夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

創作・詩 ありのままでいいよね

2007-03-17 23:39:08 | 創作(etude)
 ありのままでいいよね

 知的制約のあるが故に
 きみはいつも正直に
 生きることができる
 我慢しなくていいんだよ
 そうその生き方が教えている
 うらやましくなるその生き方
 おならだって
 ゲップだって
 したいときに
 すればいいのだと
 その生き方が示している
 
 わが娘は
 おなかが空くと
 機嫌が悪くなる
 満腹になると
 たちまち満面の笑顔
 音楽もノリノリで
 ルンルンで
 言葉なんかなくても
 ご機嫌だってことが直ぐにわかる
 こんな生き方が
 一番健康的で 一番しあわせ

 私達の文化は
 心を正直に表さないことを
 美徳としている文化だ
 そのために頑張っているかのようだ
 感情的になることが
 未熟だと思われる価値観だ
 いつも無理をして
 生き方を装わなければならない
 大人だから 男のくせに 女のくせに
 好き嫌いを仮面で隠している文化だ
 ポーカーフェイスの恐ろしさがある

 聖職者 教育者 公僕
 この人たちが人間らしくふるまうと
 社会は批判をしている
 しかし本来人間だということを
 隠していることのほうが変だよね
 その上で社会的なルールを侵したら
 人間だから間違ったと
 どうして思えないのだろう
 みんなが人間らしさを
 買いかぶっている
 結局人間でしかないのだ

 知的制約者の生き方を
 私達はどう見ているのだろう
 可哀想なのはどっちうだろう
 楽しい時は楽しい心を
 悲しい時は悲しい涙を
 苦しい時は苦しいよって
 ゲップやおならのように
 何故ありのまま言えないのだろう
 お前なんか嫌いだよって
 あんたが好きだよって
 そうして秋の青空のこころでいたいね
 
 

ホッケ干し

2007-03-17 22:49:14 | つれづれなるままに
 2月過ぎにはホッケが西海岸(日本海側の鰺ヶ沢沿岸)でたくさん連れ出す。入れ食い状態になって、たくさんいただくことがある。津軽ではそしてこの寒い時期に、ホッケを裁いて干物作りが盛んに行なわれている。この干されたホッケをその後、飯寿しの漬物にする。発酵して酸味が加わり、食が進むのだ。酒の肴にも日本酒、ワインに最高にいい!
 この写真のホッケは商売用なのですが。壮観ですね。

 「ホッケ干す梅も彼岸も風任せ」

卒業式

2007-03-17 07:16:09 | つれづれなるままに
 肢体不自由児養護学校の卒業式が、昨日開催され出席した。津軽では桜の花びらが卒業式に間に合うことはほとんどないが、その代わりと言えない白い雪が花びらのように舞った。小・中・高合わせて7名の卒業生だった。わがあうんの「日中一時支援」の利用者として、ひとり小学部を卒業するK君がその中にいた。6年間というものは幼い顔立ちから若者の容貌に変化し逞しさが目立つものだと良く分かった。そして女の子もまた、美しい乙女に変身していた。
 わが娘も15年前頃に、この学校を二人とも卒業している。当時はまだ中学部までしかなくて、その先の社会資源は入所施設以外は殆どなかった時代だった。岩木山の2合目に位置するこの弥生地区は開拓の人々の村が集まっている地区で、冬になると降雪量も多くて北風がたちまち行く先をかき消すこともあった。養護学校は2校同地区にあり、いずれも入所児童施設に併設されていた。一つは県立第一養護学校で弘前市が運営する知的障害児施設に併設され、その直ぐ隣には県立の肢体不自由児施設(現医療療育センター)と廊下でつながる県立第二養護学校がある。公立の施設も含めてこの時代は山の中に施設建設が進められて、この地区にはこの他身体障害者療護施設、知的障害者更生施設、特別養護老人ホームなどの入所施設が集中している。昭和45年ごろに整備が進んだらしいが、ノーマライゼーション理念がここには余り見えない。在宅の人々が積極的に利用できるような距離にないということが、養護学校の義務化(昭和54年・1979)になった時に、通学生の親たちが一日(遠い人では)60キロを超える距離を往復することになる。真冬になれば吹雪きも凍てついたスケートリンクのような道路を往復するのだから、命がけだったろう。午前中授業の小学校低学年時代などは、家との距離が遠くて、通学生の親たちは学校に居残って3時間以上待ち続けたこともあった。今は、我々の法人がその足として、送迎サービスも制度化されて、不便さは解消されて来たといっても良いのだから、隔世の感がある。それはもう当たり前のようにになってしまっているが、先人の苦労もこうして15年間の間につけられた道だということも少し思いやってみるそういう機会が卒業式でもある。4月から養護学校も「特別支援学校」と名前変更されるのだという。