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愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

八幡浜市神山地区の災害史

2018年12月26日 | 災害の歴史・伝承
今日は八幡浜。地元神山地区の水害史について、あらためて資料をあさり、年配の方から昭和18年大水害での五反田川の氾濫、家屋の流出、浸水について話を聞く。

明治43年発行の『郷土誌神山村』によると、八幡浜市神山地区での水害。いまから172年前、弘化3年、五反田川の元井で堤防崩壊のため、家屋、田地など流出。これと同様の被害がいまから75年前、昭和18年にもあった。今年7月の豪雨はその時以来の水位。

ちなみに安政南海地震については「八幡浜ニテハ家屋倒レ人畜ノ死傷アリシモ村内ニハ屏等ノ破損セル外ニ異変ナカリキ」とある。過去の南海地震で八幡浜で犠牲者や家屋倒壊があったことも記されている。