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愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

子ども舞台芸術体験サポートシステム後援会

2013年10月02日 | 日々雑記
博報賞。教育現場の地道な努力を顕彰するものです。この賞に、東温市にある坊っちゃん劇場子ども舞台芸術体験サポートシステム後援会が選ばれました。

http://www.botchan.co.jp/supportsystem.html

私もこの後援会の会員なのですが、年会費の一部が愛媛県内の子ども達が坊っちゃん劇場で観劇する際の交通費補助や観劇料の補助にあてられています。

今回の博報賞受賞のページはこちらです。

http://www.hakuhodo.co.jp/foundation/prize/newest.html


以下、そのページから受賞内容を引用します。


「子ども舞台芸術体験サポートシステム後援会」

地域の舞台芸術活動を活用した、情操豊かな子どもたちを育てる支援事業の展開

活動内容
「舞台芸術で子どもたちの可能性に光を!」歴史と文化を活かした、地域社会総ぐるみの活動。
 愛媛県ほぼ中央の東温市に「坊っちゃん劇場」はある。ここでは四国や瀬戸内圏内の歴史・伝統文化や偉人を題材にした舞台作品を自主制作し、上演している。
 小中学生など、若年のうちに優れた芸術を体験することは情操を豊かに育み創造性を高めるなど人格形成の観点からきわめて重要との観点から、また、愛媛県近隣の豊かな文化・伝統・芸術に触れ、体験することは地域に誇りや愛着を感じるきっかけになり地域社会を支える人材育成にもつながると考え、「坊っちゃん劇場」を“情操教育の場”や“ふるさと教育”の場として活用するために、「子ども舞台芸術体験サポートシステム後援会」が2009年発足した。
 学校への支援事業として県内の小中学校、高等学校及び特別支援学校に「坊っちゃん劇場」での観劇機会を支援、観劇の前後には役者を交えての交流する場を設けている。また、「坊っちゃん劇場」の役者やスタッフを各学校に派遣し講習会やワークショップを開催。高等学校では演劇部、吹奏楽部との交流により学校の文化活動の活性化を図り、また、小中学校では子どもたちの表現力・コミュニケーション能力の育成をめざして役者によるワークショップを行うなど、まさに地域社会全体が連携して教育支援に取組んでいる。
 会員は現在、個人約1,000人、団体約40件、法人約170件となっており、2009年の「鶴姫伝説」、2010年「正岡子規」、2011年「誓いのコイン」、2012年「幕末ガール」と延べ5万人を超える生徒をサポートし、劇場文化と学校をつなぐ環境整備を行った。「社会総ぐるみで取組む」情操豊かな子どもたちを育てる支援事業として、今後もますます期待される。


審査委員より
本会は、地域の特質を生かした、社会総ぐるみで行う学校教育支援の在り方の一つのモデルを提供している。確たる理念の下に、市民を巻き込み計画的に地域の歴史や文化を根付かせ、子どもたちが地域文化に誇りをもち日本人としてのアイデンティティをもたせようと取組んでいる。特に、演劇を通しての取組みは、これからの教育の在り方にも大きな示唆を与える。更なる社会と学校の融合を目指した取組みが期待される。