空母ホーネット博物館を訪問した。 この空母は、1942年10月に日本海軍の猛攻撃で沈没した前ホーネットの名前を継承し、1943年8月に進水した船である。
時期的に、太平戦争後半に入り、日本軍が敗退していく中、日本軍と熾烈な戦闘を体験した空母である。 そんなわけで、一度は訪ねてみたかった。
入口から入ってすぐのところに、日本軍に対する戦果が一目でわかる図が掲示してあった。 撃墜された日本軍の航空機は668機にのぼり、戦艦大和の撃沈にも参加していたことがわかる。 さらに、本土空襲にも関与していた。 また、よく見ると台湾沖の戦いにも参加しており、もしかしたら、私の叔父の戦死とも関係していたのかもしれない。
ちょうど、ボランティアの退役軍人の方がおられたので、ついつい話し込んでしまった。 カルフォルニアの青い空の下、広大な飛行甲板に立ち、約70年前のことを想像してみた。 ここから飛び立った夥しい数の航空機によって、どれだけの日本人の命が奪われたことだろうか。 ただ不思議と怒りは湧かない。
当時、米軍と戦っていた日本兵の誰が、 ほんの数十年後、こうやって、ここに同じ日本人が、何の危険もなく立っていることなど想像できただろうか。
戦争の愚かさを感じるとともに、アメリカの強大な軍事力と自衛隊の軍事力が、今の日本の平和を守っている現実も目の前にある。 また、悲しく、矛盾した現実ではあるが、戦争できる軍事力が、大きな戦争の抑止力になっていることからも目を逸らすことはできない。
From Face Book: I have visited USS Hornet Museum. I just wanted to stand on the flight deck of this aircraft carrier thinking toward fierce battles between the US and Japan. This ship launched strikes to destroy 668 Japanese planes and was also involved in attacks which sank the battleship Yamato.