観測にまつわる問題

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不動産業界小考

2019-11-15 17:13:58 | 経済財政
中古住宅が売れないのにはワケがあった(ads.kaiteokou.com)

 記事の見解に全て賛同する訳ではありませんし、詳しくないアウトサイダーですが、不動産業者が早く売って早く手数料を稼ぎたいという見方が面白く、デフレマインドの一部か分かりませんが、保守的な体力勝負の取り組みが不動産業界にあったら、あるいは自律的な物価上昇に繫がり、面白いのかなとふと思いました。多分体力がないか、デフレマインドが安売り早売りの原因と考えられ、待てば高く売れるなら待てばよく、トレンドとしていい方向に行くと考えられるからです。業種が違っていい例えではないかもしれませんが、アメリカ西海岸のバンクオブアメリカは保守的で体力勝負の待ちの経営と何かで読んだ覚えがあります。経済で保守的で体力勝負の待ちの経営はあまりいいイメージがないのか分かりませんが、事によりけりで、焦って早撃ちするぐらいなら、ジックリ機会を待った方が望ましい業界もあるのかもしれません。
 住宅は高い買い物かつマッチングが重要と思います。AIが一定の選別をする流れは強まるかもしれず(誰が目も眩むほどの不動産の山から購入者にとってベストに近い物件を見つけてくることが出来るでしょうか?)、これ以上ない物件を見つけることが出来れば、顧客は寧ろ高いお金を出すと思う訳です。これがあるいは不動産業界の良いサイクルなのかもしれません。無論、早くに処分したいという需要を無碍にする必要がある訳ではありませんが、それにしたって精度の高いマッチングがあれば、まだしも高い値段で処分できるとも考えられます。
 ペーパー(サイト)だけを見て即高い買い物をする顧客はまずいないのであって、その他諸々街の不動産屋の仕事が無くなる訳では全くないのでしょう。ただ業務の一部がAIに代替されるとすれば、働き方改革に繫がり、労働生産性を上げて、日本経済に資するとも考えられます。
 そもそも不動産業は資本集約型ビジネスという説もあるようですが、それが業界の常識ではないのかもしれません。日本で資本集約型産業とされるのは重厚長大な第二次産業系の業界ばかりですが、資本がある方が適正な値上げ=ハイクオリティに繫がる(待ちの)業界を資本集約型と呼んであるいはいいのかもしれません。体力勝負と言えば、値下げ勝負のシェアを取りにくいく我慢比べ大会のようなイメージがあるような気がしており(それ自体必ずしも否定はできませんが)、それが一種のデフレマインドと言えるかは分かりませんが、まぁデフレマインドに確たる定義がある訳ではないようですので。

※筆者のfacebookコメントより転載。


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