夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

居宅介護事業~ホームヘルパー

2007-03-07 17:33:25 | 福祉について
 我が家の二人の娘の朝の身体介護型ホームヘルパーを利用して,3年間になるだろうか。この3月末でせっかく今まで慣れてきたヘルパーさんが2人ともに定年退職する。
 このヘルパーさんの受け入れもなかなか難しい。まずはそのヘルパーさんの資質として、人柄がある。温厚な人なのか、几帳面な人なのか、大雑把な人なのか。それに性格的に明るい人なのか暗い人なのか。約束事を守る人なのか、ルーズな人なのか。我が家の娘は体重が50kgくらいだから、ひとりで抱えるにはかなり大変である。そういう意味では、体つきと体力なども関係してくるかもしれない。基本的には2人で床から車椅子に乗せてもらうことになるのだが、それとても毎日では大変なことかもしれない。月曜日から金曜日までの週4日,1回に2人分2時間を要する。
内容は①着替え②排泄ケア③洗顔ケア(食後の歯磨き含む)④食事ケアまで
 ほとんど私が在宅しているので、力仕事は私の仕事なのだが、それでも出張などでいない場合のことを考えれば、余り手助けをすることは逆にヘルパーさんの力にはならないことになる。
 もう一つ厄介なのは、我が家の同居家族のおばあちゃんの存在だ。他人を家庭に招き入れるのは、気苦労なのだろう。初めのころはヘルパーさんの来る1時間前に起きだして、せっせと掃除をした。そして朝食のケアもあるので、おかずが豪華になった。「普段どおりにして」と言っても、なかなかそれができない。他人にいろいろ家の中のことを言われるのが嫌だということだろう。しかし、最近はようやく、ヘルパーさんも慣れてきて、しっくり行くようになって来た。しかし、また新しいヘルパーさんが来るとなれば、やり直しだ。おばあちゃんは前のヘルパーさんはここまでやってくれたのに、今のヘルパーさんはしてくれないということにもなりかねないから、受け入れ前に契約したこと以外はできないということを教えなければならない。今のヘルパーさんはもともと、家事型のヘルパーさんだったから、洗濯物を畳んだり掃除したりは得意なのだが、ボディケアは苦手なのだ。おばあちゃんとしては、身体介護型よりも、家事型のほうが助かるのかもしれないが、それはこれから通用しないだろう。
 新しいヘルパーさんには娘たち二人の障害から、教えなくてはならないのだ。それも3人が交代でということだから、気疲れしそうだ。せめて、一気に変わるのではなく一人でも時間差をつけてやめてほしいというのが本音のところだ。
 2~3ヶ月はまた緊張の日々が続くのかと思うと、少し気分が重くなる。早く我が施設も事業としてこの事業に取り組みたいというのが正直なところかもしれない。なんと言っても慣れているというか、二人の個性を理解してくれないことには、ミスマッチが多くなることは請け合いだ。本当に微妙なところで、娘達のできていることがさせてもらえなくなったりするのだから、うまく行かない。果たして今度はどうなることやら…。
 

あうんの日常

2007-03-07 07:10:50 | つれづれなるままに
 昨日は朝から強い風が吹きつけました。そして午後からは雪が降り出し、冬に逆戻りです。今朝目覚めると、室内気温は9℃。外は真っ白な雪が積もっていました。
 あうんの日々は4月からの「事業移行」の準備で終日忙しく動いています。
 この1週間気がかりなことのひとつは、いつも元気な活動を見せるMさん(女性)が、てんかん発作を家庭で起こして、大学病院に入院していることです。お父さんからの状況連絡があり、開眼しているが意識が戻らないというので、スタッフは日常的に彼女の元気さに振り回されていることの如何に幸せなことを感じざるを得ません。
 昨日事務主任Mさんが見舞いに立ち寄ったところ、ようやく意識が戻りつつあるらしく、「あうん」というと笑ったりしているそうです。スタッフもそれを聞いて安堵していました。そうして考えると、今日々元気で通うメンバーの一人一人、「絶対大丈夫」といえる人は誰も居ないことに気付きます。日々のメンバーの健康や安全に、私達はもっと感謝してよいのかもしれませんね。
 昨日スタッフ全員に、「社会福祉法人抱民舎行動規範」という倫理綱領のようなものを配布しました。私達が何気なく子ども扱いしたり、世話しているから良いのだという安易な思いの中での「名前の呼び捨て」を含むあってはならない行動を、喚起するために、あうんを利用者の立場で再編したいと伝え、理解できたら誓約書を理事長に提出するように示しています。
 19日からいよいよ3名の職員の新任研修会がスタートする前に、現在のスタッフに意識改革をしておきたかったからです。でも中々難しい事が多いですね。マニュアルどおりにやっていれば良いわけでもないのです。やはり人に接する温かさということなどを考えれば、本質的にその人が持っている感性になるのかもしれません。