福岡地方は雨と強風で、一気に桜が散ってしまった。 満開からたった1週間で桜の季節が終わってしまったが、いよいよ研究室の活動も本格化する。 新4年生への研究テーマ説明、修士の学生のテーマ見直しも終わり、また講義も始まった。
1週間前
さて、数日前東工大入学式での学長の式辞が英語で行われたことが話題になった。 帰国子女以外の新入生は、一部単語は聞き取れたかもしれないが、間違いなく何を言いたいのか全く理解できなかったであろう。 ある意味、物凄く奇妙な時間であったろう。 個人的には、日本も、もっと普通に英語が通用する国に変わる必要があると思っているし、第二国語として扱うべきだとも考えている。 将来、日本が置かれる状況を考えてもこのことは間違いない。 ただ、この場合の英語は、あくまでも目的があっての手段(広い意味での)である。 例えば、仕事を進める上でグループの中に一人でも日本語のわからない方がいる時は、英語を使うべきだし、学会発表も同様である。 そのためには、もっともっと英語の必要性を強調し、もっともっと実践的な英語学習を学校で実施する必要がある。 しかしながら、今回の式辞のように、対象がほとんど日本人で、なおかつ、その目的がこれから大学生活を送る学生へのメッセージを正確に伝える必要がある場合は、日本語を使うべきであろう。 あらかじめ英訳したものを、留学生等に配布すれば済むことである。 いずれにしても目的が大事である。 その目的達成の手段としての英語が重要である。 そう考えると、今回の東工大の場合、新入生に伝えることではないとすると、その目的は何だったのだろうか? 自ずと答えが出てきそうである。
From Face Book: The cherry season is now over. What on earth is the speech in English at the entrance ceremony for?