観測にまつわる問題

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韓国軍による火器管制レーダー照射問題(脱北者というあまり指摘されなかったファクター)

2019-02-03 10:06:50 | 外交安全保障
哨戒機「P-1」(出典:海上自衛隊ホームページ)

本日の坂東忠信氏のツイッターがリツイートで流れてきてようやく気付いたのですが、レーダー照射も近年の北朝鮮船漂流事案も脱北者絡みなのかもしれません。

氏の指摘によると(気になる方はツイッターでご確認ください)、北の船と南の艦は協力的には映らず、工作や瀬取りの可能性は無いと指摘されています。そもそもオンボロの木造船ですし、漁業絡みかとは思っていましたが(ネットでは工作説が多いのですが、北朝鮮が漁業をやらせていることは間違いありません)、漁場(大和堆)から離れている謎はありました。最初、脱北者を捕まえるなら韓国近海だろうと思っていたのですが、後で漁場に行ってから離脱した可能性もあると思いなおしました。

北朝鮮が漁業をやらせているのは間違いないと思いますが、漁業のふりしてそのまま脱北する人が混じっていると考えることが出来ます。脱北がバレると家族が危ないですが、沈没と脱北の区別は脱北先が情報を出さなければ、基本的には区別がつきません。それで近年よく日本に木造船が流れ着くと。漁船主体の紛れで脱北者という訳です。ウィキペディア「脱北者」(2019/1/10)を確認したのですが、「脱北者の私、ブログなら話せた 初めて日本の大学を卒業”朝日新聞 2013年2月9日」というソースがあって、2013年2月時点で200人脱北者が来たと考えられているとか。日本に流れ着いてどう生活するのかが分かり難いですが、政府が保護して情報を得ているんでしょうか。

韓国が脱北者を捕まえているとしたら、やはり北に送還していると考えることは出来ます。どうも日本は北朝鮮に送還していないようですから、韓国が送還しないなら、途中で「救助」する必要がありません。それを日本に見つかりレーダー照射と相成ったのでしょうか。

平時のプロスパイの仕事は立派な船でやはりやるんでしょう。木造船で兵士が送られるとしたらもう即仕事で戦時なのだと思います。つまり日本に流れ着く木造北朝鮮船とは遭難漁船(魚を積んでいるでしょう)か、漁船に紛れた脱北者の船と考えることが出来ます。

以上、2019-01-11 00:03:50記事。

韓国軍による火器管制レーダー照射問題を考察するコメントを追加、改題して再投稿しました(2019-01-19 13:07:23)。

事件があった場所を間違っており、これを訂正するコメントを出すと共に現場を能登半島近海とする誤った情報(コメント)を削除して再投稿します。こうやって公表していますから誤りを特に隠す意図は無く、誤情報の更なる拡散を防ぐためが理由です。間違った原因は休憩時間の短い時間に引用ツイートの分かり易い地図を見て反応したことです(ソースとして記載した引用先ブログはその時に見たものではなく、SNS(ツイッター)に拡散していた誤情報を見て反応し、後から検索して(ツイッターはあまり引っかかりません)地図があったのでよく確認せず引用した次第です)。本当だろうかと頭をよぎりはしたのですが、家に帰って確認してから反応すべきでした。ツイートしてしまったことで何となく事実として自分の中で固定されてしまいました。

この誤りに気付いたのは正論3月号荒木和博氏の記事によります。その他保守系月刊誌にレーダー照射問題に関する識者の記事が記載されており、今回は正論3月号の記事を自分なりに読んでコメントを追加しておきます(WillとかHanadaも面白いと思いますが、今回は時間の問題もあり、正論に限っておきます)。


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本に到達する脱北者の可能性を再確認することの重要性 (管理人)
2019-01-19 10:56:41
北朝鮮の問題で重要な部分を占める脱北者の問題ですが、日本との関連ではあまり意識されることがありません。基本的には中朝国境の問題であり、38度線の問題でしょう。ですが、日本海との関連で脱北者をあまり意識してなかったのは、ちょっと不味かったのかもしれません。北朝鮮は漁業を近年奨励しており、脱北者が紛れ込む可能性は高まっていると考えられます。
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文在寅の再犯説 (管理人)
2019-01-19 11:38:42
文在寅は脱北者を強制送還したという疑惑もあるようです(レーダー照射問題:脱北者強制送還を隠蔽している? http://asian-reporters.com/dappokukyoseisokan/ アジアン・リポーターズ)。北の元帥ドノの歓心を買うため、脱北者を強制送還していてもおかしくありません。中国は強制送還しているようです。漁民を「救助」して返したと言っておけば、仮に脱北者であっても分かりようがありません。
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基本的には漁業 (管理人)
2019-01-19 11:45:35
北朝鮮漂流・漂着船初めて100件に 31遺体、生存42人確認 海保(産経ニュース 2017.12.27 https://www.sankei.com/world/news/171227/wor1712270030-n1.html)。漂着船は基本的には漁業です。スパイの養成には費用がかかり、専用の工作船もあります。オンボロ木造漁船を見て、工作を想起する方が基本的には無理筋です。制裁の実効が上がっており、食糧確保のための決死の漁業が近年あるんでしょう。ただ、脱北を目指す北朝鮮人は多く、漁業に紛れる可能性が否定できません。その場合でも、救助信号を出す機器を搭載しているかは怪しいものだと思います。あまりにギリギリ過ぎ、人民の命等考えているとは思えません。
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安全保障の世界の情報収集と日本持ちの送還前提の可能性 (管理人)
2019-01-19 11:57:30
北朝鮮の漂着漁船がゲリラ戦の下調べの可能性もないとは言えないのかもしれません。漁業の気配がないなら、帰還前提の偵察の可能性はあります(警察がどの程度来るか等、漁民に偽装してはかる訳です)。確かそのような指摘を何処かで見たような気がします。見たまま報告するだけなら、プロスパイでなくてもいいかもしれませんし、費用は日本持ちで北朝鮮的にはリスクがありません。小笠原の中国のサンゴ泥棒の件やスクランブルでも、それに類する指摘を見た記憶があります。安全保障の世界の情報収集の可能性は考える必要もあって、工作を直接するために来たと必ずしも考える必要がありません。情報収集すると考えた時、工作船で来てしまうと、捕まって情報収集することができない問題があるかもしれません。対策として費用を北朝鮮に要求することは考えられますが、北朝鮮はその程度の情報は無視してつっぱねることが出来ます。置いておくと日本側により大きなコストが発生します。貧者の戦術でしょうが、嫌なものです。
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瀬取り論に対する疑問 (管理人)
2019-01-19 12:32:44
レーダー照射問題で、瀬取り論が散見されますが、如何な親北の文在寅政権と言えど、北と通謀しての工作の可能性は低そうです。まず、北朝鮮船が重要な工作をするにしてはオンボロ過ぎますし、その場所があまりに日本に近過ぎ半島から遠過ぎます。日本の証言で(救助)信号も出ておらず、元刑事の坂東忠信氏の指摘ですが、どうも北朝鮮船を韓国側は警戒しており、通じていた気配が感じられません。そもそも海自は瀬取り警戒中に現場を発見したのであって、何かあったらやはりと思う可能性が高いです。韓国の開き直りも不審で日本側に何らかのミスがあって調子にのっているとも考えられます。韓国の瀬取り(らしきもの)を発見した時(北朝鮮の瀬取り、海自・海保監視も活動限界 https://www.sankei.com/affairs/news/180513/afr1805130012-n1.html 産経ニュース 2018.5.13)は、逆にここまで揉めたりしてないんですよね。可能性ゼロではないにせよ(日本海における海自の警戒は依然重要にせよ)、オンボロ木造船といい、場所といい、瀬取りの気配は薄いです。瀬取り銀座は東シナ海です。
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火器管制レーダー (管理人)
2019-01-19 13:01:11
この問題を語るなら、避けて通ることは出来ない火器管制レーダーについて。田母神氏が危なくないというコメントを出し物議を醸しましたが、基本的には間違いと言えると思います。ロックみたいなのがかかっていて即発射でないにせよ、味方にわざわざ照射する必要がなく、挑発の類であることは疑いありません。それは海自の応答に答えなかったこともでも分かります。韓国自身がレーダー発射してないとか証言を二転三転させていることもその傍証になります。韓国の火器自体、発射できるものです。田母神氏は「火器管制レーダーは近年フェーズドアレイ方式で常時ほぼ全周に電波を出し続けている」と主張しており、要はわざわざでないと言いたいのですが、これは元海上自衛隊の伊藤俊幸氏や元航空自衛隊空将織田邦男氏が批判しており、再反論はないようです。参照:田母神氏の投稿で物議 韓国照射“火器管制レーダー”の安全性(http://news.livedoor.com/article/detail/15797911/ 2018年12月27日 livedoorニュース 日刊ゲンダイDIGITAL)。参照:伊藤俊幸「田母神俊雄のレーダー解説は間違い。10年前に引退した人の知識ですし」(http://netgeek.biz/archives/134496 netgeek 2019.1.7)。参考:織田邦男「田母神俊雄は空と海のロックオンを混同していた」(negeek http://netgeek.biz/archives/134886 2019.1.15)。
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モールス信号のアンテナ (管理人)
2019-01-21 11:59:52
防衛省元情報分析官・西村金一氏によると、件の北朝鮮船にAMのモールス信号のアンテナがついていたのだそうです。そこで調べましたが、漁業無線でモールス通信ってあるみたいですね。ただ、防衛省が救難信号は無かったと言っているのをそのまま信じれば、連絡はとってなかった(とった後かもしれませんが)ということになります。燃料供給があったら、防衛省はC-2はその様子を捉えている可能性がありますが、韓国の反応からやや疑問も。
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WIll3月号韓国が隠したかった洋上の南北蜜月 (管理人)
2019-01-30 11:45:09
Will3月号に坂東忠信氏と山岡鉄秀氏の対談「韓国が隠したかった洋上の南北蜜月」が載っています。レーダー照射問題におけるこれまでの坂東氏の韓国が脱北者を拿捕していたのではないかという説が詳しく説明されており、改めて説得力があると思います。気になるのは、北朝鮮の船をどうやって見つけたのか?という問いで、山岡氏と坂東氏は北朝鮮が指示を出して韓国が動いたと見ているようです。俄かには信じがたい話ですが、あのオンボロ船を(哨戒機で俯瞰することもなしに)どうやって見つけたのかはよく考えられなければなりません(韓国にそんな精密な衛星があるとも考えにくいですが、あるいは中露あたりの衛星なら捉えられるのか)。確かに(脱北者が紛れていることを察知している)北朝鮮が漁船に発信機か何かを仕込んでいたら北朝鮮は漁船の位置を把握していると考えられなくもないんですが・・・。あるいはラジオが怪しい?
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事件の現場の訂正 (管理人)
2019-02-03 10:25:30
正論3月号荒木和博氏の「なぜあそこに北朝鮮の漁船がいたのか」によると、場所は日本海のほぼ真ん中、大和堆の上、北緯38度27分統計133度23分です。ネットで検索したところ、氏のブログ(http://araki.way-nifty.com/araki/2019/01/133233827news29.html)がHitしましたが、そのソースが見当たりませんが、数字が具体的で防衛省発表の能登半島沖をも否定する形ですから、余程正確な情報なんだろうと思います。防衛省が韓国のデタラメを攻めきれない原因のひとつに自身の発表の「誤り」はあるかもしれません。能登半島沖とするコメントは誤情報拡散を防ぐため非公開としましたが、背取り論など他のコメントに微妙に含まれる誤りはそのままにしています。各自ご注意ください。
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レーダー照射事件にみる韓国の狡猾さ (管理人)
2019-02-03 11:05:03
韓国が威嚇飛行のデタラメを流しており、政府がそのような分かり易い嘘をつく意図を訝っていたのですが、事件の場所がハッキリしてきたことでようやくその狡猾さが理解できたきたような気がします。韓国海軍、レーダー照射|現場の海域はどのあたり?【地図】(https://pelicanmemo.hatenablog.com/entry/2018/12/26/200000)を参照すると(タイトルに関わらず記載の地図は韓国サイドが流した誤りの地図ですのでご注意ください)の本文を読むと、最初に韓国発の情報で能登半島至近に現場がありSNSで拡散したとされます(既に説明しましたが筆者はこれで勘違いしました)。これに対して筆者が引用した坂東忠信氏のツイートでは哨戒機の高度からそこからも離れていると指摘していますが(筆者はSNSのリツイートで久々に坂東氏のツイートを確認し情報源として信頼しましたが、離れているはずという注意喚起は別のツイートになっており、十分確認していませんでした)、離れているとしても坂東氏が指摘する場所からも荒木氏が示す場所から結構離れていることに注意が必要だと思います。防衛省発表の能登半島沖は坂東氏の情報にも一致しますが、共に誤りのように見えます(大和堆北と南では大きく違い北を能登半島沖と受け取る人は一般にいないと思います)。思うに韓国は問題を誤魔化すためにわざと誤情報を流したのでしょうが、防衛省は正しい情報を出さず(あるいは出せず、あるいは出したつもりで伝わらず)哨戒機の高度から逆算して日本側に誤った場所が流布したと考えられます。要は韓国が出した大きな嘘に依拠した計算が誤ったということではないでしょうか。こうして見ると韓国サイドとしては、威嚇飛行の高度に拘って高度に注目を集めれば、日本側(世論)の勘違いをそのままにしておくことが出来ますから(データを持っている防衛省は知ってはいるんでしょうが、正確な発表で韓国の誤りを訂正しなかったことに疑問は残ります)、何であんな見え透いた嘘を繰り返すのかという疑問が解けてきたような気もします。大きな嘘の方がバレにくかったりするのかもしれませんが、そうだとするとその徹底的な異次元の嘘吐き力にある意味感心してしまいます。参考にしたくはありませんが。偽情報に対抗するためには信頼できる一次情報を重視することなんでしょうが、特に政府は国民に正確な情報を広めることの重要性を意識してほしいと思います。折しも統計情報の誤りがニュースになっています。戦争に欺瞞はつきものですから、防衛省が正確に情報を伝える(敵国にも知られる訳です)のに慎重であるとすれば、理解できるところはありますが、防衛は外交にも関わり事件は世論の関心事になっています。
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