５月１２日で結婚３５周年を迎えた。 月並みだが、時の流れの早さを感じてしまう。 １９８５年４月に助手としての職を得、その５月に結婚したので、職業としての研究歴とほぼ重なる。 昭和、平成、令和と過ごしてきたことになるが、ある意味、我々の年代は、ちょっとだけラッキーな世代だったもしれない。 団塊の世代から約１０年後になり、同世代の人口も少なく、それに伴い各種競争も少なかった。 大学に入ると、学生運動もほぼ終わっており、平和なキャンパスと同時に、今の大学のような事細かなルールもなかった。 今から考えると、信じられないほどいい加減な「教養部」であった。 そんな中、たった一度の青春時代を多いに楽しめた。 就職後も、今のような業績、業績という風潮もなく、面白い研究を自由にやれたし、皆、研究に対するスタンスが違っていたので、競争という意識もなかった。 昭和時代の余裕を感じられた。 平成に変わり、バブルが崩壊、二度の大震災、少子高齢化、特に平成後半になるとだんだんと社会全体に余裕がなくなって、そして相対的に日本の存在感が急激に薄らいでいっている。 それは今も続いている。
From Face Book: 35th wedding anniversary.
