きのうまであんなに身近に感じられた
春の優しい薄日のようなきみの微笑みだったが
きょうは凍てついた風に押し戻されるような
荒波に閉ざされている孤島のごとき孤独のきみ
人のこころとはかくも微妙な紙一重
同じ方向を向いて力を合わせればいかにも軽い行為が
皆ばらばらな思いを胸にしたときのかくも重くかくも苦しく
人を疑えば際限のない暗闇の魔界に続く傷口がそこに広がっている
誰がとかいえるものではない何か強力な磁力で引き寄せられた絆が
今はかくも容易に離反の方向を目指しているか
何が変わったのだろうか
何がそう人々の心を突き動かせるのか
まとまりと離反 まとまりと離反
虚しさがやけにはらわたを逆流して
白い雪道に思わず吐寫し涙する吾の情けなさ