観測にまつわる問題

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対露関係を考える

2016-08-31 02:31:16 | 政策関連メモ
対露関係だが、冷戦が終わったとはいえ、欧米対ロシアの対立構造が無くなったわけではなく、欧米の価値観で断罪されたくないロシアが中国と組むという基本構造は根強いものがあって、これを変えるのは難しく(日本を攻める中国の牽制にロシアカードを使えないかと思わなくはないが)、目的は平和条約を結んでいない異常事態を終結させることであって、関係改善をすることによって、少しでも事態が良くなればいいというぐらいの気持ちでいいと思う。

ネックになるのが、北方領土問題だが、あえて書くと、ソ蓮は調印していないとはいえ、サンフランシスコ講和条約で日本は千島列島を放棄しているので、北方四島の日本への帰属を確認するというこれまでのラインに固執すると、ロシアは平和条約を結んでこないと思う。

(千島列島ではないとも言える)歯舞・色丹で諦めるか、交渉して国後や択捉を割譲してもらう形にするしかないのでは。こういう考え方が売国奴と言うなら、サンフランシスコ講和条約がありながら、論理的にどう北方四島が日本のものだと言うのか説明してほしいと思う。

ロシアと正面から対峙するNATO諸国は日本に裏口からロシアを牽制してほしいので、北方領土問題が解決しない方が良いと思っているのではないかと思うが、冷戦は終わったのであり、日本は中国の拡大主義や北朝鮮の暴走に直面しているので、いい加減ロシアとは関係を改善していきたいというのが本音である。既に書いたが、価値観の問題で日本は欧米の味方をする(安倍政権は価値観外交を言っている)(ロシアだって、そこまで日本に期待していないだろう)ので、関係改善ぐらいは理解してほしいと思う(アメリカに根回しは必要だろう)。

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