平成8年1月の調査ノートより
越智郡大西町東明寺諏訪神社に明治10年8月奉納の遷宮絵馬あり。
宮脇、山之内、脇、新町、大井濱の五村の氏子が奉納したもの。
幅4メートル90センチの大型絵馬。
八幡神社に合祀されていた諏訪大明神を分祀して現地に遷座させるときの行列を描いたもの。奴行列の奴、牛鬼、御箱、御鉄砲、御弓、傘遣、獅子、三番叟、三味線、太鼓、摺鐘、櫓輿、御輿が描かれている。牛鬼は、菊間町浜地区のものを出している。
絵馬にはっきりと「牛鬼」の墨書が残っている。ただしこの牛鬼の形態は現在見られるものとは少々異なっている。
いずれにしても菊間の牛鬼に関する史料として貴重なものである。 2000年05月05日