が「殺人罪」に問われかねない。しかも、その罪を裁くのは、必ずしも軍事的知識を備えているとはいえない裁判官だ。そんな不条理が存在する一因が憲法76条2項だ。

自民党憲法改正案も76条2項の問題を指摘していないですね。筆者も言われるまで気付きませんでした。気付いている人は勿論いるんでしょうけど、まぁ常識的に考えて実現は難しいということで言ってないのかな?事情は良く分かりませんが。でもどんなに困難でも提案しないと実現もないですからね。筆者は76条2項も改正したらいいと思いますが。下手に動くと政権運営の邪魔になりかねないので、政治家の皆さんが様子を見ながらになるんじゃないかと思います。国民の否定的世論が明確に打ち出されてしまうと巻き返しが面倒になりますからね。ヒダリーな方々が鬼の首をとったようにガンガン旗を振るのも世論と同調してしまえば非常に厄介です。

>結局は刑訴法の例外規定で送検までの時間を延長できることで落ち着いた。だが、逮捕した海賊を日本で裁いたケースは、23年3月に発生した商船三井タンカー襲撃事件の1件にとどまっている。

その一件は確認できましたが、他に逮捕があったかあったらどうしたかが良く分からないですね。また、この海賊は日本の船に侵入した海賊を米軍が逮捕して日本に引き渡したものであるようです。2016年 海賊対処レポート - 内閣官房(30p) 海賊は自動小銃を発射しながら操舵室に押し入り操舵までしていますから、軍法も無く環境整備が十分ではない自衛隊が対処するのは難しい任務なのかもしれません。でも、ソマリア沖を通らないとヨーロッパに行けないですからね。一々喜望峰周りや北極航路・太平洋~パナマ運河~大西洋を通ってヨーロッパに行く訳にもいかないでしょう。失礼ながらソマリア人も海賊ぐらいしかやることがないんでしょうから、中々自ら取り締まらせることは難しいですね。安定した政権ができて援助でもしておけば自分で取り締まってくれるのかもしれませんが。ソマリア内戦(ウィキペディア)ソマリア派遣が悪い政策だったと言うつもりもないですが(当時筆者は肯定的だったように思います)、海賊に十分対応できる体制かどうかは疑問ありますね。諸悪の根源は憲法改正を真摯に話し合わず聖域をつくろうとしているゴケンな方々だと筆者は思います。自分達が通る海域の海賊の対処ぐらい自分でやるべきで(あるいは手段があるなら現地政府にやらせるべきで)、寧ろ米大陸のアメリカがここまで出張ってるのはさすがやなって感じですね。ヨーロッパ-アジア航路でヨーロッパやアジアが頑張るのは普通だと思いますがね。スーダンもイラクも然りでなし崩し批判は一定の意味はあると思いますが、そもそも必要な法改正をさせない方々が批判してますからね。二度とマッチポンプという言葉を使うなよって感じですね。筆者的には奴らがマッチポンプという言葉を使う度に氏刑にしたいぐらいです。分かんねーなら黙ってろ。あくまで抵抗するなら確信犯はスパイ法でも作って自発的な国外退去まで追い込むよ。好きなだけ心の祖国で喚いてろ。失敗した諜報員に優しい国かは知らないが。

>20年2月、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が千葉県の野島崎沖で漁船と衝突する事故が発生した。この際、業務上過失致死罪などで起訴されたのは、当直だった水雷長と航海長だった。2人は最終的に無罪判決が確定したが、あたご艦長は自衛隊法に基づく懲戒処分を受けたものの起訴されることはなかった。

>米軍で同じような事故が発生すればどうなるか。13年2月、愛媛県立宇和島水産高校の実習船えひめ丸が米原子力潜水艦に衝突され9人が死亡した事故では、原潜艦長らが査問会議にかけられ、名誉除隊に追い込まれた。指揮官が責任を負うのが、軍事組織の常識だ。

>元海将の伊藤俊幸は「艦長が何ら罪を問われない状態は軍事組織としてはありえない」と指摘する。戦う組織にとって、指揮官の命令が隊員に徹底されることは不可欠だ。伊藤は「いざというときに責任を取れない艦長に、なぜ偉そうに命令されなければならないのか、ということになる」と警鐘を鳴らす。

イージス艦衝突事故(ウィキペディア)

>当時最新鋭であったイージス護衛艦「あたご」(乗組員281名、基準排水量7,700トン)と新勝浦市漁業協同組合所属の漁船「清徳丸(せいとくまる)」(乗組員2名、総トン数7.3トン、全長16.24m、幅3.09m、深さ1.18m、ディーゼル機関 出力435kW)が衝突。

>「清徳丸」は2月19日0時55分にマグロのはえなわ漁目的で川津漁港(勝浦東部漁港の付属港、千葉県勝浦市 北緯35度9分18秒 東経140度19分48秒)を出港し、三宅島北方へ向けて航行中だった。なお父子のどちらが操船していたかは特定されていない。
※息子は船舶免許を取得していなかった。尚、港湾法、海上交通安全法の適用されない海域、又は小型船舶操縦指導員の資格をもつ者が同乗している場合に限り、免許未保有者の操縦が認められている。これに違反した場合、免許所持者は無免許運転幇助、免許未保有者は無免許運転の罪となる。

>当時の海上自衛隊は、イージス艦情報漏出事件や「しらね」の火災事故などが続いており、これらの責任を取って3月24日に海上幕僚長の吉川榮治を退任させ、石破茂防衛大臣が2か月分の給与返納、増田好平防衛事務次官を減給2か月など、計88人を処分した。
内閣改造を控えた2008年8月1日、石破は「(イージス艦と漁船の)衝突事故以来、けじめをつけたいと思っていた」と語り、この事件をきっかけに職を辞する考えを固めていたことを明らかにした。さらに、内閣官房の「防衛省改革会議」で改革案が策定されたことに触れ、石破は「改革会議報告書がけじめになるという気持ちを間接的に首相に伝えていた」と述べた。内閣総理大臣の福田康夫も石破からの申し出を受け入れ、福田改造内閣では石破を留任させず、後任に林芳正を任命した。

イージス艦衝突事件の時、軍法会議などちゃんとしたシステムがあったら、戦後レジームの空気によるバッシングはあったと思いますが、それなりの結論は出たでしょうね。こう言っちゃなんですが、衝突事件が起きたから幕僚長が辞任するとか防衛大臣が(内閣改造時ですが)職を辞するとか寧ろあまりにもトップに責任をとらせすぎる問題の方が日本の問題のようにも思えます。柳条湖事件(ウィキペディア)でも政府方針に逆らった軍部が裁かれることなく、何故か閣内不一致とかいう良く分からない理由で当時の若槻内閣が倒れています。世論の支持が軍部にあったようですが、軍部をコントロールできない政治は危険と見られてもしょうがないですね。また、イケイケドンドンで軍部を支持してしまう世論も当然諸外国に危険と見られてもしょうがない。ただ、日露戦争で血を流したことから満蒙は日本であるという意識が日本人にあったようであり、諸外国は日本に当初融和的であったようです。それが覆ったのは中国人の日本に対する蜂起が相次いだからなのでしょう。結局日本は国際世論から総スカンをくらい国際連盟を脱退することになります。日本は民主主義を勘違いして世論に合わせ過ぎるところがあるでしょう。世論に迎合してようが何だろうが、政府の方針に逆らったら軍部は処罰されるのが当たり前です。世論はそのことを分からないといけません。分からないなら法治国家の資格が無いから、アメリカでも中国でもロシアでも○○を舐めてろってことですね。処罰を受け入れ逆らうのは問題ないんですけどね。俺達の気持ちに近いから処罰なしという考えが×だということです。法は法だから曲げられないはずです。イージス艦衝突事件も必要なら艦長(及び必要なら責任者)を処罰して終わりでしょう。防衛大臣まで辞任してコントでもやってんのか?って話ですね。本当のところ。勿論事故はあってはならないと思いますが、漁船が周囲を見ていたかは疑問があるでしょう。死人に口なしではありますが、漁船は小回りが利いてよけられますが、大型船は相当早くから動かないと避けようがないので、ぶつかるまでいったのは、少なくとも漁船は周りを全く見ていなかったからだと思います。二人乗りの漁船で片方は免許なしですからね。イージス艦に責任なしとも思いませんが、判官びいきで叩き過ぎの印象です。いずれにせよ、軍法会議ないし軍刑法があったら責任の所在は明らかにし易いと思います。法が無いからあまり関係ない上の上まで飛び火したとも言えると思います。三審制の普通の裁判は責任を明らかにする用途としては時間がかかりすぎですね。ですからマスコミは世論を煽るべきなのかという疑問が生まれます。責任をとるのは理不尽なところがあっても艦長しかないと思います(人員不足とか言っていたら軍に予算を回さない政治家の責任になり政治家を選んだ国民の責任になります。戦後レジームの空気は必ずしも軍拡に融和的じゃないと思いますので、ほとんど無茶苦茶言うな。どうせい?ってことになります。政治家は選挙で責任をとるのが本来の筋ですね)。ですから、裁判は裁判としてやって、艦長を普通に処罰してさっさと幕引きにするのが正解だったと思います。企業でも不祥事が起きたら裁判を待たずに責任者を処罰するでしょう。トップの責任は然るべきところでとればいいのであって、艦船の事故は艦長までに責任を止めるしかありません。よー分かりませんが、人事配置とか教育の権限ぐらいはあるんでしょう?体制が十分でないと考えるなら、上に報告を上げて改善を促すのが筋でしょう。何もかも全てをトップのトップが判断できないですからね。

えひめ丸事故(ウィキペディア)

>愛媛県立宇和島水産高等学校に所属する漁業練習船えひめ丸(499トン)が浮上したアメリカ海軍所属のロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦グリーンビルと衝突し、エンジン周辺を損傷、5分程度の間に沈没した。えひめ丸側35名の乗務員の内9名が死亡、衝突の際に海上に投げ出された26名は救出されたが、その内の1名が鎖骨骨折、11名が軽傷を負った。

>この事故の際、浮上以前からソナーでえひめ丸の存在に気付いてはいたが、グリーンビルは民間人16名を乗せており、グリーンビルのクルー等はこの民間人の対応に追われて、ソナーによる確認作業が等閑になっていたとされ、それ以外のいくつかのミスが事故の原因とされている。

>また当時の森喜朗首相は事故発生時に休暇を取りゴルフをプレーしていたが、事故の一報を聞いた後もそのままゴルフ場に留まったことが大きな問題となり、森首相は内閣総理大臣を辞任した。

>この引き上げ・曳航作業の資金として、アメリカは6,000万ドルを投入した。このことはアメリカ国内で議論を呼び、拠出の事実のみを批判するアメリカ人も存在した。なお、英語圏のマスコミ報道ではえひめ丸について「漁船」 (fish boat)と紹介され、高校生が乗っていた実習船であることを報道した記事は少なかった。前述の産経新聞も「こうしたアメリカへのある種の“甘え”はこれきりにしたい」など、終始批判的だった。

>当時のグリーンビルの艦長であるスコット・ワドル中佐(当時)は事故の責任について軍法会議で審議されることはなく、司令官決裁による減俸処分を受けただけで、後に軍を名誉除隊した(懲戒解雇に相当する不名誉除隊ではなく、軍人年金などの受給資格のある一般退職。退職後ただちに海軍関連の企業に再就職した)。2002年12月には愛媛県宇和島市を訪れ、同市内にあるえひめ丸慰霊碑に献花した。

>時期不明、アメリカのジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領は電話で森首相に謝罪し、アメリカの責任を全面的に認めた。

こちらは責任は全て軍(原潜)にあるでしょうね。船の方が浮上してくる原潜なんて分からない訳ですから。アメリカは艦長が責任をとっており、それで本来は終わりにするべきでしょう。森首相のゴルフは日本の首相として不適切な行為だったとは思いますが、辞任はやり過ぎと思いますね。米軍と水産高校の練習船との衝突で首相がやれることは実際にはそんなにないでしょう。まぁ支持率が低いから責任をとらされただけなんでしょうが。米軍相手に高校生が死亡したことで世論が敏感になったこともあるんでしょうね。米大統領・米軍はそれなりに日本の世論に配慮しているように見えます。英語圏のマスコミは日本の世論の反応の意味が分からなくなるので、生徒が乗っている実習船であることぐらいは報道すべきだったと思います。

後、産経の今回の記事では査問会議でとありますが、えひめ丸事件のウィキペディアでは軍法会議にはかけられてないとあります。ですから、今回の指摘でえひめ丸を出すのは文脈上必ずしも適切ではないように見えます。

軍法会議(ウィキペディア)

>軍法会議には以下のような問題点も指摘される。
軍という狭い組織の中で行われるため、どうしても「身内同士かばい合い」や「組織防衛」が起こりがちで、外部からの不信を招きやすい(ソンミ村虐殺事件、えひめ丸事故)。果ては占領中の沖縄で1945年、軍法会議の有罪評決をワシントンの本省が破棄し無罪とした事例があった事も確認された。

>下士官兵などは厳格に裁かれることが多い一方、将校、特に高級将校に対する判決は寛大であることが多く、軍内部で上層部への反感が生まれること多い(富永恭次など)。

>政治的な理由などにより、法や量刑相場にそぐわない恣意的な判決が出ることがある(チャールズ・ジェンキンス)。このような問題点があるため、現在のドイツ連邦共和国のように「軍刑法」のみ定め、「軍法会議」自体は廃止している国もある。

以前の記事でも紹介しましたが、まずはドイツ式で軍刑法だけでもやるのがいいかもしれませんね。いろいろと批判もあるようですから。

軍法(ウィキペディア)

>軍法の適用範囲は国によって異なるが、主に軍人、軍属、捕虜であり、その軍事犯罪の定義は国によって異なるが、一般的に無断の任務放棄、敵前逃亡、命令違反、敵前での許すべからざる行為、利敵行為などが挙げられる。軍法会議では殺人、強盗、強姦なども犯罪であるが、これを軍事犯罪とするかどうかは一様ではない。

法的には日本の現状では敵前逃亡を処罰することは難しいということですね。これは有り得ない不備でしょう。自衛隊には高いモラルはあると思いますが、万一の時に私的制裁に頼るようでは、法治国家の名折れです。私的制裁が発動されれば兵士にとってより危険な状態でもあります(戦前そうだったように事故死として処理されるでしょう)。また、軍刑法だけ定める場合、敵前逃亡を裁判所に送って処罰するのは難しいとも考えられます。本来は有事には現場で処分するべきではないかとの疑問はあります。軍法会議によって民間人に対する強盗、強姦への処分が甘くなるようなことがあってはならないと思いますね(平時の自国民・同盟国に対しておきれば、軍に対する支持が落ちるでしょう)(有事の敵国民への無法は自国民の支持は落ちないかもしれませんが、敵国民の反発を呼びろくなことにはなりません)。便衣兵の類を誤射してしまうのは免責されるべきと思いますが。それを厳罰化すると便衣兵戦術が横行して戦争がより無法地帯になります。

政治家が議論しないことを決めているとか反対ありきで議論するとか有り得ないんですけどね。専門的な話ですから国会で真摯に話し合い、マスコミは冷静に報道することだと思います。

堺市長選で自共の相乗りは避けてほしい

2017-08-22 07:46:48 | 政局・政治情勢
維新憎し…大阪で「自民共」共闘、再び(産経ニュース 2017.8.20 18:46)

>堺市長選は、3選を目指す現職の竹山修身(おさみ)氏(67)と、維新の母体の地域政党「大阪維新の会」公認の元大阪府議、永藤英機氏(41)の一騎打ちになる見通しだ。民進党は竹山氏の推薦を決定し、自民党府連は党本部に推薦を要請している。共産党系市民団体も支援を決めた。

地方では保革の相乗り候補も結構いますが、やはりあまり望ましいことではありません。特に共産党と同じ候補を推して維新と戦う構図は自民党も理念がない政党に見えてしまうでしょう。ミンシンの共産党との連携を笑えないですよ。別に是々非々で都構想に反対すればいいだけの話で、安倍首相は大阪府連に対しリーダーシップを発揮してほしいと思います。憲法改正への布石は筆者も重要だと思うんですが、教育に関しては安倍首相より自民党の方々に筆者は気持ちが近いんだと思います(「教育無償化」自民党推進本部会合で賛成ゼロ 「維新巻き込む考え、よくない」 産経ニュース 2017.8.1 19:11)。寧ろ維新とある程度協力して欲しいのは堺の方です。少なくともミンシンや共産と同じ陣営というのは疑問でしょう。まぁ竹山氏に負けてしまうかもしれませんが、こんな目立つところ(大阪)で理念なき相乗りをするのもちょっと見苦しいですね。筆者が言うのも何ですが、自民党には品格があってもいいんだと思います。

憲法改正への布石で言えばミンシン党代表選ですが、どっちもどっちで対立するとは思うんですが、まだ前原氏の方がやり易いでしょうね。枝野氏を支持する左翼の反対のための反対体質は鉄板で結論を決めて理由を考える確かな野党につける薬はありません。共産党とも連携するようですし120%本音はゴケンでしょう。前原氏(京都)だと安倍政権が進める重要政策のインバウンドの拡大で何らかの協力もし易いでしょう(市長は民主・自民・公明・社民推薦)(府知事は自民、民主推薦、公明党や日本維新の会の支援)。逆に言えば、ミンシン党は対立のための対立がやりたければ枝野氏一択でしょう。その辺は自分達の党のことですから、好きにすればいいと思うんですよね。

※堺を大阪と誤記あり修正

大学改革と高専、地方

2017-08-22 06:46:54 | 政策関連メモ
高等教育の無償化との絡みで大学改革が議論されているようです。

大学をどう変える(上)「公共財」としての価値を高めよ(日経社説 2017/8/20)
大学をどう変える(下) 強みを伸ばし自ら将来像描こう(日経社説 2017/8/21)

>政府は高等教育の無償化の検討を始めた。だが、私立大学の約40%が定員割れし、大半の大学が学力による学生の選抜機能を失っている。現状のまま無償化で門戸を広げれば、大学の一層の質の低下は避けられない。

>必要なのは、量的拡大よりも国際競争力の強化だ。人材育成や研究の中核を担う「公共財」としての価値をいかに高めるのか。長期的な視野に立ち、抜本的な大学改革に乗り出す時だ。

どうせやるんなら無償化より一定の補助の方がいいと思うんですけどね。無償化だったら教育費を青天井にする訳にはいかないでしょう?高等教育に莫大なお金をかけられたら財政が持たなくなります。一定の補助でも親達の助けになりますし、大学側に教育にお金をかけて質の高い学生を送り出すというインセンティブが働きます。投資に見合うだけのリターンがあれば、学費はお金がある家庭が(貯め込まずに)払うでしょうし、お金の無い優秀な学生には奨学金を出すなどの対応策があります。日本はもう大体キャッチアップしたのですから、金太郎飴的に同じ教育をただすればいいという訳ではありません。ただ大学に行って箔をつけるだけの高等教育から質的改善をして社会の役に立つ高等教育を目指していくべきでしょう。筆者が言うことではありませんがね。国公立だけ無償化もどうかと思うんですよね。国公立が本気で質の改善に取り組まないなら私立も右に倣えになりかねません。

>1980年代に18歳人口が減少した米国では、大学が入学者数を抑制し、選抜機能を維持した。新入生の減少で大学は授業料を引き上げたが、連邦政府は貸与奨学金と寄付制度の拡充という支援策を講じた。少子化が進む韓国では現在、大学を5段階にランク分けし、評価下位大学に定員削減を求める荒療治を始めた。

少子化に対応しなければ嘘でしょう。一度進み始めたら止まれない日本ではどうしようもありません。安倍首相がリーダーシップを発揮するべきだと思います。こう言っちゃ何ですが、下の方の大学を救ったところで大学の選抜機能は維持されません。就職の際の企業側の簡単で重要な評価基準になるというのが、大学の重要な役割です。

>政府は東京23区内の私立大の定員増を今後認めない方針を決めた。若者の東京一極集中を是正する目的だが「木を見て森を見ず」の感が否めない。問題はむしろ学生の選抜機能を失い教育の質の低下が懸念される地方の小規模大学だ。大学間の単位互換や校地の共有化など、地域教育の中核となるような統合・再編が望まれる。

言いにくいことをあえて言ってしまえば地方の小規模大学の存在意義は良く分からないところがあります。過ちを認める度量も必要でしょうね。つらい決断だとは思いますが。ただ、地方の高等教育は重要だと思います。やはり大学進学を機にその地方で就職活動をして地域に根付く学生も出てきますし、その地方に残りたい学生の受け皿にもなります。地方が大学を開設維持したい気持ちは分かります。でも結局のところは雇用の問題ですから、職が無ければ幾ら大学に人を集めても人口の流出は避けられません。地方の高等教育は地元企業と連携して必要とされる人材を供給することに目をむけるべきです。

>規制緩和の本質は、新規参入を促す一方、質の低いサービスは市場から淘汰される仕組みにある。しかし、大学の経営や教育水準をチェックするため2004年度に文科省が導入した「認証評価制度」がうまく機能していない。

>大学基準協会などの機関が評価結果を公表しているが、社会的にほとんど認知されていない。財務省の財政制度等審議会は、主に規模や定員の充足率に応じ交付する私立大の補助金を評価結果に連動させ傾斜配分すべきだと提言。学術論文の数や学生の就職実績なども勘案すべきだと指摘する。

学術論文を生産するのが大学の重要な役割のひとつですね。掲載誌のランクとかも重要なんじゃないかと思いますが、その辺は良く分かりません。また就職実績は極めて重要でしょう。就職実績のある大学が良い大学、就職実績がない大学が残念ながら淘汰されるべき大学だと考えます。別に国がお金を出さないなら好きにすればいいんですけどね。

注目すべきは高専でしょう。高等専門学校(>高等専門学校は、後期中等教育段階を包含する5年制(商船に関する学科は5年6か月)の高等教育機関と位置付けられている日本の学校。一般には高専と略される。 学校教育法を根拠とし「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成する」ことを目的とする一条校である。主に中学校卒業程度を入学資格とし、修業年限5年(商船学科のみ5年6か月)間の課程のもと、主に工学・技術・商船系の専門教育を施すことによって、実践的技術者を養成することを目的にした教育機関である。「完成教育」を標榜する教育機関であることから、5年制の課程を終えた卒業生の過半は就職を選択してきた。就職希望者に対する求人倍率は常に高校卒・大学卒を大きく上回り、就職率はほぼ100%となっている。)就職率が高等教育の重要な評価基準だと考えれば高専の方が大卒より優秀だと評価せざるを得ません。理科離れ(ウィキペディア)が言われて久しいですが、就職実績が着目されるようになれば、理系の復権も有り得るでしょう。地方の高専が地方の工場などに人材を供給すればいいのではないかと思います。1~3年は既に無償化の対象(在学中の経費について 長岡工業高等専門学校)ですね。大学だけに着目するのは疑問で高専も含めて高等教育の人材供給機能は考えるべきでしょう。

以上は(上)ですが、具体的改革は(下)に詳しいです(一部抜粋)。

>英科学誌が今春公表した日本の大学・研究機関ランキングでは、東工大は国内6位ながらも論文の増加率でトップクラスだった。大隅良典栄誉教授がノーベル賞を受賞し、入学志願者も増加。三島学長は「30年には世界の研究大学の10指に名を連ねる」と高い目標を掲げる。

>大阪大は医薬関連企業が多い地元の利を生かし、産学連携を強めている。免疫学の研究所では中外製薬から10年間で総額100億円の資金を受けて共同研究を始め、海外での知名度も増してきた。

>ただ、700校以上ある国公私立大のうち、改革に積極的に取り組んでいるのはまだ少数だ。

>静岡大は2年前、アジアから毎年約80人の留学生を招く「アジアブリッジ計画」を始めた。地元にはスズキやヤマハなど海外展開する企業が多く、これらの企業が学生の研修などで協力する。

無償化議論が大学改革を促し地方への人材供給機能を強める結果になることを望みます。人手不足ですから就職実績はどうやってもあがるんでしょうが、そういうことじゃないんですよね。企業が求める人材が育成できているか、地方に人材が定着しているかそういう視点が必要でしょう。

今週来週の予定(8月21日)

2017-08-21 14:57:47 | 日記
今週は先週に引き続き「インバウンド(広島・愛媛・高知)」「報道」「イスラムテロ」を進めます。インバウンドはデフレマインドの解消を中心とした経済問題も含みます(別にテーマを立てるべきですが、字数制限で立てれません)。後ろから2つはひとつでも進めばOKという考え方で参考書から気になる論点を考察しつくしたら終わりになります。インバウンドを含め必ずしも今週で終わらせようとは思っていません。

来週からは「自民党」を始めます。政治ブログなのに政治そのものにあまり切り込んでないですからね。これも焦らずジワジワいくつもりです。