先導物質化学研究所の吉澤一成教授の最終講義に出席した。 約1時間半の講義であったが、吉澤先生はあの福井謙一先生の最後の学生ということで、量子化学に基づく計算と実験化学との融合による研究内容は非常に面白かった。
よく考えると、学会も含め、この分野の話はほとんど聴く機会はなかったこともあり、理論が先行し、その結果を求めて実験を進めるというような手法も新鮮であった。 ちなみに、吉澤教授は本年度日本化学会賞を受賞されている。
九大はちょうど前期日程の合格発表が行われていたが、こんな近代的なキャンパスで学べる新入生を羨ましく感じる一方、彼らが社会を担う数十年後は、高齢化、人口減の社会が待っている。 そう考えると複雑である。
途中、西新で下車して、「しばらく」でラーメンを食べた。 中学の頃から通っているので、もう50年以上のつきあいである。
From Face Book: The last lecture by Prof. Yoshizawa.