今年、私の愛蔵機 高橋製作所TS-65は厄年を迎えることになった。だからと云って特別に何かする訳では無いが(^^;
今日、ヤフオクを見ていると西村20cm反経が出品されていた。15cmの方は良く見るが20cmは非常に珍しい。中学生の頃、この20cmが欲しくてカタログを毎日見て過したものだ。価格は確か20万円前後?だったと思う。当に私が欲しかった望遠鏡はこの機種であった。 しかし、今となっては鏡筒部を既に所有しているので触手こそ伸びないが興味津々では有る。(ウォッチリストに登録)魔が差さねばと願うばかり(^^;
さて、話をTS-65に戻すが、以前に機材紹介しているが厄払いも兼ねて再登場を願うことにした。それと、星見が出来ないので更新ネタと云うこともある(^^;
私のTS-65は初期(68年製)のもので、画像でも判る様に赤緯微動がタンジェントスクリュー式である。其の後、マイナーチェンジを受けてスプリングスクリュー式に変更となり、高橋の赤緯微動の特徴ともなった。 改良ともなったスプリングスクリュー式も好みの分かれるところだが、天体撮影での修正作業等では間違い無く優れている。 私の初期型が採用するタンジェントスクリュー式は相当に調整しているのだが、撮影等での修正では遊びが大き過ぎる。但し、眼視観望では軽やかな動作で甚だ好感が持てる。画像で各部のハンドルを矢印にて示しているが、赤緯の微動及びクランプハンドルが小さ過ぎる為、使い辛い。(実際に使う場合は現行のクランプハンドルに替えている) 使い易い面としては、赤緯微動が直棒タイプで接眼部附近にまで及んでいるので操作がし易く、又、フレキでは無い為に振動を出すことが少ない。それと、鏡筒バンドが非常にガッシリとして大きく(幅広)サポート性が良い。
ファインダーに関しては、其の後のタイプが数段優れていると思う。私は、高橋の5×25、9度のファインダーが最も好きである。(このファインダーは6×25で視野5度。その他、バランスウェイトはウェイトシャフトを抜かなければ取り外しは出来ないことと、塗装がこの時代お得意の梨地仕上げと為っている。又、当時は他の望遠鏡メーカーとも色々な繋がりが有った所為か、架台及び三脚等はエイコーやアストロ等の機種にも略共通のものが多く見られる。 鏡筒に関しては口径65㎜F13,8の長焦点屈折(アクロマート)で有るが、見え方は可も無し不可も無しと云ったところ・・・。後年発売されたTS-V1鏡筒よりも見え味は劣る印象。何れにしても、古き良き時代を彷彿とさせる望遠鏡ではある。 只、ノスタルジックに星を見る分には良いが、実用機としては新しい機材に慣れた身にとって流石に厳しいものが有り、此処最近は格納箱にてお休み頂いている。(私の所有している機材で、このTS-65が現在、最も古い)
※画像は全て06年一月に撮影したもの